会社で人権標語を作ることになったり、コンテストが行われたりすることがあります。
学生時代にも標語を作った経験がある方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、いざ作るとなると、以下のような疑問がうまれてきます。
「人権標語が思いつかない」
「そもそも人権標語ってなんだろう?」
「ハラスメントってなに?」
このような疑問をお持ちではありませんか?
こちらの記事では、人権標語についての疑問を解決できるよう、以下の項目をご紹介いたします。
- 過去の作品から学ぶ
- 標語の組み合わせ方を3パターンから考える
- そもそも人権標語とはなにか?
人権標語ならお任せあれ!といえればよかったのですが、私も作ったことがありません。
しかし、調べてみると「言葉の繋ぎ方が重要」だということがわかりました。
これであれば得意分野ですので、わかりやすくお伝えできればと思います。
人権標語はどのように作ればいいの?過去の作品から学ぼう!
作り方を学ぶには、過去の作品を参考にするのが一番の近道です。
その中でも受賞するような、素晴らしいものを参考にすると、学びも大きいですよね。
ハラスメントがテーマですので、過去に同じテーマで受賞したものをみてみましょう。
今回は東京にある大正大学で開催された「ハラスメント防止キャンペーン」を開催した際に、受賞した作品をご紹介します。
最優秀作品
- 見直そう 自分の行動 相手の気持ち
優秀作品
- やめましょう 自分がされて 嫌なこと
- 考えよう 相手の気持ち 自分の立場
- ちょっと待て!? 今の言葉の 影響は?
どれもわかりやすくて、思わず自分の行動を見直したくなるような言葉が込められていますね。
これを踏まえて、作るときの組み合わせ方をみてみましょう。
どのテーマの標語でも使える!作るときの組み合わせ方3選!
1:韻を踏む
韻には「脚韻・頭韻」の2種類あります。
何が違うのか、例文から考えてみましょう。
脚韻
先ほどご紹介した受賞作品を再びお借りしました。
太字の語尾に注目してください。
言葉の響きが似ています。
母音が同じだからですね。
頭韻
いま私が3秒で考えた適当なワードなので、意味は考えないでください(笑)
こちらも太字に注目してみると、頭の部分の響きが同じですね。
同じ言葉でなくとも、さきほどの脚韻のように、母音が同じであればOKです。
この二つの韻を使うことによって、リズム感が生まれます。
ただ単語を組み合わせていくよりも、圧倒的に記憶に残りやすくなりますので、活用してみましょう!
音楽ジャンルのラップをイメージするといいですね。
ラップは韻をフル活用した、言葉繋ぎをしたものですので、わかりやすいです。
2:文頭にお願いや命令形をいれる
先ほどの優秀作品をもう一度みてみましょう。
- 「ちょっと待て!?」
- 「やめましょう」
- 「考えよう」
- 「見直そう」
いずれもお願いする形で始まっています。
こうすることで、どうしてほしいのかが一目瞭然でわかりやすいですね。
3:反語型を取り入れる
反語型とは「伝えたいことをわざと質問にすること」です。
- 「忘れてませんか?」
- 「考えましたか?」
- 「いつまでするの?」
- 「なぜここにあるの?」
この言い方をされると、なんだかドキッとするので、注意喚起の効果をもたらすには効果抜群です!
そもそも人権標語ってなに?ハラスメントってなに?
考えるにあたって、最も重要なことです。
人権標語がなにかわからなければ、書けるものも書けません!
わからない言葉を理解しようとするとき、私はいつも分解します。
もちろん、辞書で調べたり、検索するのが手っ取り早いのですが、言葉の意味を考えるということは、標語に限らずとても重要なことですので、今回も分解してみましょう。
まず人権標語から「人権」をピックアップします。
説明するとなると意外と難しいんですね。
いざ子供に聞かれたときに説明できるくらいに、噛み砕きましょう。
人権とは「人が生まれた時から持っているもの」で「人間が人間らしくある」権利です。
命が守られ、安心・安全・幸せに暮らせるためのもので、誰もが持っている資格のことを指します。
では「標語」とはなんでしょう?
「意見や主張を短く言い表した文章・言葉・句」のことです。
スローガン的なものですね。
主に、企業や学校などの集団が行動・判断する上での基準・指針となるものです。
このふたつを組み合わせたものが「人権標語」つまり
「人が生まれながらに持っている権利が守られるような組織、団体であることを短い言葉で表したもの」です。
人権標語の書き方は?
とくに決まりはありませんが、書きやすくなる5つのポイントをご紹介します。
- 語呂がよくなるよう、テンポを考えて作る(五七五・五七五七七を取り入れるなど)
- 漢字とかなのバランスを考える
- 長いものはわかりにくいので短く
- 共感してもらえることが大事
- 時代に合わせた言葉を取り入れる
要するにパッと見ただけで、なにを伝えたいのかがわかるような、読みやすいものになることが望ましいです。
これに合わせて、前の項目でお話した組み合わせ方を取り入れてみるといいですね。
例をあげるのが一番わかりやすいかと思いますので、いくつかあげてみましょう。
- それ平気? 自分がされても マジ平気?
- 怖いです ウイルスよりも デマ暴言
- やめましょう 誰かが悲しむ その行為
- 簡単です 相手がよろこぶ ことすりゃいい
- 飲ませるな 無理強いするな それ違法
一番上のが個人的にお気に入りです!
語呂もリズム感もよくできたと自負しております(笑)
今回のテーマ・ハラスメントとは?
ハラスメントというのは「人への嫌がらせ」のこと。
人権を尊重していない由々しき行為です。
一言でハラスメントといっても、実はとーってもたくさんあります。
- セクハラ (セクシュアルハラスメント)
- パワハラ (パワーハラスメント)
- モラハラ (モラルハラスメント)
- アルハラ (アルコールハラスメント)
よく聞くハラスメントがこちらです。
そのほかにもジェンハラ、アカハラ、リスハラ、ドクハラなどたくさんあります。
調べてびっくり、私が見ただけでも50種類以上のハラスメントがあり、世の中嫌がらせに溢れすぎなのではないかと、悲しくなりました。
(なんでもかんでもハラスメントをつければいいわけじゃないぞというツッコミもありますが…)
自分が取り上げたい、防止したいハラスメントを用いて標語を作ってみてくださいね。
まとめ
- わからないときは過去の作品から学ぼう
- 標語はリズム感が大事!
- 韻を踏む・お願いや命令形を使う・反語型を取り入れる
- 人権とは人が人らしく生きる権利
- 標語をつくるときは短くわかりやすく
- ハラスメントとは嫌がらせのこと
- 昨今いろんな場面で問題になっているハラスメントを防止できるような、わかりやすい標語をつくってみてくださいね。
社内でのハラスメント問題は、年々増えてきているように感じます。
人が人であるために、幸せに生きられるよう与えられた権利、人権がしっかりと守られるような標語を考えてみましょう。
あなたが伝えた言葉、その一言で、なにかが変わるかもしれません。
あまり難しく考えずに、あなたらしい言葉で作ってみましょうね。
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