匂いに敏感な人にとって、香水というのはなかなかの天敵です。
「香水つけすぎです!」と一言いえば済む話なのですが、言い方を間違えてしまうと、お相手を傷つけますし、その後の関係性を良好に保つためには、適切な伝え方をしたいですよね。
また、そのお相手によっては「いや、あの方に指摘なんてできない…」といったケースもあります。
- 香水がキツイことを相手に気づいてもらうには?
- 傷つけない伝え方
- 香水の対処法
- 実は香水だけじゃない!匂いがキツイもの!
- 匂いで体調不良になる原因
以上の点を、匂いにかなり敏感な私がどのように対処してきたか、という実体験を踏まえてご紹介いたします。
匂いに困ってる方は参考になさってください。
同僚の香水が臭い!相手に気づいてもらうには?
確実に気づいてもらうには、直接伝えるのが一番です。
ここで問題なのが言い方ですよね。
お相手はその香りを気に入ってつけてきているわけですから「臭いんです!」と言えばもちろん気分を害します。
では、どのように言うのが適切か、以下の例文から見てみましょう。
このように伝える際に気をつけなければならないポイントがこちら。
- 申し訳なさそうに伝える
- 香りは素敵だということを伝える
- 匂いに敏感だということを伝える
- 匂いがキツイとどうなるかを伝える
これを踏まえたうえで気持ちを込めて伝えれば、大半の方は聞いてくれますし、実際控えてくれます。
自分の匂いって意外と本人は気づいていないことが多いので、指摘してもらうことが有難いと感じる人もいます。
私も、若いころは匂いにそこまで過敏ではなかったので香水をつけていたのですが、加減がわからずたくさんつけていました。
友達から「もうちょっと少な目のほうがいい香りになるよ」と教えてもらうまで、つけすぎなことに全く気づかなかったです。
「ごめんね」という気持ちと同時に「教えてくれてありがとう」という感情になりました。
とはいえ、関係性によっては伝えることが難しいと感じる場合もありますよね。
では次に、相手を傷つけないように伝える方法をご紹介します。
相手を傷つけないように伝える方法!
まずは上司に相談しましょう。
このように伝えることで、席替えをしてもらえたり、朝礼や社内報で注意してもらえます。
同じように悩んでいる人がいれば、一緒に相談しにいくともっと効果的です。
人数が多ければ、上司も対応を急いでくれるからです。
- 「香水の強さが社内で問題になっている」こと
- 「匂いが強いと体調不良になる人がいる」こと
この2点をメインに伝えてもらうことで、本人も気を付けるようになってくれます。
そもそもお客様を相手にした接客業、営業職であれば、香水のつけすぎなんて大問題です。
会社的にもよろしくない傾向だと思いますので、上司の立場からみてもなんとかしたいはずです。
あなたが伝えることで、上司が動くきっかけとなるかもしれませんので、言いにくいことだとは思いますが、まずは行動してみましょう。
朝礼や社内報で全体に伝えてもらうことで、傷つくことなく改善してもらえます。
それでも効果がない場合は、上司に直接伝えてもらいましょう。
香水の匂いがきついときにできる対処法5選!
先ほどは、上司に相談しようとお話しましたが、上司の香水がキツイときはどうすればいいのでしょうか?
冒頭で直接伝えるとも書きましたが、正直上司にはとても言いづらいですよね。
こういった場合にできる対処法をいくつか集めてみましたのでご紹介いたします。
① 窓を開ける
あからさまではありますが、一番効果的です。
一時間に一回でも喚起をすることで、ウイルスなどの菌が充満することも避けられますし、一石二鳥ですね。
② 消臭剤を置く・撒く
無香料の消臭剤を自分のデスクの近くに置くことで、匂いが緩和されます。
そして、上司がいない隙をみて誰にもみられないように消臭スプレーを撒くと、一時しのぎではありますが、快適な空間となります。
しかし、スプレーを撒く際は、他の人の協力も必要かと思いますので、同じく辛い思いをしている仲間を集めるとさらにやりやすくなります。
③ マスクをする
夏場は少々苦しいかもしれませんが、マスクをつけることで匂いが少しマシになります。
実際うちの息子は、先生の香水がキツイという理由で毎日学校にマスクをつけていっています。
「なんでマスクしてるの?」と聞かれたら「最近喉が弱くて」「風邪気味で」「ホコリに敏感になってしまって」など、何かしらの理由をつけましょう。
④ 空気清浄機を置く
少々お金がかかってしまいますが、これもなかなか効果的です。
デスクの上に置ける小型のものもありますので、利用してみてください。
しかし、迷惑に思っている側が、苦労をして匂いを避けているというのも、なんだかやりきれない話です。
直接伝えてわかってもらうのが、やはり一番快適に過ごす方法ではありますので、一度社内の方と話し合ってみるのも手ですよ。
直接伝えることで、意外な事実がわかるかもしれません。
どんな事実なのか、次でご紹介いたします。
それって本当に香水?実は匂いがキツイ物!
