中学校の卒業式で答辞をすることになった場合はもちろん答辞を作る必要がありますが、どうやったら面白い、また感動する答辞になるのか悩みどころですよね。
卒業式答辞の例文の中でもどんなものが面白いのか、感動するのか悩んでしまい、なかなか答辞が書けないかもしれません。
そこで今回は中学校の卒業式答辞に向いた面白い、感動する例文の紹介、また答辞の作り方やかっこいい読み方なども紹介しています。
中学校卒業式で答辞を読むことになったけれどどう作れば良いのか分からない、練習方法が知りたい方へのおすすめの内容になっているので、ぜひご確認ください!
卒業式答辞で面白い中学生向けの例文集!
答辞は基本的に
- 挨拶
- 卒業式へ感謝の言葉
- 祝辞や送辞に対する感謝
- 在学中の思い出
- 先生や親などへの感謝
- 今後の決意
- 今後の指導のお願い
- 締め
という形で進めます。
面白さや感動という部分はこの中の本文にあたる「在学中の思い出」で考えることになるので、中学生らしい面白さ、感動がある例文をチェックしていきましょう。
例1:面白エピソードを入れる
文化祭ではそれぞれのクラスで出し物を企画し、私達○組は仮装をしたものの途中で衣装が破れてしまうアクシデントがありました。
とっさに前に出てカバーしてくれた仲間の優しさ、アクシデントを逆手に取ってより楽しい劇になった感動など、今でも思い出せます。
具体的に笑ったエピソードは卒業生も当時を思い返して自然と笑ってしまい面白く、また面白いだけではなく協力して解決した感動なども同時に伝えることで答辞らしくなります。
例2:協力者を募って面白くする
3年生の文化祭のときは具体的なテーマがなくそれぞれのクラスで何をやるか、何を作るかを決めることになったため、クラス内でも時には喧嘩腰になるくらいの議論がありました。
全員が悩みぶつかり相談して決めた劇、決めた後も役割に納得行かない人がいたり、人によって劇の取り組みに対する温度差があったりし、苦労したことを覚えています。
しかし本番が近づくにつれてあまりやる気がなかった人も劇へしっかり取り組むように変化していき、本番は感動する、とても面白い劇になりました。
(ここで劇で使用した衣装や小物などを取り出し一部を再現してもらう)
答辞は卒業生代表として読むものなので、面白くするために一人ではなく周りに協力してもらい、面白かったエピソードの写真や当時の思い出を出してもらうのも一つの手です。
例3:先生に協力してもらう
体育祭では3年生対先生でのリレーがあり、私達3年生が途中のアクシデントもあり負けそうになっていました。
しかしそのタイミングで先生がバトンミスをするというアクシデントがあり、その結果追いつきぎりぎり勝つことが出来たのも懐かしい思い出です。
でも○○先生、あのときバトンを落としたのはわざとで、3年生を勝たせてくれたんですよね?
(ここで返事をしてもらう)
このように先生は何度聞いてもしっかり答えてくれませんが、私達は時に厳しく、そして優しく先生方に見守ってもらい、卒業式を迎えることが出来ました。
答辞は一人が読み上げるものという多くの例をやぶり、先生に協力してもらって返事をしてもらう、一声かけてもらうとそれだけで面白く、印象に残る答辞になります。
いずれの場合も決して面白かったエピソードを入れるだけではなくその結果感動した、団結したなどに繋げるようにすれば自然と答辞としても感動する内容になります。
卒業式答辞で感動する中学生向けの例文集!
