人権作文小学校2年生向けの書き方ガイド!テーマの見つけ方・まとめ方とは?

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小学校の2年生にもなると自分の意見もはっきりと伝えてくれるようになり、学校でもお友達ができたりして、その中で自分以外の人の気持ちについても考えられるようになってくる年頃ですね。

そんな時期だからこそ人権作文という課題を通して、この夏にまた更に子どもたちの心は一回り大きく成長していくかと思われます。

ただ、子どもたちは人権作文といわれても、何をどうしたらよいのかと最初は分からずに悩むことと思います。

作文が苦手な子どもはとても多いです。

親としてうまくアドバイスができたら良いけれど、下手をすると2年生の子どもが書くのか疑問に思われるような立派すぎる『親が言うとおりに書きました』というような作文が出来上がってしまうことも。

この人権作文、親はどこまで子どもにサポートしてもよいのか、どのようにコツを伝えると子どもたちは自分たちの考え・思いをのびのびと書けるのか、そのポイントを今回はお伝えします。

子どもは親が思っている以上に感性豊かです。

その成長を止めないサポートの仕方をしっかりと見てくださいね。

人権作文小学校2年生向けの書き方ガイド!人権作文とは?

そもそも人権って何なのか、子どもに分かりやすく教えることはできますか?

まだ小学校2年生で、人権について考えるなんて幼い子どもたちにはむずかしすぎるのではないかと考えていませんか。

人権ってなにかと聞かれて大人が答えるとしても、

「生まれてから、人は皆平等に生きる権利がある。
人はその権利に守られている。
人はみんな自分らしく生きる権利がある・・・。」

といった具合でしょうか。

ただ、これを小学校2年生の子どもたちに伝えるとなるとむずかしく思いますよね。

でも、意外にも皆さんは日頃から人権について子どもたちに向き合って教えていることが多いと思います。

例えば、自分の子どもがお友達を叩いてしまったときには

「どうしてそんなことするの?
叩いたら痛いよね。
痛いことされると嫌だよね。
言葉で伝えなきゃ。」

叩いたことで相手がどんな思いか考えさせませんか?

子どもたちは、嫌だったことは言葉にして相手に分かってもらおうとするように自分の思いを言葉にする練習もしています。

他にも、自分の子どもが

「今日、〇〇ちゃんが私のこと気持ち悪いっていったの。」

と落ち込んでいたらどう声掛けをしますか?

そんなことを言ってくるなんて自分の子どもが先に相手に何か嫌なことはしていないか確かめたり、

『そんなこと言われて、悲しかったね』

と思いをしっかりと傾聴したりしてあげますよね。

『あなたは少しも気持ち悪くないよ。』

と肯定してあげ、誰よりも味方になってあげると思います。

こうした親の言動で、子どもたちは自分がしたことを振り返り、ときには反省し、されて嫌だったことを忘れずに次はそれを人にしないように気をつけます。

『辛いときには守ってくれる人がいる』と安心できる場所があるということにも気づけます。

そんな風に子どもたちはもう人権について学ぶ階段を登っています。

人権とは何かを伝えるのにむずかしく考える必要はありません。

『自分がされて嫌だと思うことは人にしない。』
『自分と他の人は違うから、自分はいいと思っていることでも、相手にとっては嫌なこともあるんだよ。
それを考えてみることだよ。』
『自分がしてあげたい・助けてあげたいと思う優しい気持ちは大切だけど、相手がしてほしい・助けてほしいと思っていることと違ったとすると、それは優しいということにはならないときがあるんだよ。』

といったように、自分以外の人に対しての考え方を伝えてみることから始めましょう。

また他にも、

『もしも自分にみんなと違うところがあったとしても、それはあなたの良いところであって、悲しくなることや落ち込むことなんてひとつもないんだよ。
それが他の人であっても同じことだよ。』
『人に優しくできるひとになってほしいけど、そのためには自分にも優しくなってね。』

