病気、治したいですよね。
長く治療しているのならなおさらです。
また、長くても一週間あれば治るだろうと思っていたけど、どうも症状が長引いている、といった場合も、本当に今のこの治療方法で合っているのだろうかと疑問に思う事もあるのではないでしょうか。
日本の医療分野で主に用いられる言葉で、セカンドオピニオンという言葉があります。
セカンドオピニオンとは、自分の治療に関してよりよい決断をするために、当事者以外の専門的な知識を持った第三者に求める「意見」、または「意見を求める行為」のこととされています。
私たちは今まで身近にいる医師に、自分の症状を伝えて治療の判断を任せきりにしていました。
セカンドオピニオンは、自分の体や症状について、医師に任せっきりにするのではなく、自分でもなぜこの病気にかかったのか、治療法にはどんなものがあるのかという、自分の体の事に関心を持ち、そしてより良い治療法を選ぶことが出来るようになります。
とはいえ、主治医の先生に他の病院に行きたい事を話したら、気分を害されるんじゃないか、今後の関係が悪くなってしまうんじゃないか、自分の治療をないがしろにされてしまうんじゃないか、などなど。
色々と考えてしまう方もいると思います。
そこで、ここでは主治医の先生に病院紹介状がほしいことを言いにくいと思われている方へのアドバイスと、主治医との関係を壊さない穏便な言い方をお伝えしています。
この記事を読んでいただいて、セカンドオピニオンを検討されている方の後押しになれば幸いです。
病院紹介状がほしいことを言いにくい。お世話になった先生への伝え方は?
今までお世話になっている主治医の先生、またはセカンドオピニオンでお世話になった先生に、病院の紹介状をもらいたい時、どのように伝えたらいいでしょうか。
まず、主治医の先生に遠慮する事はありません。
紹介状を書いてもらいたいと思うと、その主治医の先生に対して失礼ではないかと思われる方もいると思います。
でも、考えてみて下さい。
医師は、自分の治療の提案をしますが、それを受けるか受けないかは患者本人が決めることです。
提案の段階で保留にすることも出来るし、治療を受けていても他の治療もあるのではないかと思うのも自由です。
なので、
と聞いてみて、先生が他の治療方法も提案してくれたらそれを聞いてみます。
そしてさらに、
と言ってみましょう。
もし主治医の先生が他の治療方法の提案をしなかったら、
と伝えてみて下さい。
ポイントは、色々な意見を聞きたいという事と、様々な治療法を検討した上でまた決めてみたいと伝えることです。
患者さんの意見を無下には出来ないですし、積極的に治療を受けたい、そしてなにより体を良くしたいという意図を組んでくれると思います。
希望の病院を紹介してほしい時の伝え方は?
もし、紹介してもらいたい病院や医師がいる場合は、その事も伝えてみましょう。
と、気になっている病院や医師がいる場合は、遠慮せずにきちんと伝えましょう。
もしよければこちらの動画も参考にしてみて下さい。
患者からセカンドオピニオンを希望されたら医者の〇〇%が怒る?!実際の医師に聞いてみた!セカンドオピニオンは浸透しているのか 【マネチャン】
セカンドオピニオンで病院紹介状をもらう場合の費用は?
紹介状は保険が適用されるので、書いてもらう場合は5,000円(自己負担3割なら1,500円)かかります。
紹介状には、今までの診察の流れや、検査の内容とその結果、そして処方されている薬の内容、薬を飲んだ後の経過などの情報が書かれています。
次の病院で検査が被らないようにするためにも、紹介状は書いてもらいましょう。
また、病院によってはセカンドオピニオンを受ける費用が30分20,000円(保険適用外)といった金額設定をしている病院もあります。
安価で出来ないかもしれない事は視野に入れて、主治医に相談した後、紹介状を書いてもらう前に、セカンドオピニオンにかかる費用や時間を先に確認しておくといいでしょう。
病院紹介状を書いてくれない主治医、その理由は?
患者から依頼されれば、医師は紹介状を書かなければいけません。
これは医師の義務です。
もしかしたら、あなたの意図がきちんと伝わっていないのかもしれません。
先生にハッキリと話す事に抵抗を感じたり難しいと思ったなら、看護師さんに紹介状を書いてもらいたいと思っている事を伝えてみましょう。
医師に面と向かって言いづらいことでも、看護師さんには言いやすいのではないでしょうか。
ぜひ、お話してみて下さい。
セカンドオピニオンは紹介状なしでも大丈夫?
紹介状が無くても、他の医師の意見を聞くことは出来ます。
その場合、初診になりますので初診料がかかります。
そして、症状に対する検査も1から始めることになります。
また、もしファーストオピニオン(最初の主治医)に自分が知らないうちに他の病院に通っていたことが知れた場合、セカンドオピニオンの相談が無かったので信頼されていないのかもと思われるリスクもあります。
セカンドオピニオンは、転院とは違います。
あくまで、主治医は変えずに違う意見を聞きに行くという意思表示です。
今後も主治医との信頼関係を保つならば、紹介状を書いてもらう事をおすすめします。
転院をしたい場合の病院紹介状依頼の伝え方は?
セカンドオピニオンを受けたら、その内容もファーストオピニオンの主治医と相談しましょう。
もし、両方の意見に相違が無ければ、そのままの治療を続けるという選択も出来ます。
また他にセカンドオピニオンを受けに行くことも出来ます。
もし、主治医とは違う治療法を提示され、その治療法に変えたいと望んだなら、そのことも主治医に伝えましょう。
そして、主治医が治療法の方向転換をするか、もしくは転院の話が振られると思います。
もし転院を希望する場合は、今まで診察してくれたことに感謝してお礼を伝えましょう。
またお世話になるかもしれないので、感謝して気持ちよく転院したいですね。
まとめ
■病院紹介状がほしいことを言いにくい。お世話になった先生への伝え方は?
- セカンドオピニオンは、転院する事とは異なります。
- 違う医師の意見を聞きに行くだけです。
- そのことを意識して主治医と話しましょう。
■希望の病院を紹介してほしい時の伝え方は?
- 主治医に遠慮せずに、気になる病院や医師がいた場合ははっきり伝えましょう。
■セカンドオピニオンで病院紹介状をもらう場合の費用は?
紹介状は保険が適用されるので、書いてもらう場合は5000円(自己負担3割なら1500円)かかります。
紹介された側でも費用が掛かるので、主治医とセカンドオピニオン先の病院が決まったら、紹介状を書いてもらう前に、かかる費用や時間などの確認をしておきましょう。
■病院紹介状を書いてくれない主治医、その理由は?
紹介状を書くことは医師の義務なので、断るという事はありません。
紹介状を書いてくれない場合は、あなたの意思がきちんと伝わっていない可能性があります。
主治医に直接言いにくい場合は、看護師さん伝手に伝えてもらいましょう。
■セカンドオピニオンは紹介状なしでも大丈夫?
紹介状は無くても初診として受けることが出来ます。
その場合はデメリットの方が多いと思うので、出来れば紹介状を書いてもらう事をお勧めします。
■転院をしたい場合の病院紹介状依頼の伝え方は?
セカンドオピニオン後も、ファーストオピニオンの主治医と今後について相談しましょう。
もし転院を希望する場合は今まで診察してくれたことに感謝してお世話になったお礼を伝えましょう。
またお世話になるかもしれないので、良好な関係でいることをお勧めします。