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悪口を言われやすい子の特徴は?1年生の悪口の内容とは

小学生になると、登下校時間や休み時間など大人の目の行き届かない子供たちだけで過ごす生活時間帯が増えます。また、一クラス児童35人ほどに対して担任の先生は一人なので、子供同士の人間関係が見えにくいという点もあります。

そういった環境の中で小学生に上がった途端、幼稚園や保育園の時と比べて、子供達だけの社会でも大人と同じようにグループの中で個性に準じた役割が顕著に出てきます。

みんなを引っ張るリーダー格の子、いつも面白いことを言って笑わせてくれる子、みんなのことを気にしてニコニコしている子などなど。いろいろな個性、趣味趣向を持った子達が集まり、社会性を身につけながら生活をしていくのが小学校です。

そんな中、学校から帰ってきたお子さんに、今日はどうだった?と確認する親御さんも多いのはないでしょうか。「すごく楽しかった!」と言ってくれた日は勉強ができてなくても、宿題を忘れていてもそれだけで「でもまぁいいか。」と嬉しくなりますよね。

でも集団生活を送る中で、どうしてもお友達との間でのトラブルはつきものです。(大人だってただ楽しかっただけの日なんてそう毎日は続かないですもんね。)

さて、ある日突然お子さんが「今日はお友達に悪口を言われたから楽しくなかった」と言って来たとき、どの親御さんも心臓が凍りそうなくらいドキっとするものです。どうして?何かしたの?と頭の中には次から次へと質問が湧き出てきて落ち着きませんよね。

悪口を言われた原因は、後に述べる状況によるところも多いのですが、「悪口が言われやすい子」という理由もあります。

親御さんも過去に同じように傷つき、悲しい思いをした経験があるからこそ、悪口を言われたと帰ってきたお子さんに対して、(どうしてだろう)と自分のことのように頭を抱えてしまいますよね。

これは言い換えればこの経験は誰にでもあることです。

親として、人生の先輩としてどう乗り越えるべきか、ぜひお子さんと一緒に対策を考え、悪口を言われやす子にならないためにも、対人関係のトラブルに対して親子で向き合っていきましょう。

悪口を言われやすい子の特徴は?1年生の悪口の内容とは

小学校一年生の悪口は、「なんだそんなこと?」と思うような内容もあれば、「そんなひどい事を言ってる子がいるの?」と大人ですらびっくりすることもあります。

小学生だと悪口の内容はまだ語彙力も乏しく、また情緒的なところでも人がどういう状況で傷つくかを深いところまでは熟考していないということもあるので、単純なバッドワードを投げかけてくるというパターンが多いです。

運動会のマラソンで1位を取った子がテストの点数が悪ければ、そのことをからかってきたり、運動が苦手な子に足が遅いことを指摘したり、その子が苦手なことや、他の子とは違う点、例えば眼鏡をかけているなどが悪口になることが多いです。

さて、ではどんな子が悪口を言われやすいのでしょうか。

なくて七癖。一人一人色々な特徴やクセがあったりします。私たち人間は生物としては一緒ですが、一人として同じ人間はいないということを社会の中で生活し、徐々に理解し合っていく生き物です。

残念なことに悪口を言われてしまった、と帰ってきたお子さん。原因はなんでしょうか。

これは、大きく4つのパターンに分けられます。

  1. 悪口を言っても言い返してこない、攻撃し返してこないおとなしい子
  2. 勉強ができる、スポーツができるなど妬まれる特徴のある子
  3. 性格的に自己中心的、自己認識能力が高い子
  4. 家庭環境や容姿がマイノリティな子

集団生活の中での生存能力を高めるためにもこの4つに当てはまる子がいたら悪口という手っ取り早い方法で攻撃を仕掛けてくる場合がほとんどです。

人間は共感し合い、お互いの気持ちに譲歩しながら集団生活を送る生き物です。集団の中で少しでもはみ出ているなということを感じる子には攻撃をしてしまう子がいるのは自分の立場を確立しようという、少なからず人間の習性でもあるんですね。

小1の悪口の中身は

小学校1年生くらいになると、周りと自分を比較した上で自分の立ち位置を認識できる力がついてきます。社会性が身についてきた証拠なので、これは成長の一環として捉えられます。

では、具体的に子供同士の悪口の根本的な内容はどういったものがあるでしょう。

子供は褒められることで自分の成長を認められていると喜びを感じます。他の子が自分より秀でている能力がある場合、自分が褒められる可能性が下がるので、その子の出来ていないことや、何か忘れ物などのミスをしたことなどの悪口をあえていい、周りからの評価を下げようとします。

さて、言われた本人はどうでしょうか。

嫌な気持ちになって、落ち込んで、ひどい場合は学校に行きたくない。と打ち明けてくるかもしれません。この記事を読んでくれている方の中にはもしかしたらお子さんが悪口を言われた。と落ち込んでいる様子に心配になっている方もいるのではないでしょうか。