次に卒業生答辞で中学生向けの感動する、思わず涙するような例文も確認していきましょう。
例1:努力したエピソードを入れる
中学校に入学してからははじめてやることの連続で、戸惑いつつもひとつひとつ頑張り、クリアしてきました。
初めての部活動では厳しい練習に思わず逃げたくなることもありましたが、先生や先輩方に応援していただき、続ける事ができました。
みんなで一丸となって練習した合唱コンクールも最初は息が合わずクラスの中でもやる気の温度差がありましたが、練習を繰り返すうちにみんながひとつになり、当日を迎えられました。
このように中学校生活を振り返って頑張った、努力したエピソードを入れていくと当時の記憶が蘇り、感動する答辞になります。
例2:感謝の言葉
今日この日を迎えられたのは自分自身の努力はもちろん、何よりも見守り指導してくださった先生方、そしてお父さん、お母さんのおかげです。
時には厳しいことを言われこっそり泣いた日もありましたが、その言葉をしっかり受け止め進んだことによって成長できたことが、今なら分かります。
どれだけ感謝しても足りません。
本当にありがとうございます。
先生、後輩、そして保護者の方への感謝の気持ちをストレートに表現する、また卒業生で打ち合わせをして全員で「ありがとうございます!」など続けるのも感動する答辞になります。
例3:自分のエピソードを入れる
私は中学校に入学してからはじめて勉強が分からない、難しいと感じ、やりたくない、勉強したくないと思ってしまいました。
しかしそれではいけないと先生に相談しじっくり丁寧な指導をしていただいたり、家でも両親や兄に分からない点を聞き、少しずつ理解できるようになりました。
これを繰り返しているうちに少しずつ「分からない」「嫌だ」という気持ちがなくなり、勉強を楽しめるようになり、ここまで来れました。
このように自分が苦労したエピソード、そして周囲の協力や自分の努力の結果を話していくと成長を感じられ、感動する答辞になります。
答辞の作り方のポイントは?季語はどうする?
ではいよいよ答辞の作り方や長さなどのポイント、また入れていきたい季語なども確認していきましょう。
答辞は
- 挨拶
- 卒業式へ感謝の言葉
- 祝辞や送辞に対する感謝
- 在学中の思い出
- 先生や親などへの感謝
- 今後の決意
- 今後の指導のお願い
- 締め
という流れで作ります。
あまり長い答辞にする必要はなく、言葉にして1分から1分半程度になるように文字数を調整していきましょう。
季語は卒業の季節である春が多くなるかと思いますが、卒業の季節に合わせた季語を挨拶に入れるとスムーズです。
確実に入れたほうが良いというルールがあるわけではないものの、卒業式というはれの日に春の季語は似合うので、できるだけ入れておきたいところです。
具体的な季語
春
- 春の訪れを感じる
- 暖かい陽の光が降り注ぐこの日
- 桜の蕾も膨らみはじめ
- やわらかな春の日差しを感じる
秋
- 空が深く澄み渡るこの季節
答辞のかっこいい読み方や練習方法は?
答辞を間違ったりせずかっこよく読むためには、やはり事前に何度も練習し読みにくい部分やミスしやすい部分を把握し、気をつけておくことが大切です。
背筋をしっかり伸ばしてはっきりした声を出すと見た目にも聞いてる側からみてもかっこよく、ぜひ練習のときから自然とこのスタイルができるようにしておきましょう。
具体的な練習時間などは大きな声で姿勢良く話すことに対する慣れなどもあるので一概には言えませんが、緊張しないためにも「慣れた」と感じるまで練習することをおすすめします。
卒業式の答辞を読む当日緊張することを心配している場合も練習を繰り返すことで失敗しない自信がつき、緊張しにくくなります。
どうしても緊張しやすいから心配という場合は読み上げている間目線を微妙にそらして目をしっかり合わせない、話すことに集中するなどの対策も考えてみましょう。
卒業式に風邪を引くなんてことはもちろんしたくないですがどれだけ気をつけていても風邪は引いてしまうもの、どうしても声が出せないような風邪を引いてしまった場合は素直に相談しましょう。
また日頃から
- うがいをしっかりする
- 生姜湯を飲む
- 早寝早起きをする
- 乾燥に注意する
ことも大切で、答辞で読み上げる場合も腹式呼吸を心がければ自然と声が大きくなり喉をいためずに話すことができるので、練習の段階から意識しておきましょう。
答辞名言集!
