自分の子どもが鈍臭いとついイライラしてしまいますよね。
よくないと分かりつつも「他の子と比べてうちの子は鈍臭い。このまま将来大丈夫かな?」と周りの子と比較して不安にもなります。
鈍臭い子どもに悩みを持った親に向けて、鈍臭さはこのままなのか直すために何か取り組むべきことがあるのかを解説していきます。
鈍臭い子供が悩み・・・鈍臭さを感じる瞬間は?
では、子どものどんな場面をみたときに「鈍臭い」と感じるのでしょうか。
よく言われる鈍臭さを感じられる瞬間として以下の内容が挙げられます。
他の人より動作が遅い
何をやっても他の人よりゆっくりとしたペース。
急がなければいけないシーンでものんびりしている。
要領が悪い
作業効率の悪いやり方をしていてもたついている印象を与える。
優柔不断でなかなか決断できない
レストランでメニューがなかなか決められない・買い物をするときになかなか絞れない等。
運動音痴
走るのが遅い・大縄跳びに入れない・跳び箱が跳べない等。
よく転ぶ
何もないところで転ぶ・転びそうで見ていて危なっかしい等。
何をしても不器用
蝶々結びができない・お箸を使って上手にご飯が食べられない等。
鈍臭い子供にイライラしてしまったらどうする?
鈍臭い子どもにイライラしてしまい、つい声を荒げて怒ってしまった…という話はよく聞きます。
自分が忙しいときや急いで欲しいときに鈍臭い姿を見るとつい「早くして!」「何してるの!」と怒りたくなってしまいますよね。
しかし、親が声を荒げると子どもが萎縮してしまいます。
頻繁に親が怒っていると、子どもが「また失敗したら怒られちゃう」と恐怖を感じ緊張することで、更なる失敗に繋がりかねません。
そうなると負の連鎖ですよね。
以下のループの繰り返しになってしまいます。
そのため、極力怒らないように努めましょう。
そうは言っても、つい怒ってしまうことありますよね。
絶対に怒らないようにするのは、非常に難しいことです。
意識していても怒ってしまったときは、アフターフォローが大事です!
怒った後に
と言ってあげましょう。
そしてそれと同時に
と一言添えることで子どもも「しっかりしよう!」と意識づけさせることができます。
鈍臭い子供は自分で自覚をしている?鈍臭いのは悪いこと?
鈍臭さを自覚している子どももいれば、自覚していない子どももいます。
周りの子どもと比べて鈍臭いとつい「悪い」と見られがちですが、鈍臭いのは決して悪いわけではありません。
一つの個性です。
しかし、子どもが鈍臭いことを自覚していて気に病んでいるようであれば改善していけるステップを用意しましょう。
大事なのは子どもが「どのように認識しているか」です。
子どもが鈍臭いのは、ただのんびりさんなだけのケースもあれば何らかの病気が要因となっている可能性もあります。
あまりにも気になる状態な場合は、一度病院を受診して検査をしてもらいましょう。
鈍臭い子供の将来が心配。直る?直らない?
子どもが鈍臭いと「将来いじめられるんじゃないか」「進学や就職に影響を及ぼすのではないか」と心配になりますよね。
そのため、直す方法を探す親も少なくありません。
前述した通り、あまりに目につく場合は一度病院を受診して検査をしてもらいましょう。
ただ、特に病気ではなかった場合は特に鈍臭さの治療法や専門機関はありません。
そう言うと不安になってしまうかもしれませんが、成長していく中で徐々に鈍臭さは軽減されていくこともあります。
焦らず子どものペースに合わせて育てていくことが大切です。
私は小さい頃、結構な鈍臭い子どもでした。
幼稚園の中で最後まで蝶々結びはできない・運動音痴で徒競走は常にビリ・何をやっても要領が悪い…。
想像しただけでもイライラされてしまいますね。
けれども、私の親は鈍臭いところは笑いながら「こんなところが残念だよね〜」という程度で怒られたことは記憶にないほどありませんでした。
逆に私の良いところを見てたくさん褒めてくれました。
そんな母が一度だけ、マラソン大会で誰に抜かれても私が「◯◯ちゃんは足が速くて凄いね」と言って全く闘争心がないことを見かねて、「少しは”自分も追い抜こう”くらい思いなさい」と指摘されたことがありました。
今まで誰かに闘争心を持ったことがなかった私は、そのような考え方に衝撃を受けましたが、教えられたことをきっかけに今では負けず嫌いになってしまいました。
小さい頃は「鈍臭い」と言われていた私でしたが、今では一切言われることはありません。
どちらかと言うと「仕事が早い」と言われるくらいになりました。
このように子どもが鈍臭いのは必ずしも一生付いて回るものではありませんし、必ずしも不幸になるものではありませんので、不必要に不安にならないでください。
鈍臭い子供への接し方は?
鈍臭い子どもは基本的におだやかな性格の子どもが多い傾向にあります。
そのため、声を荒げて怒るようなことは極力しないようにしてください。
また、指摘する際もやみくもにダメ出しするのではなく「これができないと困るから」や「これができないとお母さんは悲しいから」という理由を伝えて、少しずつ頑張っていくように働きかけましょう。
例えば「要領が悪い」のであれば、要領よく動けるような訓練をする等です。
私も要領が悪かったので、「1回でお箸とご飯を持っていける方法を一緒に考えよう」とゲーム形式で問いかけられて考えて動く訓練をしていました。
そして、うまくできたらうんと褒めてあげてください。
これが最重要です。
鈍臭さを解消するために苦手なところを一つずつ克服していきましょう。
運動音痴は動画なども見て研究してみてください。
▼【動画】速く走ることができる体の使い方とは?
まとめ
ここまでの内容をまとめます。
- 鈍臭い子どもに対して声を荒げて怒らないようにする
- 怒ってしまった後は「怒ってしまったこと」と「怒ってしまった理由」をしっかり伝える
- 鈍臭いのは悪いことではない
- 鈍臭さがあまりに目立つ場合は病院を受診する
- 鈍臭いからといって将来を不必要に不安にならない
- 鈍臭い子どもには少しずつ目標のステップをつけて出来たら褒めてあげる
子どもが鈍臭いと不安になることもありますが、焦らず子どものペースに合わせて育ててあげてください。
できたこと一つ一つに対してしっかりと褒めてあげることで、少しずつ子どもは成長していきます。
親の不安は子どもにも伝わるので、おおらかな気持ちで接していってあげてください。
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