全校集会でのスピーチがあまり得意ではない、という学生の方は多いのではないでしょうか。
貴重な機会とはいえ、緊張するものですよね。
また、3学期の終業式にふさわしい内容として、一体どんなことを話すべきなのかということにも悩んでしまいます。
そして、2020年から継続して私たちの生活に影響を及ぼしているコロナ禍の状況を、どう盛り込んだスピーチが理想なのか……?
今回は、そんな中学生の皆さんのお悩み解消にきっと役立つ、3学期終業式のスピーチ例文と、スピーチをやり遂げるコツをご紹介いたします!
コロナ禍での3学期終業式で生徒会長は何を伝えるべき?
そもそも生徒会とは、学校内においての問題や課題を、解決・改善するための組織です。
生徒会長は、そのような役割を持つ生徒会の代表なのです。
その為、スピーチに盛り込むべき内容は、以下のことが望ましいでしょう。
- 風紀を守るように促す (例:廊下を走らない、授業中の私語を慎む)
- 学校行事の成功を分かち合う
- 今後の全体目標について触れる
また、言葉遣いとしては、です・ます体をベースにしておけば大丈夫です。
基本的には同じ立場にある生徒から生徒へと語りかけるものですので、そこまで堅苦しいものにしなくても良いでしょう。
では、これから迎える3学期の終業式ならではのスピーチのネタとしては、どのようなものがあるでしょうか。
以下に例を挙げてみます。
- 新型コロナ感染防止対策について
- 春休みの生活態度について
- 進級するにあたっての目標
以上のことを踏まえて、次の項目では、いよいよ例文のご紹介を致します!
生徒会長のスピーチ例文3学期終業式編!
それでは、生徒会長のスピーチ例文を2つご紹介致しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
学校行事や生徒会の取り組みは、各学校によって内容が異なってくると思いますので、「是非ともこのことについて話したい」という内容を当てはめてみて下さいね!
例文1
今日の登校を区切りに、3学期が終わります。新型コロナウイルスの影響で、これまでとは異なる日常の中ですが、こうして無事に終業式を迎えることができました。
1月に行われた吹奏楽部の定期演奏会は、リモート配信で実施されました。我々生徒会も一部のメンバーが協力して、大成功で配信を終えることができました。吹奏楽部の皆さん、素晴らしい演奏をありがとうございました。
ところで2学年は最近、授業中の私語が増えてきた印象があります。慎むように全員で協力していきましょう。授業の妨げになることのみならず、感染対策としてせっかく皆さんが着用しているマスクが意味をなさなくなってしまいます。
また、明日から始まる春休みでは、早寝早起きを心がけて過ごし、スケジュール通りに宿題をこなしましょう。友人たちと集まって遊びたくなりますが、大人数で集まらないことや換気のよい場所で遊ぶことなど、基本的な感染対策を意識した行動を取っていきましょう。
休みが明けたら、1学年は2学年に、2学年は最終学年である3学年へと進級します。それぞれ変化した立場の中、自分たちが先輩としての役割を果たせるようにしていきましょう。特に、私たちの学年は、受験生として毎日の勉強に励んで、目標に向かって努力することが必要です。
4月から新入生を迎えるため、生徒会では、毎朝校門に立ってあいさつ運動を実施します。私たちが先輩としてのお手本を見せられるように、皆さんご協力をお願いします。
それでは、皆さんがよい春休みを過ごせることを願っています。
例文2
皆さんこんにちは!
元気な返事をもらえてうれしい限りです。春休み明けのあいさつ運動では、我々生徒会が校門に立ってあいさつを実施します。新入生がこの学校に慣れるための大切な運動なので、皆さん今のような元気なあいさつを是非お願いします!
1月23日に○○劇場で行われた吹奏楽部の定期演奏会は、リモート配信で実施されました。初めての試みでしたが、吹奏楽部の皆さん、我々生徒会、そして先生方が一丸となって取り組み、大成功で終了しました。視聴者数はなんと500人もいたようです。これからもこのような取り組みが増えていくかもしれませんが、全員で協力して乗り越えていきましょう。
さて、現在のコロナ禍において私たちがこのように毎日安全に過ごせるのは、決して「当たり前」ではありません。先生方や保護者の方のご協力があって、初めて成り立つものです。そんな中、2学年では全体的に授業中の私語が目立ってきているようです。私たちにできる限りの感染対策として、授業中の私語は慎むようにお願いします。
明日からは春休みが始まります。待ちに待った休みではありますが、我々2学年は4月から受験生の身となります。勉強と遊びのバランスを取りながら、気を引き締めた態度で過ごしていきましょう。また、これは1学年、2学年問わず言えることですが、友達と集まるときは「密集、密接、密閉」のいわゆる3密を意識して、できる限りの感染対策を全員で行いましょう。安全な学校生活をこれからも続けるためには、私たちひとりひとりの自覚的な行動が大切です。
では皆さん、充実した春休みを過ごして、また新しい学期で元気にお会いしましょう!
スピーチは何度やってもあがってしまう!解決策は?