キツめの香りが漂ってくると「うっ香水だ!」となる傾向にありますが、実は匂いがキツイ物は香水だけではありません。
柔軟剤
まず一番身近なものだと柔軟剤です。
ここ数年、どの製品も新開発!と銘打ってバリエーション豊富な香りのものが登場しました。
ほのかに香るものから、少し入れただけで強い香りを発するものまで様々。
私の同僚にも、すごい香りを放って出勤する人がいるので「香水なに使ってるの?」と聞いたら「え?香水は使ってないですよー!柔軟剤かもしれません!」とにこやかに答えていました。
柔軟剤は特に毎日使うものなので、本人は気づかないですし、量を間違えるとやはりキツくなります。
使用量をきっちりと守っていただきたいですね。
ファブリックミスト
そして、柔軟剤の次に多いのがファブリックミストです。
洋服やお布団などにシュッとスプレーするもので、除菌・消臭に加えて「香りづけ」をしてくれるのですが、これも量を間違えると本当にキツイです。
このファブリックミストの厄介なところは、匂いに弱い人が苦手とする香りのものがほとんどということ。
私もこの手の商品は色々試したのですが、全部ダメでした。
すべてメルカリ行きです(笑)
ヘアコロン
これは女性に多いかもしれませんね。
セット後に髪にプシューっとするだけで、紫外線や静電気、タバコ、焼き肉などの匂いがつくのを防いでくれるものです。
女性って、髪が長い分シャンプーとコンディショナーだけでも十分いい香りがするんです。
それプラス、ヘアコロンの香りが合わさると、強烈な匂いになってしまいます。
メイク用品
メイク用品も、物によっては香水入りの物があります。
普段メイクをしている私でも、香りの強いメイク用品の匂いは酔いますので、男性で匂いに弱い方は本当にお辛いことと思います。
サッと通り過ぎるくらいであれば、いい香りなのですが、隣に長時間いるとなると辛いですね。
香水のキツイ匂いに耐えられない!身体の異変はアレルギーだった!
人によって匂いに耐えられる度合に差があります。
私の息子の話になりますが、本当に過敏で、ベッドに消臭スプレーをかけると、無香料でも気づきます。
そこまで過敏だと、隣に香水をつけた人がくると、頭痛や吐き気が出るそうです。
私は息子ほど過敏ではありませんが、化粧品コーナーや、芳香剤、アロマ、お香のコーナーに長時間いると、同じく頭痛と吐き気がでます。
とはいっても、強い匂いを嗅いでも無症状の方もいるわけです。
この違いは何かといいますと、アレルギーだったんです。
化学物質過敏症であることで、学校や職場へ行けないという方もいらっしゃるくらい、いま香りが問題になっています。
このことを「香害」と書いて「こうがい」といいます。
自分が香りの強いものを身に着けていないか?
香水や柔軟剤などをつけすぎていないか?
いま一度、それぞれが見直して、注意していきたいですね。
まとめ
- 相手に気づいてもらうには直接伝えるのが一番!
- 伝えるときは「申し訳なさそうに」「香りに敏感」「香りは素敵」を忘れずに
- 上司にまずは相談する
- 朝礼や社内報を使って全体に呼びかけてもらうことで傷つかずに指摘できる
- それでも効果がなければ上司に直接言ってもらう
- 上司の香水がきつい場合は対処法を試す
- 匂いがキツイのは香水だけじゃなかった!
- 様々な香りに反応して体調不良を起こしてしまうのはアレルギーが原因
- 香りに悩まされて学校や職場へ行けない人がいる
- それぞれが自分の香りの強さをいま一度確認して、快適な空間にしよう!
香りをつけている方も、周りからいい香りだと思ってもらいたくてつけている場合もあります。
それが逆効果だったとわかれば、控えてくれるはずです。
言えないだけで、あなた以外にも香りに苦しんでいる人がいるかもしれません。
少し行動してみると、大きく改善されますので、まずは勇気を出して、一歩を踏み出してみましょう。
香りに悩まされる人が、少しでも多く減りますように。