といったように、自分を肯定する大切さも合わせて伝えることおすすめします。

自己を肯定できる子どもは、他人を思いやることができるようになります。

自分の意見をしっかりともつことができ、他人のよいところにも気づきやすくなります。

人権について考えるには幼すぎるように見えてしまう子どもたちですが、もう考えようとする力は十分にあります。

ただ、考えたことや気持ちを言葉にできるようになってきても、それを文字に起こすというのは子どもにとってとても大変な作業です。

文字にするためには、「え」と「へ」や「は」と「わ」の違い、話し言葉にはカギカッコをつける、話が変わるときはひとマス下げるなど、新しく覚えるルールも多いからです。

それに加えて、頭で書くことを考えながらまとめるという作業もしなくてはいけないので、時間も必要です。

夏休みなどの長期休暇に宿題として出ることが多いのはこのためです。

文字に起こせるようになることは、考える力、書く力、表現する力、読む力とさまざまな方面から国語力を向上させます。

作文は心を豊かに育てるだけではなく勉強の全ての基礎である国語(日本語)を学ぶことにも繋がりますので、できる限り子どもが自発的に書けるように見守りたいですね。

人権作文小学校2年生向けのテーマの見つけ方・設定方法は?おすすめのテーマは?

まだ人権作文といっても、2年生だと身近な方でよく関わっていることがないと障害や病気についてのテーマを設定するのは少しむずかしいかもしれません。

おすすめは、ふだんから関わりのある友達・家族・学校をテーマにすることです。

そのテーマでも、まだ多くを文章にするのはむずかしいので、3点ほどに分けて書くことをおすすめします。

  • 経験したこと
  • そのときの気持ち
  • こんどから自分にできること・これからしていけること

この3点をつかっての、小学校2年生らしい書き方・まとめ方の例は次の章に用意しましたのでそちらもごらんください。

また、題名の決め方ですが、書いた文中で一番子どもが強く感じている気持ちや印象に残っていることを題名にするとよいです。

  • 例1『いっしょにあそぼうよ』
  • 例2『ことばがもつちから』
  • 例3『おじさんありがとう』
  • 例4『話しかけるゆうき』などです。

人権作文小学校2年生らしい書き方・まとめ方は?

それではここで、実際に上記の3つのポイントを使った例文(簡単にまとめたもの)を用意しましたのでごらんください。

テーマ《友達関係》

誰にも話しかけられないからひとりで座っていたら、「遊ぼう」と誘ってくれた子がいた。それから仲良くなってその子の友達も一緒に遊ぶようになった。
すごく嬉しかった。自分から声がかけられなかったから、声をかけてくれて私も皆と一緒に遊ぶことができた。ひとりでいるよりも、みんなとしゃべって笑ったりふざけたりして楽しいと思った。体育のときにこけてしまって泣いていたら、友達が心配してくれてすぐに元気になった。
次は誰かがひとりでいたら、「一緒に遊ぼう」と声をかけてあげられるようになりたい。困っている子がいたら元気になれるように勇気をだして声をかけてあげたい。

といった感じです。

実際に友達にしてもらって嬉しかったことや、友達がすごいと思ったこと、優しいと感じたことなどを思いだし、どうして嬉しかったのか、どういうところがすごいのか、優しくされたときどんな気持ちになったかなどという経験をもとにすると書きやすいですね。

『友達っていいな』とか、『やさしくしてもらって嬉しかったから、次は私もだれかにやさしくしてあげたいな。』というように、日常のことを書きながらそのときに感じた気持ちを素直に書くとよいです。

日常のささいに思うことでも友達をテーマとした自分の思いや意見、これから誰かにできることを付け加えるだけで立派な人権作文になっています。

テーマ《家族》

私には妹ができてすごく可愛いけど、お母さんもお父さんも妹ばかり可愛がるので、思ってないけど「妹なんか生まれてこなかったらよかったのに」と言ってしまった。
お父さんが、「言葉には魂が入るんだよ。言ったことが力を持ってしまうよ。一回言ったら消えないんだよ。」と言って私を叱りました。
お父さんは私に「お父さんとお母さんの宝物だよ。」「あなたが大切だよ。」とよく言ってくれるのを思い出して、私は本当にいけない言葉をいってしまったと思った。
本当は妹がいなくなるなんてぜったいに嫌だし、妹が大好きだと思った。
これからは、自分の言葉を大事に考えて話そうと思った。
妹にも「大切だよ。」と言ってあげたいし、友達と話すときもよく考えて話そうと思う。
嫌な気持ちじゃなくて、人を嬉しい気持ちにさせる言葉をつかえるようになりたいと思った。

