精神科を受診したいけれど、親に言えない。何って伝える?受診の方法。病院以外の方法は?

落ち込む男性

最近では若者のうつ病が問題となっています。

今はインターネットで様々な情報が手に入ります。

「もしかして自分は精神病なのかも、病院に行ったほうがいいのかも。」と思うけれど、いざ病院に行こうと思ったとき、親には言いにくいですし、言えないという人は多いのではないでしょうか。

特に中学生や高校の場合、病院を受診するとなる保険証が必要ですが、何と言って持ちだそうかと困っている人もいると思います。

そもそも中学生や高校生1人での受診かできるのかなどについてお伝えしたいと思います。

若い世代に増えるうつ病

うつ女性

思春期は多感で精神的にも不安定な年ごろでうつになりやすい時期とも言えます。

最近ではさらに低年齢化してきて10歳以下の子供にもみられるようになりました。

症状は、頭痛や腹痛、吐き気、食欲不振、睡眠障害など体に現れるサインの他にもイライラ感やおこりっぽくなるなどの攻撃的な行動が目立つようになります。

場合によっては不登校や引きこもり、リストカット、過食症・拒食症などの問題行動となって現れることもあります。

  • 「よく食べられない」
  • 「食べたくない」
  • 「疲れやすい」
  • 「何をしても楽しくない」
  • 「自信がなくなった」

と感じる場合、うつを疑ってみる必要があります。

自分ももしかして・・・と感じた場合はこの評価表にチェックを入れてみてください。

パールソン自己記入式 抑うつ評価尺度 DSRS―C

 

 

若い人のうつ病は治療に反応しやすく比較的早く症状が改善します。

大人と比べると「治りやすい」と言えます。

しかし、再発率も高いのです。

軽快と再発を繰り返していくうちに慢性的なうつ病になり、大人になってからも長年うつ病に悩まされるケースもあります。

再発のサインを見逃さないようにすることが大切です。

うつ病の原因

NO

お父さんやお母さん、兄弟、友達など親しい人の病気や死、自分自身の病気。

家族同然のペットを亡くしてうつになる場合もあります。

また、本当は喜ばしい出来事でもストレスになる場合もあります。

進学や引っ越しなど「環境の変化」がストレスになることがあります。

新しい生活、新しい友達などわくわくする反面、これまでと違うことに心も緊張するのです。

また、大きな変化がなくても「何がきっかけなのか分からない」というケースもあります。

このような場合、日常の小さなストレスの積み重ねでうつ病が引き起こされます。

少し余談ですが、私が看護学生のときに受けた心理学の授業で、配偶者の死のストレスを100としたとき、様々なイベントが点数化されており、1年間でこのストレス合計が250点(だったかな?)になると人はうつ病になると習いました。

アメリカを基準にした点数表なので、「クリスマス」にもストレス点数が付いていました。

楽しいイベントですが、アメリカの人にとってクリスマスは家族と過ごす一大イベント。

準備などストレスに感じることもあるのだなーとびっくりしたのを覚えています。

ちなみに、妊娠、出産、結婚もストレスに当たります。

この3つがそろうと、250点なんて余裕で越えます。

なので、当時の教授は「デキ婚」は辞めておきなさいと言ってました。

当時の私はこの授業を聞いて「デキ婚なんていかん!」と思ったわけですが、蓋を開けてみれば、できちゃった結婚でした。

でも、このことを頭の片隅において、注意しなきゃなと思っていましたよ。

こんな症状が出現したら、精神科を受診すべき

病院

心にあらわれる症状

1.抑うつ気分の出現、楽しみの消失

「気分がすっきりしない」「楽しいと思えない」

2.意欲や興味・関心の低下

「何もやりたくない」「どうでもいいや」

3.不安・焦燥感

「いろいろな事が心配」「イライラする」

4.自責感

「お母さんが不機嫌なのは、自分のせいだ」「自分はダメな人間なんだ」

5.思考力、判断力、注意力の低下

「なんだか集中できない」「どうすればいいか分からない」

6.希死念慮

「いなくなりたい」「死にたい」

親への伝え方はどうする?

電話する女性

両親のどちらか言いやすい方に、「病院を受診したい。病院で話を聞いてもらいたい。」と言えれば一番いいですが、「そんなの気にしずぎよ。」と親に言っても取り合ってもらえない場合や親に心配かけたくない場合など言い出せないケースは沢山あると思います。

中学生1人の受診でも診てもらえる病院もあるようですが、多くはありません。

また、親に内緒で保険証を「風邪の受診」と言って持ち出しても、「精神科」の記録が残ってしまいます。

後日親にはばれてしまいます。

まずはスクールカウンセラーや電話相談をオススメします。

どうしても受診したい場合

自分の通える距離で、精神科の病院を探してみます。

通える距離の病院を探したら、電話で「ひとりでもokか」を確認して、予約します。

初診のときは、念のため、財布に5,000円くらいは準備していきます。

*子どもの医療費
住んでいる場所によっては中学生~小学生以下だと医療費が無料になったり、医療費助成制度があるところがあります。精神科ももちろん対象になります。

もしあなたが中学生の場合

中学生ひとりで受診して、初回からお薬がでることはないと思います。

ゆっくり話を聞いてくれる場所でもないかもしれません。

こわかったら、次は行かなくていいです。

感じのいいスタッフだったら「親に言いたくないけど・・・どうしたらいいでしょうか?」と相談してみましょう。

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