子供だからって悪口を言われて傷つかないわけはありません。親御さんに自分が辛いと思ったことを伝えてきているなら、心のケアの方法を知っている子です。誰かに言うことでアドバイスをもらえる、どうしたらいいかを教えてくれると期待してくれています。

まずは今どういう気持ちかをゆっくりと聞いてみましょう。

悪口を言われてしまう原因は?「本人が起因」している場合

親御さんとしては我が子が学校であった嫌な出来事を報告してきたら不安になりますよね。

(そんなことで?)(なんか悪いことしたんじゃないの?)とお子様へのカウンセリングをすぐにでも始めたくなると思います。

ここは親御さんの力の見せ所です。まずはお話をしてくれたお子さんを受け入れましょう。相談してくれた、頼ってくれた、話してくれてうれしい、一緒に考えようという仲間意識を感じさせることで、お子様の気持ちはずっと楽になります。

先に述べた悪口の対象となる子の中でも、自己認識能力の高い子はリーダーシップ力が高く、みんなをまとめる力のある子が多いです。時としてそれがあだとなり、悪口の対象となってしまう場合もあります。男の子は目的意識が高く、広い視野を捉えるという脳科学のデータ上、特にこの傾向があります。

また、この他にも自己中心的に思われる行動を取ることで、この子と一緒にいるといい気持ちがしないな。となり距離をあけられてしまいかねません。特に集団生活のバランスを取る力に長けている女の子はこの点注意が必要です。

具体的な例としてあげられるのは、

  1. 自慢話ばかりする:新しいおもちゃを買ってもらった、習い事にこれだけ通っている、今度遊園地に行くなど。
  2. 貸し借りを快くしてくれない:使っている道具を独り占めにする。夢中になっていて独占していることに気がつかなかったという場合もあります。
  3. 攻撃的な態度をとってくる:一緒に遊んでくれない、荒い言葉遣いで話してくるなど。大人の言葉使いを真似しているだけの場合もあります。普段から使う言葉の選び方や話し方は気をつけたいですね。

大人であれば、こういった話をよかったね、すごいねと聞いてあげられるかもしれませんし、実際子供は褒められるととっても喜び、次のやる気につながるものです。ただ同い年のお子さんからするとどうしても素直に聞けなくなってしまうのも正直なところです。

ただ、「お友達がもしかしたら嫌な思いをするかもしれないからあまり自慢話をするのはやめておこうね。」とお友達との関係を引き合いに出すと素直に受け入れることが出来たりします。

自分も相手も嫌な思いをしないために必要なポイントを伝えていくことが社会性を身につけていくことにつながると思います。

大人でも周りの環境を加味して人間関係を築いていくのは難しいところではありますが、ぜひ社会に向かってのトレーニングだと思い、見守り支えて行けるといいですね。

また、親に対してどうしても甘えが出てしまって、時にはきちんと聞いてくれているかどうか分からない。という場合もあると思います。

絵本や教科書で道徳の勉強ももちろんできるとは思うのですが、私が最近子供と一緒に目を通しながらこういう気持ちになったことある?などと話す機会に利用するのが、大好きなアニメのキャラクターの名言集です。

憧れの彼等から得られる言葉はなおいっそう子供の心に響くようですよ。ぜひおすすめします。

「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉

悪口を言われてしまう原因は?「本人以外が起因」している場合

さて、悪口を言われてしまう原因の中に本人に原因が全く思い当たらないこともなかにはあります。

例えば集団仲間意識が働く仲間外れと行くものもあります。ターゲットになっている誰かがクラスの子に悪口を言われ出した。自分もなんとなくみんなに同調してしまった。何かを直接されたわけではないけどみんながそうしているから自分もそうした。

この場合、子供だけでの解決は難しくなってきます。

リーダー格の子がいる場合、もしくは起因となっているグループの精査を学校生活の中にいる先生に相談し、根本からの解決しに行く必要性が強くあります。

特に低学年の場合はまだきちんとした理由がないままという場合もありますので、普段の学校生活を聞いていく中で何かおかしいな?と感じることがあれば担任の先生に直接聞いてみることをお勧めします。

さて、そのほかの本人以外が起因している悪口として子供たちのストレスというものもあります。小学校1年生になり、慣れない環境の中子供だってストレスが溜まってしまうこともあります。

そういった気持ちが晴れない時に些細なことが引っ掛かり、お友達の悪口をつい言ってしまったけど、次の日には仲良くまた遊んでいるなんて事もあります。

昨日は帰ってきた時にもうあの子とは遊ばないなんて言っていたのに、今日帰ってきたらその子と遊んだ!と嬉しそうに話してきたり。大人は面食らってしまいますよね。

『子供は許す天才』という言葉もあります。寝て起きたら解決しているその姿、見習いたいと思うのも正直なところです。

悪口を言われて泣いて帰ってきた1年生へのケアは?

