病気やケガは、いつでもだれにでもふりかかってくる災難です。
もし、あなたのたいせつな家族やお友だちがそんな不幸に見舞われたら、どんな風に助けてあげたらいいのでしょう。
そばで見ていることしかできなくて、はがゆいものですよね。
痛みや苦しみを少しでも楽にしてあげたい、そう思いませんか。
そんなときには、例えば神社やお寺に足を運んでみてはいかがでしょうか。
もし、病気やケガで悩む方にその元気があるならばご一緒に、無理でもあなたが代わりに、神様、仏様にお願いをするのです。
神社やお寺は周りにたくさんあります。
「病気平癒(びょうきへいゆ)」の祈祷をしていただけるところもたくさんあるでしょうが、そのなかでも神奈川で有名なところをこれからご紹介していきます。
どうぞご参考になさってください。
神奈川で病気平癒のご利益があると有名な神社5選!
①横浜身代り不動尊
横浜身代り不動尊のはじまりは、流行り病に苦しむひとびとを救ったといわれる江戸時代にさかのぼります。
いまでは、体と心の病の回復を願うひとびとが、ご本尊である不動明王様のもとに全国から集まってきます。
この不動明王様、とてもコワいお顔をされています。
けれど、実はとても慈悲深い仏様なのです。
そんなお不動様のもとで執り行われる護摩祈祷は1日7回。
予約不要です。
ただし、病気平癒の祈願は、おこなわない日もあるようですので、事前に確認されていくことをおすすめします。
祈願+お守り+護摩壇参拝のセットには護摩札もついてきます。
価格によって、護摩札や祈祷の内容が変わってくるようです。
護摩壇では、治したい部分に煙を浴びせ、願掛けをしましょう。
代理の方でも、ご利益をさずかるのには問題ないそうですよ。
希望すれば、お坊さんに相談したり、お話しを無料で聞いていただけます。
こちらは予約が必要となります。
建物がバリアフリーに対応していたり、いすに座っての祈願だったりするので、車いすの方でも安心ですね。
所在地
〒241-0802 神奈川県横浜市旭区上川井町800 駐車場あり
電話番号 045-921-8955(代表)
相鉄線 三ツ境駅よりバス
JR横浜線 十日市場駅よりバス
小田急江ノ島線 鶴間駅よりバス
②鶴嶺八幡宮(つるみねはちまんぐう)
癌封じで有名な鶴嶺八幡宮は、應神天皇、仁徳天皇、佐塚大神が祀られている神社です。
こちらでお参りしたいのが境内社・淡島神社そばの「癌封じの祈願石」です。
この石と、自分の体の治したい部分を交互になでながら
と3回念じると、病気平癒のご利益があるといわれています。
ガンで悩む方にはありがたい「癌封じ守」をさずかることもできます。
また、病気平癒・癌封じのご祈祷を、参列しなくても、1年間毎月決められた日にとりおこなってもらえるので、遠方の方や繰り返しご祈祷してもらいたいという方には、ありがたいですね。
こちらは、郵送でも申込できるそうです。
所在地
〒253-0086 神奈川県茅ケ崎市浜之郷462 駐車場あり
電話番号 0467(82)6725
JR東海道線 茅ヶ崎駅よりバス
③最乗寺(さいじょうじ)
600年の歴史がある最乗寺は、天狗にゆかりのある曹洞宗のお寺です。
お釈迦さまを御本尊としてあがめています。
紅葉や桜などをめでに、多くのひとびとが訪れるこのお寺。
病気平癒のためにおすすめの理由は、心と体を癒してくれるパワースポットがたくさんあるからです。
金剛水堂というお堂には、病気に効くといわれているありがたいお水が、600年以上湧き出続けています。
癌封じのお守りもさずかることができます。
ころんとしたきのこのかたちをしていて、とてもかわいらしいものです。
「当病平癒」としてご祈祷を受けることもできます。
美しい山のなかのお寺というシチュエーションが、いっそうおごそかな雰囲気をひきたてることでしょう。
ただ、階段が多いので、体力に自信のない方や車いすの方とっては、まわるのが難しいところ。
それでもどうしても行ってみたいという方は、最寄りの駐車場を利用すれば、からだへの負担も少ないようです。
所在地
〒250-0127 神奈川県南足柄市大雄町1157 駐車場あり
電話番号 0465-74-3121
大雄山線 大雄山駅よりバス
④鎌倉宮
鎌倉宮は、非業の死を遂げたとされる護良親王(もりながしんのう)がご祭神として祀られている神社です。
