中学生になり、宿題で意見文なんてものが出たけど、「意見文て何?!」「なんで感想文じゃなくて意見文を書くの?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
意見文のテーマは中学から指定されないことも多く、“自分の好きなテーマについて書いてください”といわれるけど、むしろ指定してくれたほうが書きやすいのに・・・と思ってしまいますよね。
ちょっとネットで検索すれば、意見文についてたくさんのってるけど、それをパクるのはまずいの?といろいろ疑問に思うことを調べている中でこのページいたどりついたことと思います。
今回はそんなあなたに、意見文とは何なのか、書き方、テーマの探しかたなど、疑問を解決するための充実した内容となっております。
ぜひ最後までごらんください。
意見文の書き方中学生編!そもそも意見文とは?
まず、意見文とは何かを見ていきましょう。
意見文とは、簡単に説明すると自分の考えを人に伝えるために書いた文のことです。
もう少しくわしく説明すると、テーマに関しての自分の主張を、誰が見ても納得するような理由をつけて書いたものです。
今まで書いてきた感想文は、「~だと思いました。」「~だと感じました。」というテーマに対しての感想が主になっていましたよね。
意見文はその感想文とちがい、感想を書くのではなく、テーマについて自分の考えがイエスかノーかをはっきりとさせて、言い切るものです。
という書き方です。
今まで感想文では、主に自分の気持ちを書けばよかったのですが、意見文では自分とはちがう考え方の人の意見も考察した上で書く必要があります。
自分の意見に対して、「いやいや、その考えはちがうよ。」と突っ込まれるであろう内容を予測して、反論の余地を作らせないような、相手を思わず「なるほど。それならそういう考えもありか。」と、納得させられるような、そんな文を意識して作れると良いです。
どうして中学生になってこの意見文を書くのかというと、自分の意見を筋道立てて説明し、論理的に人に納得してもらえるような表現力を身につけるためです。
相手がどう考えているのかを知り、受け止めて自分の思いも相手が理解できるように説明をする。
意見文はその練習ですね。
ただ、言葉にして説明をすることはできても、文章にするとなるとまだむずかしいと思います。
それを“意見文”という決まった形で文章をつくる練習を重ねることで、論理的な表現方法を学ぶことができるようになります。
中学生なら、人の意見と自分の意見を照らし合わせながら物事を冷静に判断して、人に伝える力をつけることができるようになるため、意見文を書き始めるわけです。
また、意見文というのは高校入試でも出されるところが多いです。
入試という限られた時間の中で、突然与えられるテーマに関して自分の考えを書くのです。
これは練習をつんでおかないと、試験時間にとてもじゃないけど終わらせられませんよね。
なので、夏休みなどの時間のあるときに練習をするように宿題という形で出されます。
受験では勉強の成績だけではなく、意見文を見るとその人の時間配分の仕方や、考え方、人間性、が見えますよね。
といった点を見られます。
意見文を練習しておくと、こうした受験対策にもなります。
またそれだけではなく、これから社会に出るといろんなテーマについて議論をする機会がたくさん出てきます。
その中で自分とちがう意見の人というのは必ず現れます。
そんなときでも慌てずに、相手の意見を相手の立場になって考えることができますし、自分にとって必要な主張を、ここぞといった大事なときにもしっかりと相手に届けられるようになるので、意見文というのは人生においてとても大切な勉強です。
中学生らしい意見文テーマの見つけ方・設定方法は?おすすめのテーマは?
ここでは、学年別におすすめのテーマをお伝えしますね。
中学1年生
中学生になると、いろんな小学校から生徒たちが集まってきて、今まで過ごしてきた人間関係や環境はガラリと変わったのではないでしょうか。
そこでおすすめのテーマは“価値観のちがい”についてです。
- 男と女の友情はあるのか
- 友達は必要なのか
- 携帯電話は必要か
- 人は見た目か中身ならどちらが大切なのか
- 家庭教師や塾には行くべきか
- ニックネームは良いか などです。
中学2年生
2年生にあがると学校にも人間関係にも少し余裕がでてきて周りを見ることもできるようになってくるでしょう。
ふだん何気なく使っている物や、守っているルール、当たり前だと思ってしていたことなどに対して『それって本当に必要?』『皆がルールとして当たり前に守ってたけど、本当はもっとひとりひとり自由にして良いんじゃないかな?』という疑問をもち、それに対しての自分の意見を書くという“身の回りのこと”に関してのテーマをおすすめします。
- シャープペンシルと鉛筆どちらを使うほうが良いのか
- 学生のうちから髪を染めたりピアスをするのは自由だ
- 学校の制服制度はやめるべきだ
- 読書量は多いほうがよいのか
- スクールカーストはあるべきか
などです。
中学3年生
おすすめのテーマは“今の世の中(社会)について”です。
3年生になると、そろそろ高校入学のことを念頭において生活する必要がありますね。
入試にも意見文を出すところはとても多いです。
入試のときには突然「〇〇についての意見文を書きなさい。」とテーマを与えられたり、「次の文を読み、それについての意見を述べよ。」といった風に限られた時間の中で文章を読み、それに対しての自分の意見を文章にしなくてはいけません。
その入試対策の意味もこめておすすめのテーマです。
- バスや電車にある優先座席は必要か
- 自殺や殺人などの命に関わる報道はテレビでするべきか
- 日本の自然破壊について
- 新聞の記事(自分の意見を書きたいと思った記事)について
- 学校へは行くべきか(不登校の生徒が多いことをうけて)
- スマホと自殺の関係性について
- 動物の殺処分について
- 食品ロスについて(まだ食べられるものなのに、ゴミとして捨ててしまっている食べ物について)
などです。
題名の決めかたですが、自分の決めたテーマをそのまま題名にするだけで、しっかりとした題名になります。
例)
- 『男と女の友情はあるのか』
- 『優先座席は必要なのか』
- 『日本の食品ロスについて』
といった具合です。
中学生らしい意見文の書き方・まとめ方は?
意見文の枚数は、原稿用紙400字詰めのもので4枚という指定のところが多いようです。
ただ、学校によっては5枚以内という指定もあるようですので、3~5枚程度を目安にすると良いです。
意見文の構成ですが、基本的には下の3段階に分けて書きます。
- 自分の主張は何なのかをはっきりと示す。(最初に)
- 主張に対して、理由を示す。(真ん中)
- 反論の対策も入れつつ、もう一度自分の主張を示す。(最後に)
といった3段階です。
これはどの学年でも基本的にベースとしては同じです。
ただ学年ごとにどういったことを目標として書けばよいのかはちがいますので、学年別に意見文の書き方についてお話しますね。
中学1年生の意見文の書き方
意見文を書く上での一番の目標は、 “自分の意見の根拠を示して書く”ことです。
分かりやすくいうと、「自分はそれに対して良いと思っているのか悪いと思っているのかはっきり書くこと。なんでそう思ったのかを、誰にでも分かるように書くこと」です。
そのためには、
- (根拠をしっかりとさせること)テーマに関しての事実や実際にあったこと、データを調べてそれを書く
- (理由づけを書くこと)しらべた事実に対して、内容を理解して自分なりに説明する+自分が考えられることを書く「事実がこうであるということは、~ということになるのではないか。」といった風に思い浮かべることができることを並べる。
この2点をしっかりと書くことによって、自分の主張が相手に伝わりやすくなる文章を書くことができます。
上の2点を使って例を書いてみますね。
(主張)私は廊下は走ってはいけないと思う
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