最後に具体的な答辞や面白い、感動する答辞をいくつか紹介していくので、ぜひ答辞作成の参考にしてみてください。
その1
春の暖かな日差しが体全体に感じられ、校庭の木々の芽もふくらむ季節となりました。本日このよき日、私たち156名は自らの手で夢をつかむため、この知多中学校を卒業します。私の心の中には数え切れないぐらいのたくさんの思い出が昨日のことのようによみがえってきます。
3年前の春、真新しい制服に照れながらも、少し大人になれたような気がした入学式。とても不安な中で見たクラス分け発表では知らない人の名前がたくさんありましたが、3年後の今、こんなにもたくさんの人と友達になれたなんてとても幸せです。
初めて友達と一緒に泊まったふれあい学習。多くの友達と交流しながらも、時間を守ることの大切さを教わりました。何もかもが始めてだった1年生の私たちを引っ張っていってくれた先輩。思い返せばとても大きな存在でした。
2年生になり私たちも「先輩」と呼ばれるようになりました。はじめの頃はそう呼ばれることに違和感を感じていた私たちが自覚を持ち始めたのは野外学習でした。食事作りやハイキングを通して、友達と協力して成し遂げたときの達成感も味わうことができました。
2学期の職場体験学習では仕事というものの厳しさ、そして大切さを知りました。また、部活動では引っ張っていく立場となり、目標に向かって練習をし、喜びと悔しさの両方をみんなで分かち合えたことは忘れられない大切な思い出です。
3年生での修学旅行。2日目の東京ドームでの球技大会での大縄飛びやドッチボール・野球をしたことは心の中にはっきり残っています。そして、クラスが一丸となって戦った体育大会。心を1つにして歌った文化祭。1つ1つの行事が終わるごとに楽しい思い出が増えていきました。
出会ってから3年。そばにいることが当たり前だと思っていた友達。私たちはこんなにも大切な宝物をいつの間にか見つけていたからこそ、今日という日まで3年間、頑張ってこられたんだと思います。一緒に泣いたり、笑ったりするのも今日が最後だと思うととても淋しく思います。今日を境に別々の道を歩き出しますが、私たちはこれからもずっと友達です。今まで本当にありがとう。
在校生のみなさん。新1年生を暖かく迎えてあげてください。これから悩み事も増えていくと思いますが、1人で悩まず相談すること。この学校には親身になって相談に乗ってくださる先生がたくさんいます。正面からあなたと向き合い、受け止めてくれます。私たちは今日、このすばらしい知多中学校をあなた達に託します。今よりももっとすてきな学校にしていってください。
そして、今まで私たちを時には厳しく、そして優しくご指導くださいました先生方、本当にお世話になりました。今日までにかけていただいた数々の言葉は私たちの心の支えになりました。本当にありがとうございました。
お父さん、お母さん。いつもは照れくさくて言えないのですが、この場を借りていいたいと思います。いつも困らせたり心配をかけたりしてごめんなさい。義務教育終了の今日まで育ててくれて本当にありがとうございました。これからもまだまだお世話になると思いますが、よろしくお願いいたします。
「人は誰だって1人で生きていくことなんてできない」と言うことをこの3年間が私たちに教えてくれました。私たちはいつでもどこかで誰かに支えられてきたのだと言うことが今はよく分かります。3年間なんて長い人生のうちで端本の一瞬かもしれないけれど、そのときを一生懸命生きたことは、とても大切なことだと思います。そのときの思い出はきっと一生忘れられないものとなることでしょう。
実は、今この場にたっていても私は卒業を実感できません。本当はもっと友達や後輩先生方と笑っていたいのです。知多中を卒業したくないのです。しかし今日、また少し成長しなければなりません。一日一歩道を創って進んでいかなければならないのです。明日から私たちは夢と希望と勇気を胸に自分の二本の足で自分の道を探し、歩いていこうと思います。
すばらしい出会いをくれた知多中、私たちのためにこんなにも立派な卒業式をあげてくださった皆様方、本当にありがとうございました。心から感謝して答辞といたします。
平成16年3月9日
第32回 卒業生総代
その2
答辞
さわやかな春風が躍動するこの学舎で、私たちの「中学校生活」という物語が始まったあの日。あれから3年の月日が経ち、あの時と同じさわやかな春風が私たちの心を吹き抜ける中、私たちは大きな節目を迎えます。これまでの日々を思い起こせば、すべての瞬間が鮮やかな色彩をもって蘇ってきます。
13歳。ぶかぶかの制服が誇らしくも照れくさくもありました。行事などで先輩方が見せてくださった姿に、憧れを抱きました。そして、それこそが自分たちが目指すべき目標だと強く感じました。
