「朝ご飯用に買っておいた食パンや菓子パンなどをよく見てみたらカビが生えていた!」こういった経験がある方、多いと思います。
ましてやカビが生えていることに気づかない・目を離したタイミングに子供がそのパンを食べた、こんなことになったらどう対処すれば良いか悩んでしまいますよね。
ここではパンにカビが生えてしまいそれをうっかり子供が食べた場合どうすれば良いか、医者に見せるべきか、またカビにはどんな種類があるのかを紹介しています。
子供がカビの生えたパンを食べてしまって焦っている方も暑い季節のカビ対策のためにも、ぜひパンに生えるカビの情報をチェックしておきましょう!
【カビが生えたパンを食べた子供!医者にみせるべき?】
カビが生えていることに気づかず、または目を離したすきに子供がそのパンを食べてしまうと親としてもとても焦ってしまいますが、まずは落ち着いて様子をチェックしましょう。
気づかない程度のカビの場合は食べても問題ないことが多く、食後1~2時間様子を見て異常がないと判断すれば、まず気にしなくても大丈夫です。
万が一吐き気や下痢を起こした場合、これは体が毒素を体外に排出しようとしている活動なので、決して自己判断で下痢止めなどを飲んではいけません。
落ち着いて毒素が体の外に出るまで安静にし、その後元気にしていれば医者に見せる必要もありませんが心配であれば医者に見せ、診察を受けておきましょう。
下痢や吐き気というのは体の毒を外に出すための働きなので、素人判断でそれを止めてしまうと毒素を外に出すことが出来ずより悪化してしまう可能性もあります。
心配な場合は小児救急電話相談(#8000)などで子供の様子を伝えて相談し、落ち着いて対処できるようにしておきましょう。
【パンに生えたカビは猛毒?白・黒・緑の種類は?】
カビは糖分のある場所で繁殖する菌類で、糖分が多くある場所のひとつ、パンももちろんカビの発生場所となってしまうんですね。
一方カビの胞子は常に空気中に存在するので避けられるものではなく、カビが育つ湿度や温度、エサとなる糖分があればいつでもどこでも発生してしまうものなんです。
カビが繁殖する、活発になる条件としては以下のものがあるので、まずはこのような環境からパンを守ることを考えていきましょう。
・湿度:高い場所(80%以上)
・酸素がある場所
こういった条件を見るとよくカビの生える場所として温かいお風呂場などがあり、カビからすれば最適な環境であることも分かります。
またカビにも種類がありそれぞれ特徴も違うので、パンによく発生してしまいやすいカビの特徴も把握しておきましょう。
白カビ
白カビは別名「麹カビ」「麹菌」とも呼ばれ、その名前の通り醤油や味噌など食品加工でも使われている種類のカビです。
しかしパンに生える白いカビなど家庭内で発生する白いカビは青カビなどの仲間であることがほとんどで、その中には強いカビ毒や発ガン性物質を発生するものもあります。
白カビと白い粉は一見区別がつけにくく迷ってしまうかもしれませんが、パンに発生する白カビは酵素力が強く急激に分解を進めるので、明らかに味が落ちます。
その他として
・見た目がおかしい
・他の色のカビがある
こういった特徴でも白い粉とカビの違いをチェックすることが出来るので、何かおかしいと思ったらしっかり食材を調べ、判断していきましょう。
黒カビ
黒カビはクロカワカビとも呼ばれる家の中のいたるところに存在するカビで、結露の多い場所などでよく見かける黒いカビです。
食べ物につくこともありますがカビ毒を発生することはないと言われていて、黒カビが発生した場所のこまめな掃除や除菌が発生を防ぐ方法になります。
青カビ
パンにもっとも発生しやすいのが青カビで、見た目は青というより緑に見えるかもしれませんがお餅やミカンなどにもよく発生しています。
空気中に浮遊しているため食べ物に付きやすく、青カビ自体に毒性はないものの発生しているからにはその他の有害なカビもついていると判断しておいたほうが安心です。
【パンにカビが生えても削ったり焼けば大丈夫?】
「ちょっとカビが生えているだけならその部分を削って食べれば大丈夫では?」ともったいない精神が発動してしまうかもしれませんが、残念ながらこの考えでパンを食べるのは危険です。
カビが見た目に分かるほど生えていた場合はその倍以上の広さで根が張られていると考えておいたほうがよく、「見た目に一部だけだから」と安心していてはダメなんです。
また「カビが生えたパンでもトーストするなど焼いたり加熱すれば問題ないのでは」と思ってしまうかもしれませんが、カビは死滅させられたとしてもカビが発生させた毒素は残ってしまっています。
残念ながらどんなアレンジをしようと毒素までなくせると言い切れる方法はなく、パンにカビが生えてしまったら諦めて捨て、次から保存方法を改めるようにしてください。
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