スピーチ時にあがってしまう理由
さて、ここからは実際にスピーチをするときのコツについて触れていきましょう。
スピーチで緊張してしまう人の特徴は以下だと言われています。
- 自分の評価を高めようとする
- 他人の視線を気にしすぎる
しかし、スピーチ本来の目的とは、自分の伝えたい内容をきちんと相手に伝えることです。
その為、少し言い間違いをしたり、言葉に詰まったりしたくらいでは、そのスピーチが失敗したとは言えません。
最後までやり切ることが、一番大切なのです。
緊張をほぐすコツ
誰しも人前に立つと緊張してしまうものですよね。
そんなときに役立つ、緊張をほぐすコツは以下の3つです。
①ゆっくりと呼吸をする
緊張すると、どうしても呼吸が早くなってしまいがちです。
そうすると、脳が緊張系のホルモン物質を出してしまい、さらに緊張に拍車がかかってしまうんです。
それを防止するためにも、ゆっくりと呼吸をして、脳を安心させてあげましょう。
②割り切ってしまう
スピーチの時間は、1~2分間くらいが標準的です。
普段の生活で過ごす時間としては、本当にあっという間ですよね。
その1~2分間の為に、緊張状態がずっと続いていると思うと、段々と無駄な時間を過ごしている気がしてきませんか?
「スピーチなんて、すぐに終わるものだ」と、いっそのこと割り切ってしまうと、意外と緊張状態が解けますよ。
③スピーチ原稿を作っておく
あらかじめ原稿を作っておくことで、話したいことの全体像が把握でき、自分がスピーチをする際のイメージが具体的になります。
客観的に話の内容を確認することによって、緊張を緩和することにつながりますよ。
スピーチは原稿を読みながら? or 暗記すべき?
結論として、スピーチはある程度、暗記をしておく方が良いです。
壇上に立っている人物が、顔を俯けて話してばかりいたら、聞き手は話の内容よりもそのことが気にかかってしまうからです。
ただ、このときの注意点として、原稿の一言一句を覚えておく方法はオススメしません!
理由としては、スピーチの最中に原稿内容が頭から飛んだ場合、次に話すべき言葉が浮かばなかったり、パニックになったりしてしまうからです。
その為、オススメは、スピーチの要点を覚えておく方法です
この方法であれば、仮に緊張で頭が真っ白になってしまっても、言葉が出てこなくなることはありません。
それに、さっと原稿に目を通すだけで、話を続けることができます。
仮に細かな言い回しがその場で変わってしまっても、要旨が伝わりさえすれば、聞く人にとっては全く問題ありませんよ。
スピーチの有効な練習方法
スピーチの効果的な練習方法は、ずばり自分のスピーチを他の人に聞いてもらうことです。
誰かに聞いてもらいながら練習すると、一人で練習するときとは違って、相手からアドバイスをもらうことができます。
相手は、「少し声が小さい」「話すスピードが早い」などといった、具体的なアドバイスをくれることでしょう。
それに、もしその練習のスピーチが成功して、「すごいね!」「よく練習したね!」と言ってもらえたら、本番への自信につながりますよね。
聞いてもらう相手は、友人や先生、親など自分の頼みやすい相手で良いので、何人かに聞いてもらうと効果的な練習となります。
当日に体調不良になってしまった場合はどうする?
スピーチ原稿も、スピーチの練習もばっちりOK!の状態であっても、当日に突然、体調不良に見舞われる可能性もあります。
がんばった本人としては悔しい限りですが、無理をして登校すれば、周りの人に迷惑をかけてしまいますよね。
そんな突然の事態に備えて、あらかじめスピーチの代役を決めておくことがベターです。
順当にいけば、副会長が代役として適任だと思われますが、悩む場合は生徒会組織を束ねている先生に相談してみましょう。
必ず適切なアドバイスをくれるはずです。
また、スピーチ原稿はコピーしておき、代役の人や先生へ事前に渡しておきましょう。
ここまで対策しておけば、万が一、当日欠席という事態になったとしても安心ですよね。
まとめ
最後に、3学期終業式で生徒会長が話すべきスピーチ内容と、スピーチ時の基本的なコツについてまとめます。
スピーチに盛り込むべき内容
- 生徒会代表として、学校行事の成功を分かち合い、風紀を守るように促す
- 春休み期間中の生活態度として、新型コロナウイルス感染対策を促す
- 各学年が進級してこれまでと異なる立場になるに当たって、共に目標へ向けて努力するよう促す
あくまで生徒会代表ですので、威圧的な内容にならないにして、「一緒にがんばろう」というスタンスで作成すると良いでしょう。
また、スピーチ時のコツは以下の3項目です。
1.緊張をほぐすコツ
- ゆっくりと呼吸をして、緊張系のホルモン分泌を抑える
- 「スピーチなんて、すぐ終わるものだ」と、割り切った態度に切り替える
- 原稿を作成して、話の内容を把握することで緊張を緩和させる
2.原稿暗記のコツ
- 一言一句覚えるのではなく、要点を覚えておく
- 少し言い回しが変わったり、言い間違えたりしても気にしない(要旨が伝わることが大事)
3.有効な練習方法
- 他人に自分のスピーチを聞いてもらい、アドバイスをもらう
- 練習しておくことで、自信につなげる
4.体調不良時の対策
- あらかじめ代役を立てておく
- 原稿はコピーしておき、代役の人や先生に渡しておく
多くの人がスピーチには緊張を伴うものです。
ただ、スピーチをする機会は、社会人になっても度々あります。
そのときに今の経験が、必ず活きてきますよ!
今回ご紹介した文章例やコツを参考に、スピーチが成功するよう応援しています!