以前は連絡を取る方法といえば、メールや電話でのやりとりが中心でした。
でも、スマートフォンが普及した今ではLINEが主な連絡手段になりましたね。
メッセージや電話だけでなく、写真の送信、かわいいスタンプも使えるのでとても便利です。
ところが、便利な一方で、あまり話したことのない人や、私生活での付き合いが少ない職場の人から「LINE交換しようよ」と言われて、「LINEのやり取りは抵抗があるなあ」「断りたいけど、なんて断ったらいいかなあ」と困った経験はありませんか?
この記事では、職場の人から「LINE交換しよう」と言われたときに、できるだけ相手を傷つけずにLINE交換を断る伝え方を紹介していきます!
LINE交換の断り方「職場編」上司に伝える方法は?
まずは、職場の上司から聞かれたときです。
業務のこともあるので、やはり上司とは人間関係を円滑な状態にしておきたいですよね、一番気を遣う相手です……。
断るときのポイント
これから、断り方の具体的な例を紹介していきますが、その前にまず、職場の人を相手に断るときの上手なポイントをお伝えします。
- 申し訳なさそうに言うこと
- 仕事のための連絡先交換であることをアピールする
- 相手が既に知っている連絡手段を提示する
この3つのポイントは、相手の立場や役職にかかわらず、職場関係の人であれば共通して使えます!
おさえておきましょう。
断り方の例
口頭で伝えるとき
「すみません、いつもLINEの通知を切っていてほとんどメッセージの確認しないんです。仕事中に気が散るといけないと思って。
なので、大事な連絡をいただいても返事が遅くなってしまうことが多いです。
ショートメールなら、すぐ返信できるので、そちらでもいいですか?」
こちらが、上司から口頭で聞かれたときの断り方の一例です!
先ほど紹介した、「断り方の上手なポイント」がしっかり使われていますよね。
ここで重要なのは、LINE交換を断る理由です。
「通知を切っているため、大事な連絡に気付かない」という内容であれば、もっともらしい感じがします。
そして、上司も「自分の連絡は、重要だと思われている!」と受け取れますので、悪い気はしないですよね。
次に注目してもらいたいのは、ほかの手段を提案していることです。
この例では、ショートメールを別の方法としてあげていますね。
ショートメールであれば、メッセージのやり取りなのでLINEに近い手軽さがあります。
さらに、職場の上司であれば部下の電話番号はすでに知っているはず。
電話番号を利用した連絡手段を提案することで、わざわざ新しいものを教える必要もなくなりますよ。
メールで伝えるとき
次に、メールで断るときの一例を紹介します!
断るときの理由などは、さっきお伝えした「口頭での伝え方」とほぼ同じ内容です。
上司あてのメールの返信なので、かしこまった文章にしてみます。
「実は、日ごろLINEの通知を切っており、メッセージを確認するまでに受信してからかなりの時間が経過していることが頻繁にあります。
せっかくLINE交換をお声かけいただいたのに申し訳ないのですが、業務に関するような大事な連絡に気付かない事態は避けたいと思います。
すみませんが、これまで通り業務用のメールでご連絡をいただけると大変ありがたいです。あるいは、業務時間外の至急の連絡であれば下記連絡先にいただけると、すぐ対応いたします。
よろしくお願い致します。
LINE以外の連絡方法の提案もしっかりしていますね。
至急連絡先はスマホのキャリアのメールアドレスなどを書いておくといいでしょう。
このようなメールでの断り方であれば、「真面目でしっかりしている人だな」という印象を受けるはずですよ!(^_^)v
LINE交換の断り方「職場編」先輩に伝える方法は?
次は、職場の先輩に対する断り方をお伝えします!
「実はわたし、公式アカウントからの通知が多すぎて、ひとからのメッセージを見逃しちゃうことが多いんですよ。
先輩からのLINEに気付かなかったら申し訳ないので、ショートメールでもいいですか?LINEより早く返信できます!」
こちらが、先輩に対して断るときの口頭での伝え方です。
上司に対して断るときの例に比べると、かなりフランクに感じますよね?
でも、先輩相手にあまりにもかしこまった感じを出してしまうと、「壁を作られているな」という印象を与えてしまうことがあります。
親しみやすさを出した方が、その後もいい関係をつくっていけますよ。
この例では、断る理由を「通知が多いため、メッセージを見逃しやすい」としています。
先輩相手なら「たしかに、色んなお店とか企業を登録しちゃったりするよね、わかる」と共感してもらえるはずです。
また、メールで断るときはこの内容をもう少し丁寧な文章にすること、さらに「あまりに返事が遅くて家族に注意されたことがある」などのエピソードをまじえると、説得力が増しますよ。
LINE交換の断り方「職場編」同僚に伝える方法は?