14歳。後輩たちの「先輩」と呼ぶ声に、中学生としての自覚を新たにしました。職場体験学習で学んだ働くことの尊さ。先輩方より引き継いだ伝統の重み。その全てが私たちを高い目標へと導く推進力となっていきました。
そして、15歳。「中学校生活最後」という言葉が、私たちに感じさせてくれたもの。それは、最高学年としての責任感。二度とは訪れないこの瞬間を大切にしたいという情熱。あっという間に流れていく時間の中、私たちは自分たちの成長を確かに感じることができました。
流れていく時間が道をつくりあげ、私たちを未来へと向かわせます。中学校生活という私たちの歩みは決して孤独ではありませんでした。苦しんだ時、迷った時、背中をそっと押してくれた手がありました。肩を優しく抱きしめてくれた手がありました。
いつも熱心に指導してくださった先生方。時には厳しく、時には優しく、たくさんの言葉を私たちに注いでくださいました。先生方から学んだ人生の歩み方、そして、人生を歩めることのすばらしさを胸に刻み、私たちは生きていきます。本当にありがとうございました。これからも私たちの道標であり続けてください。
慕ってくれた後輩たち。この先にはさまざまな困難があることでしょう。しかし、それを乗り越えてこそ本当の江中生になれるはずです。時には歩みを休めてもいい。悩んでもいい。それでも最後は前に進み、誇りを持って「自分は江迎中の生徒だ」といえるよう頑張ってください。あなたたちに江迎中の伝統というバトンを渡します。
新しく生まれ変わる大切な学舎。これまで数多くの江中生の成長を見守ってくれたこの校舎とも、お別れをしなければなりません。この校舎は、私たちの3年間を、そして、江迎中学校50年の歴史を、どんな思いで見つめ続けてきたのでしょう。どんなに時間が流れても、ここは私たちの温かい居場所。中学時代を思い出す時、心はきっとここに戻ってきます。私たちの物語の舞台であってくれて、本当にありがとう。
お父さん。お母さん。たくさん迷惑をかけました。でも、どんな時も優しい瞳で見守ってくれた。どうしようもない苛立ちや心の痛みに、そっと手を添えてくれた。そして何よりこの大切な命を授けてくれた。「あなたたちのような親になりたい」と、今、心の底から思います。大事に育ててくれて本当にありがとう。更に輝いていく私たちの命の煌めきをこれからもずっと見ていてください。
三年間一緒だった仲間たち。たくさんのことがあったね。肌寒さが残るグラウンドで熱い思いをぶつけ合った体育大会。土砂降りの雨の中踊った乱舞龍。どれもみんなといたからできたこと。古き良き京都の街で、たわいもないことをしゃべったね。夕日がさす教室で歌や劇の練習に夢中で取り組んだね。あなたの言葉で、高い壁も険しい道も突き進むことができました。みんなに出会えて良かった。本当にありがとう。互いに歩む道は違うけど、みんなのことは忘れません。
私たちは江迎の街で芽を出し、今、自分色の花を咲かせました。しかし、もっと広い世界を見てみたい。もっと色鮮やかに自分という花を咲かせてみたい。そして、それができると信じています。まだ見ぬ未来で、更なる成長を遂げるために、私たちは新たな道へと歩き出します。
平成26年3月18日
卒業生代表
その3
【おもしろ高校生】卒業生代表の言葉がひどすぎるwwww
その4
卒業式答辞・東日本大震災
まとめ
中学生向けの卒業式の答辞で面白い、感動する例文や答辞の作り方、季語の入れ方などまとめ!
- 面白い答辞にするためには実際にあった面白エピソードを入れて思い出してもらう、先生や友人などに協力してもらって印象に残る答辞にする方法がおすすめ
- 感動を最も重視したい場合は今までの努力したエピソードを振り返ったり感謝の言葉をしっかり告げる、また自分自身の成長を語る方法がおすすめ!
- 答辞は挨拶→感謝の言葉→在校中の思い出→先生・親などへの感謝→今後の決意という流れで作り、あまり長くなりらないよう、1~1分半程度で読めるように作る
- 答辞はいきなり当日読むのではなく事前に練習し、読みにくい部分やミスしやすい部分を把握し注意して読むと失敗しない、うがいをしっかりする、乾燥に注意するなど風邪にも注意しよう
- 答辞には感動するものや面白いものなどもたくさん、実際の答辞を読む・聞くなどすると答辞を作る参考にもなるのでぜひチェックしよう
答辞は卒業式で読むものなので面白さを取り入れるにしても感動に繋げる、きちんとした場にふさわしい内容にするなど、注意しなければいけないポイントもあります。
面白さもそのまま感動に繋げることはできるので、ぜひ例文や答辞の動画などを参考にしつつ、自分らしい、感動する答辞を読み上げていきましょう!
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