というような感じです。

自分の思いを言葉にできるようになってきたからこそ、この言葉の力というものは良い面も悪い面もあるということは知っていてほしいですね。

ときに、自分の口からでた言葉が人を傷つける武器になってしまうことがあるということを知ることは人権を学ぶ上で大切なことです。

その逆もまたしかりですので、よい言葉という方面から人権作文を書くのも良いでしょう。

テーマ《学校関連》

小学校に行くと校門の前でいつも見回りのおじさんが「おはよう」と笑顔であいさつをしてくれる。
今日も縄跳び頑張ってねと応援してくれた。
いつもほめてくれたり、嬉しいことをたくさん言ってくれる。
とても気持ち良いし、毎日学校に行っておじさんに話しかけるのが楽しみになる。
応援してくれると力が出てきて頑張ろうと思えるし、うれしいことを言われると明るい気持ちになれる
あいさつはとても短い言葉だけど、人を元気にする魔法があると思う。
笑顔で明るく話しかけるとみんな笑顔になれるし、声をだすのは恥ずかしいこともあるけど元気にあいさつをしてあのおじさんみたいに、人を元気にできるようなあいさつをしていきたいです。

あいさつについて書くのも人権なの?と思う人もいるかもしれませんが、あいさつというのは人権尊重の基本です。

あいさつは相手のことを認め、自分のことを知ってもらう(他人と関わる)ための最初の一歩です。

とくにあいさつというのは、小学校でも大変重視されていることなので、あいさつの大切さについて作文を通してさらに深く学ぶことができるというのもよいことです。

原稿用紙で2枚(800字程度)を目安に書けるとよいです。

下記は、人権に関しての図書です。

参考にしてみてください。

「こころのふしぎ たんけんえほん (たのしいちしきえほん)」平木 典子

「ぼくのいいとこ」 ジャナン・ケイン

「こたえはひとつだけ(おはなしのくに)」 立原 えりか

参考動画「種子島の学校活動:油久小学校人権集会友だちのいいところ探し」

種子島の学校活動:油久小学校人権集会友だちのいいところ探し

人権作文小学校2年生の宿題に親はどこまでサポートをする?

ここまで、子どもにどうやって人権について教えるのかというのをお伝えしましたが、中には「もうよく分からないから、なんて書いたらいい?」と聞いてくる子もいるかもしれません。

よく子どもが作文を書くときにつまずくのがこの『何を書いたらよいかが分からない』です。

人権についてなんとなくは分かったけど、じゃあ何を書こうかとなるわけです。

このときにできるサポートは、子どもの話をよく聞いてみることです。

子どもが日常で感じていることや友達と遊んだときの話、家族との関わりの中でどんな気持ちで過ごしているのかしっかりと見て、聞いてあげてください。

それから、してもらってうれしかったこと、誰かがしていた素敵なこと、優しい人だとおもったひとのこと、ふだんどんな風にあいさつしているのかということなど、思いつくことを紙に書いてみるように提案してみましょう。

その中から、『これについて書こうかな』と思えるものを子どもに選んでもらうとよいです。

書かれている子どもの素直な気持ちに対しては、「そうかな?それだけしか思わなかった?〇〇な気持ちになったんじゃないかな?」というように誘導したりすると、子どもの自発性が失われてしまう親の作文となってしまいますので、あくまでも見守るように心がけてくださいね。

他にも、まず勉強机の上をキレイに掃除させることで環境を作りやる気をアップさせたり、親も子どもの隣で静かに本を読んだり勉強をするなどすると、いっしょにがんばろうというやる気アップにつながります。

子どもも同じ人間なので、どうしてもやる気になれない時間もあります。

そんなときは叱らず無理強いせずに、『よし、今からやってみよう。』という気持ちになれるように環境を整えながら待ってあげてください。

まとめ

  1. 人権作文は子どもの心をまたひとつ大きく成長させる大切な宿題。
  2. 人権について考えるというのは子どもたちも日常から無意識にやっている。
  3. ふだんの挨拶や家族・友達との関わりも人権と関係がある。
  4. 宿題のサポートは基本的に見守りであり、手伝いすぎず成長を妨げない。
  5. やる気になれるように環境を整える・親として見本を見せことも大切。

いかがでしょうか。

作文は学校のテストのように答えが決まっているものとは違い、自分の言葉で自由に表現することができるものです。

文字にすることで、それを自分で読み返すとまた更に自分の思いや考えを振り返り深く考えられる力もつきます。

子どもは大人が思っているよりもずっと感性豊かで、大人が考えもしなかったような角度で物事を見ることができる柔軟性ももっています。

その感性を言葉にして手伝ってあげるのではなく、子どもが言葉にする力(語彙力)をつけられるように、親子の会話を大切にサポートしてあげてくださいね。

 

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