では、同僚に対してLINE交換を断る例をご紹介します。
口頭で断るとき
「ごめん、実は今スマホの充電が切れてるんだよね。
自分のLINEのIDもすぐに思い出せないから、とりあえずショートメールの連絡先でもいいかな?」
とてもシンプルな言い方ですが、口頭で断るときはこれくらい簡単な方が相手も受け入れやすいです。
もしメールで断るときは、断る理由は先輩あてのときと同様に「公式アカウントの通知が多すぎて、メッセージをよく見逃してしまうから」などでいいでしょう。
ただ、仕事におけるよろこびや、つらいことを一番共有しやすいのは一緒に働く同僚です。
困ったときはお互いに助け合えるし、横のつながりを広げていくためにも「どうしても!」という場合でないかぎり、同僚とのLINE交換はしておくことをおすすめします!
業務上仕方ない場合はどうする?業務に関係のないメッセージが届いた場合の対処法は?
ここまで、相手の立場ごとに断り方の例を紹介していきましたが、どうしてもLINE交換しないといけない場合もあるはずです。
ここからは、「やむをえずLINE交換したあとの対処」についてお伝えしていきます!
業務に関係のないメッセージが届いた場合は?
送られてきた内容が仕事に関係あるかどうかを確認するために、メッセージを読む必要がありますよね。
業務に関係あればすぐ返信しますが、関係ない内容だったら「既読つけちゃった!これ、早く返信しなきゃだめかな……」と焦りますよね。
そこで、既読をつけずに相手のメッセージを確認する方法=既読回避を紹介します!
①(iPhoneの場合)トーク一覧を長押しして、メッセージを確認
②(Androidの場合)既読回避アプリを利用する
まずは、この既読回避を使ってメッセージの内容を確認しましょう。
もし、業務に関係ないLINEならしばらく寝かせて、返信内容を思いついてから返すようにすれば問題ありません。
このような対応を繰り返せば、相手も業務に関係ないLINEを送るのは、自然と避けるようになりますよ。
LINEの既読をつけずに読む5つの方法【2020年版】
こちらの動画では、iPhone向けの方法が紹介されています。
お伝えした①のやり方は、動画の1:55あたりから説明されていますよ、わかりやすいのでぜひご覧ください!
また、②のAndroid向けの既読回避アプリとしては、有名なものに「既読回避サポーター」、「あんりーど」という名前のアプリがあります。
いずれも、無料でインストールできますよ!
アプリストアで、既読回避と検索すると無料のアプリが数多く出てきますので、自分に合った使いやすいものを選んでくださいね。(^^)/
既読無視はOK?
基本的に、既読無視はさけるようにしましょう。
自分が、もし既読無視された側だったら、いい気持ちはしないですよね。
それは、相手も同じです。(-_-;)
とはいえ、すぐに返事するのはちょっと…という時や相手もいますよね。
そこで、先ほど紹介した既読回避方法の出番です!
既読回避を使ってメッセージを確認し、急ぎでなければ未読のままにして、返事を思いついたらLINEを返しましょう。
このとき、「返事遅くなってごめんなさい」などの謝罪の言葉からメッセージを書き始めると、相手も自然な受け取り方をしてくれますよ!
セクハラやパワハラをLINEで受けた場合の相談や対処は?
LINEはとても便利なツールですが、気持ちいいやり取りができるかはお互いの使い方しだいですよね。
特に、セクハラやパワハラだと感じるようなメッセージを職場の人が送って来たとき、どう対処してよいか悩みますよね。
そうした場合に、どのような相談先があるのかお伝えします。
〈具体的な相談場所の例〉
- 職場の信頼できる先輩、上司
- 会社内の相談窓口(労働組合などが設置)
- 労働条件相談ホットライン(厚生労働省が運営)
- みんなの人権110番(法務省が運営)
すぐに状況を解決させたい場合は、社内の相談窓口に相談するといちばん早いです。
しかし、企業によっては相談窓口が設置されていない場合もあるので、3や4のような、外部の相談窓口を利用することも検討してください。
LINEによるセクハラやパワハラを受けた場合、あなたのスマートフォンがしっかりと証拠になってくれます。
もしもの時はひとりで悩まずに、勇気を出してだれかに相談してくださいね。
最後に
ここまで、LINE交換の上手な断り方を紹介してきました。
ポイントをあらためておさらいしておきましょう!
- 断るときは誠意をもって、相手を傷つけないような理由にする
→例:通知を切っているので気づけない、よく見逃してしまうetc. - LINE以外で、すでに相手も知っている連絡手段を提案する
→電話番号で使えるショートメールがおすすめ - 仕方なくLINE交換した時は、既読回避を使ってメッセージを確認
- セクハラやパワハラと感じたら、一人で悩まず相談を!
どうしても職場の人にLINEを教えたくないときは、ぜひお伝えした断り文句を参考にしてみてくださいね。
いやな表情を見せず大人な対応をすれば、相手もきちんと答えてくれますよ。
プライベートの時間を守りながら、職場の人間関係が円滑になるように願っています!