学校から帰ってきたお子さんが今日は辛いことがあったと泣いてしまった場合、親としては胸が張り裂けそうになりますよね。泣くくらいならよっぽどのことに違いないと気持ちは焦ると思いますが、落ち着いて話を聞いてあげましょう。

自分に原因があるのか、それともお友達に原因があるのか。もしくはよくわからない場合、それぞれでの対処方法はこれまでの章で述べたように異なってきます。

ただ泣いて帰ってきた我が子をまずは受け入れ、話せる状態になるまで少し待ってみるのもいいですね。涙を流しているうちに気持ちが少しデットクスされ、泣き終わる頃には話を順だてて話せるようになっているかもしれません。大人もよく何か辛いことが会ったときに話を聞いてくれる相手がいるだけでも随分と気持ちが軽くなるものです。

子供の好きなジュースなど一緒に飲みながらちょっとずつ聞いてあげると状況が見えてくると思いますので、どうするべきかそこから考えてみるのもいいかもしれません。

子供の悪口でも看過できない!

「子供は純粋だからこそ、時に残酷だよね。」と親になった途端実感すること、とても多いのではないでしょうか。

勉強やスポーツだけでなく、家庭環境や容姿のこと、みんなと違うことをからかう悪口、自分自身の子供の時を思い返しても苦い経験のある親御さんもいると思います。

私には小学校2年生になる息子がいますが、ある日、足が遅いから鬼ごっこの時に鬼になって貰えば捕まらないし、鬼じゃなくてもすぐ捕えられるからラッキーと言われて、今日の鬼ごっこが全く楽しくなかった。と泣きながら帰ってきたことがあります。

おそらくその子は息子を傷つけようと思ったわけではなく、素直に思った事を言ったのだろうとすぐに察しがつきました。そして息子は保育園の頃から足が遅いことがコンプレックスなのも知っていたので、なんてお友達同士の悪い化学反応が起きてしまったのだろうと、一瞬固まってしまったのを覚えています。

本人が遊びたくないなら無理に遊ばなければいいと言えたのかもしれないのですが、走ることは大好きな子だったので、その案はすぐにきえました。

それでも「気にしないでいいよ。」というレベルでは無いなとすぐに察しはついていたので、息子が落ち着いたタイミングで、一度先生に相談してみようか?と持ちかけてみたところ、即答で言ってみて欲しいとのことでした。正直相手の子がどんな子か、普段どれだけよく遊んでいる子かも分からなかったので、先生にコンタクトをとっていい許可が出たことに安心しましたし、先生と息子の間に信頼関係ができている証拠だと嬉しくなりました。

結局この件は大事には至らず、悪気はなかったので、二人で気持ちを確認しあって納得できたと報告もあり一安心でした。

男の子同士、女の子同志でも喧嘩の特徴はあるかもしれませんが、生きていく上で知り合った人の中には、自分のことをよく思わない人は少なからずいるものです。みんなと仲良くしてほしいという親のエゴはあるのかもしれませんが、大人だって相性の合わない人、どうしてそんな事を言われなければいけないんだろうと時には傷つくこともありますよね。

子供にとっても悪口を言われて嫌な思いをしたことは世の中を生き抜いていくために多少は必要なスパイスなのかもしれません。大事なのは、悪口を言われた時にどうやって周りを巻き込んで対処していけるか、その事を少しずつ学習していくトレーニングをしているんだと親は少し俯瞰した場所から見ているとより冷静になれるかもしれません。

まとめ

  1. 悪口を言われやすい子はどんな子?大きく4つにカテゴライズできます。
  2. 社会性を身につけてきたからこそ、周りと自分を比較できるようになり、それが悪口に繋がることもある。
  3. 自己認識能力の高い子や自己中心的に見えるなどの言動は本人の行い次第で悪口を言われてしまいやすい。
  4. 周りの状況やストレスなどが起因し、悪口に発展してしまう場合もあるが、子供の順応性の高さと許す力を信じる事も大切。
  5. 悪口を言われ帰ってきて子どもに親がしてあげられること
  6. 子どもだからと悪口を言われたり言っている状況を見過ごさず、社会を生き抜いていくために必要な対策をしてみましょう。

少し前にツイッターなどのS N Sで話題になっていたカズレーザーさんの言葉に、

「学校なんてたまたま同じエリアで同じ歳に生まれた子達の集合体であって、分かり合えない子がいて当たり前。社会に出た後の他人同士の不和をどう収めていくか学ぶ場でもある。」

という言葉に多くの人が共感しました。

『口は災いの元』なんて昔から言い伝えられている言葉もあるくらいですし、大人になれば誰もが痛い思い出となったエピソードもあるのではないでしょうか。

だからこそ悪口を言われたと帰ってきたお子さんを前に不安になる親御さんもいると思います。

ただ、皆で仲良くしなければいけない、みんながお友達なクラス、という枠に収まることを普通と捉えず、いろんなお友達関係の形があるということを、少しずつ成長しながら理解していってもらえるといいな、と思います。

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