「獅子頭(ししがしら)」と呼ばれる赤い獅子の頭をお守りとされています。
病気平癒の願掛けとして有名なのが「身代わりさま」の像。
村上社に祀られている村上義光公(むらかみよしてるこう)のお姿です。
この方は、みずから護良親王の身代わりとなるべく、親王のよろいを着て切腹したという伝説がある人物。
そんな「身代わりさま」には、自分の体の治したい部分と同じ部分をなでると、病気が治るというご利益があるそうです。
もうひとつ有名なのが「厄割り石」です。
お皿を石めがけて投げて割る、という一風変わった厄祓いなので、ぜひためしてみてはいかがでしょうか。
病気平癒に応じたご祈祷もお守りもさずかることができます。
バリアフリーにも対応しているので、車いすの方でも安心です。
所在地
〒248-0002神奈川県鎌倉市二階堂154 駐車場あり
電話番号 0467-22-0318
JR鎌倉駅 東口より徒歩30分
江ノ電 鎌倉駅より徒歩30分
鎌倉駅 東口より京急バス
⑤上行寺
上行寺は癌封じで有名な日蓮宗のお寺です。
祀られているのは身がわり鬼子母神と瘡守稲荷(かさもりいなり)。
北条政子が夫、源頼朝の皮膚病が治るようにお参りしたことから始まったといわれています。
この瘡守稲荷に、全国から病気平癒、癌封じの願掛けをしに、たくさんのひとびとが訪れているのです。
このお寺はどこか変わっていて、お寺にありがちな厳粛な雰囲気をあまり感じさせません。
表には、素朴さを感じさせる大小の文字があちこちに掲げてあり、お堂内には千羽鶴がいっぱい吊るされています。
それでいて、日光東照宮の彫刻「眠り猫」で名高い左甚五郎の作品が置かれていたりして、ちょっと不思議なお寺なのです。
「薬王経石」とよばれる石が置いてあり、それで体の悪い部分をさすると、回復に向かうといわれています。
病気平癒のための祈祷もしていただけて、お守りも置かれています。
ぜひおすすめした神社、お寺のひとつです。
所在地
〒248-0007 神奈川県鎌倉市大町2丁目8−17 駐車場なし
電話番号 0467-22-5381
鎌倉駅東口より徒歩12分
意外と知られていない!病気平癒のお参りの作法を紹介!唱え言葉は?
神社やお寺にお参りすると、手水や参拝などに正しい作法というものがあります。
いつもなにげなく済ませてしまって、どこかうろおぼえではありませんか。
「神様、仏様はそんなに心が狭くないはず。ちょっとくらい間違っても、大丈夫でしょ」
そんな風に思ってしまいがちです。
確かに神様、仏様は慈悲深いでしょう。
そんなことくらいで、わたしたちの願いにそっぽを向いたりしないと思います。
でも、正しい作法を知っておくことは、けっして損にはなりませんよ。
ぜひ、ひととおり覚えてみてください。
鳥居のくぐり方
鳥居をくぐる前にまず一礼しましょう。
参道を歩くときには、左側に寄ります。
中央は神様の通り道とされているそうです。
帰りにも一礼すること忘れないようにしてくださいね。
お寺でも、おなじように山門で一礼するのが作法です。
手水(ちょうず)の方法
まずは手水舎(ちょうずや)で心身を清めます。
手水の手順は次のとおりです。
- 一礼したあとに、ひしゃくを右手で持って、水をくみ左手にかける。(この時くんだ1杯の水だけですべての手順を行うということを忘れないでくださいね)
- ひしゃくを左手に持ちかえて、右手に水をかける。
- 再びひしゃくを右手に持ちかえ、左の手のひらに水を注ぎ、その水で口を静かにすすぎ、そっと吐き出す。(この時にひしゃくに直接口をつけてはいけません)
- 再び左手に水をかける。
- 最後に、柄の首を立てて傾け、残った水で自分がさわった柄の部分を洗い流す。ひしゃくを元の位置に戻し、もう一度一礼をする。
拝礼の仕方
ここでは、拝礼の手順を説明します。
- おさいせん箱の前に立ち会釈をして、おさいせんを入れる。10円玉は「遠縁」を意味してしまうので、避けること。
- 鈴があれば、ここで鳴らす。以下、「二拝二拍手一拝」の手順。
- 深く2回お辞儀をする。静かにおさいせんを入れる。
- 両手を胸の高さで合わせ、右手を少し下にずらし、拍手を2回する。
- 両手の指先をそろえるように合わせてお祈りする。
- 両手を下ろし、深いお辞儀を1回する。
(参考)正しい神社の参拝作法
無病息災と病気平癒の違いは?
無病息災には、「病気をせずに、健康でいること」という意味があります。
対して、病気平癒は「病気が治って、健康になること」を意味します。
どちらも健康に関することですが、今、病気にかかっているかどうかという違いがあるようです。
唱え言葉って何?
神社で拝礼するときに、次の言葉を3回唱えるとよいとされています。
この言葉の意味は、「お祓い下さい、お清め下さい、神様のお力により、お守り下さい、しあわせにして下さい」というものです。
かたくるしく感じるかもしれませんが、よく見てみるとすべての願いが含まれているような内容ですよね。
あなたの思いにしっくりとくるならば、小さな声で、または心の中で唱えてみてもよいでしょう。
また、具体的な願いを唱える際には「病気を治してください」と求めるのでなく、「病気に負けないようにお見守りください」といったように神様のお力添えをお願いするような姿勢がよいとされています。
願いを叶えるためには本人の精神力が必要、ということですね。
お寺での正しいお参りの作法
お寺と神社では、正しいとされる作法が違います。
その手順は次の通りです。
- 山門の前で浅いお辞儀をする。
- 手水をする。(神社の作法とおなじです)
- お線香をあげる。
- 浅いお辞儀をし、静かにおさいせんを入れて鈴を鳴らす(「遠縁」を意味する10円玉は避けましょう)
- 胸の前で手を合わせお祈りする。
- 最後に浅いお辞儀をする。
つい手を叩いてしまいそうですよね。
お寺は、亡くなった方々が眠っている場所でもあります。
その方々を起こさないようにできるだけ静かにお祈りするのが作法なのです。
病気平癒のご祈祷のお布施相場は?
お寺では「お布施」、神社では「初穂料」と呼びます。
料金が明記されていればよいのですが、「お気持ちで」といわれると、かえって困ってしまいますよね。
ご祈祷では、ほかにも気をつけておきたいポイントがあるようです。
ご祈祷のお布施相場は?
その相場は、だいたい「5,000円から」のようです。
5,000~10,000円で考えておけば問題はないでしょうが、神社やお寺によって違いがありますので、前もって確認しておくことをおすすめします。
納める際には、のし袋か封筒に入れるのがマナーです。
ご祈祷で気をつけたいことは?
どんな服装で行ったらよいのか、と悩まれる方はスーツなどフォーマルなものが安心です。
そんなにかたくるしいきまりはないようですが、肌の露出が多いなど、あまりラフな格好はやめておきましょう。
神聖な場所にはそぐわないものです。
特に素足で祈祷を受けるのは避けましょうね。
また、代理人が祈祷を受ける場合は、ご本人の名前・住所・生年月日などをあらかじめ確認しておきましょう。
身近な家族でも、意外とちゃんと覚えていなくてあわてる方がいらっしゃるようですよ。
まとめ
- 神奈川で病気平癒のご利益がある有名な神社は、横浜身代り不動尊、鶴嶺八幡宮、最乗寺、鎌倉宮、上行寺。
- お参りの正しい作法として、鳥居のくぐり方、手水での身の清め方、拝礼の際の「二拝二拍手一拝」を身につけておくと安心。
- 無病息災とは「病気をせずに、健康でいること」、病気平癒とは「病気が治って、健康になること」。
- 拝礼のとき、唱えるとよいとされる唱え言葉を使うのは自由。
- お寺と神社では、正しいとされる作法が違うので、注意が必要。
- お布施(初穂料)の相場は、だいたい5,000円から。事前に確認おくのがおすすめ。
- 祈祷を受けるときの服装選びは気をつけて。代理祈祷では、本人の情報を正しく伝えること。
お守りは、人からもらった方がご利益があるとよく聞きますよね。
ずいぶんむかしのことですが、たしかに私も体調不良でつらかったときに、友人が渡してくれたお守りになんとなく癒されていた記憶があります。
役目を終えたお守りは、お返ししてしまったので、もう手元にはありませんが、いまでもあのキレイなピンク色の小さな袋と「病気平癒」と刻まれた金色の文字を覚えているのです。
「自分のことを心配してくれるひとがいるんだ」という思いは、なんだかすこし心を軽くしてくれるような気がします。
それは、神様、仏様を信じるよりも支えとなるのかもしれませんね。
あなたの大切なひとが、一日も早く健康を取り戻すことをお祈りしています。
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