アルバイトをしていれば、「今日はバイトがあるのに体調が悪い」、「急用ができてしまった」もしくは「なんとなく今日は行きたくない」などということもあるのではないでしょうか?
「まずは連絡をしなければ」と思いますが、やはり当日欠勤の連絡はしづらいですし、なんて言おうか迷ってしまいますよね…
そんなときに大事なのはその伝え方!
今や多くの人が連絡ツールとして使っているLINE。
普段アルバイト先の人との連絡をLINEでしているなら、休むときの連絡もLINEでいいのかな?と考える人も多いと思います。
ここではLINEで当日欠勤の連絡をする際に使える例文と、次に出勤したときに気まずくならない方法を紹介します。
ぜひ参考にしてください。
アルバイトの当日欠勤の連絡はLINEであり?
LINEで休みの連絡がありか、なしか。ありの場合でもアルバイト先に悪い印象を与えないよう注意すべき点をお伝えします。
LINEで当日欠勤の連絡はあり?
「電話は緊張するし苦手だ…」と思う人も多いと思いますが、当日欠勤するのであれば少しでも早くアルバイト先に知らせる必要があります。
できるだけ早く連絡することで、アルバイト先としても人員補充など対処する時間を持てます。
LINEだとメッセージをすぐに見てもらえない、もしくは見れない場合もあるので、早く確実に伝える手段として適しているとは言えません。
ただし、アルバイト先によってはありの場合もあります。
普段から勤怠の連絡をLINEでしているなど、休みの連絡もLINEでOKとしているアルバイト先であればLINEで休みの連絡をするのもありでしょう。
ただ、「前もっての休みの連絡はLINEでOKだけど、急に休むなど至急の場合は電話して」などの決まりがあるかもしれませんので、ルールに不安がある場合は電話で直接伝えましょう。
また、「電話しても出ない」場合に、先に休ませてほしいとLINEしておくのもありです。
着信履歴があれば電話したことはわかりますし、少しでも早く伝えようとしてくれたんだな、と相手に誠意が伝わります。
「またあとで電話します」と付け加えておくと、さらに好意的に受け取ってもらえるでしょう。
電話で伝えるのは勇気がいるかもしれませんが、LINEで伝えるよりも謝罪の気持ちが伝わるので、快く休ませてくれる可能性が高くなりますよ(^^)/
当日欠勤連絡を受けたら相手はどう思う?
やむを得ない理由だとしても相手は代わりに入ってくれる人を探したり、任せるはずだった仕事を自分や他のスタッフで分担することになるので、やはり「いい気持ちはしない」のが正直な気持ちでしょう。
当日欠勤を伝えるときは相手に休まざるを得ないと「納得してもらえる理由」、「本当に申し訳ない」という謝罪の気持ちを誠意ある態度で示すことが大切です。
その誠意がないとあなたへの信頼がなくなり、最悪の場合「もう来なくていいよ」とクビにされてしまうこともあるかもしれません。
次は「当日欠勤でクビになることはあるの?」という疑問にお答えしていきます。
法律上の解雇基準はアルバイトも正社員も同じです。
法的にはクビ(解雇)は雇用主がいつでも自由に行えるわけではなく、社会通念上「解雇が相当」と認められる理由が必要です。
「相当」とされる解雇理由は以下の3つに分類されます。
- 普通解雇
労働者の勤務態度が悪く、遅刻や無断欠勤が多く何度注意しても改善されないなど解雇せざるを得ない場合。
- 懲戒解雇
会社のお金を横領したなどの重大な違反行為が発覚した場合。
- 整理解雇
会社の倒産の危機などの理由で人員を整理する場合。
今回のケースであれば、雇用主はおそらく「普通解雇」を主張するでしょう。
普通解雇とは労働者の勤務態度が悪く、遅刻や無断欠勤が多く何度注意しても改善されない場合などを理由とします。
ですが、当日欠勤であれば連絡を入れているので無断欠勤ではありませんし、一度の当日欠勤でクビにされることは通常はありません。
万が一、「クビだ」と言われた場合の対応は後半で詳しく説明していきます。
また、そのようなトラブルにならないよう、相手に悪い印象を与えない伝え方をすることが大切です。
やむを得ない事情でLINEで当日欠勤連絡の例文3選
ここでは当日欠勤の連絡をする際の例文とおすすめする理由を合わせて紹介していきます。
例文1 【体調不良の場合】
お疲れ様です。
アルバイトの〇〇です。
今日〇時からシフトが入っているのですが、昨日から熱が出てしまい、朝起きても体がだるく熱も下がらないので病院に行ってきました。
ただの風邪でしたが、医師からも出歩かず、安静にしているよう言われたので、本日はお休みさせていただけないでしょうか?
当日の連絡で申し訳ありません。
明日、また状況をご連絡させていただきます。
ご迷惑おかけいたしますが、よろしくお願い致します。
ポイント
- 「熱がある」、「病院に行き、医者に言われた」という事実→行動→結果で、ただ家で休んでいる訳ではなく、早く治そうとしている姿勢が見える。
- 「明日状況を連絡する」と付け加えることで、次の勤務は大丈夫なのか?という相手の心配に対して誠意を見せている。
例文2 【身内の不幸もしくは急な用事の場合】
お疲れ様です。
アルバイトの〇〇です。
今日〇時からシフトが入っているのですが、先ほど祖父が危篤との連絡が母親からありました。
もしかすると最後の機会となってしまうかもしれないので、病院へ行って祖父のそばにいたいと思います。
急な連絡で申し訳ないのですが、本日お休みさせていただけないでしょうか?
状況がわかったらまた連絡します。
ご迷惑おかけしますが、よろしくお願い致します。
ポイント
こちらも例文1と同様に「祖父が危篤」というやむを得ない事実と「最後だからそばにいたい」と切実な気持ちを伝えつつ、次の勤務に対する相手の不安にも答えようと誠意を見せている。
ほかにも「倒れた」「体調を崩した」などの場合でも、家族になにかあれば「そばにいたい」と思う気持ちは誰にでも理解できる気持ちなので、受け入れてもらいやすい理由になります。
さて、最後は大学生ならではの例文です。
大学生であれば勉強や部活、就活などとアルバイトを両立している人も多いので、急な予定が入ることもあるかもしれませんね。
そんなときは次のように連絡しましょう。
例文3 【大学の用事が入った場合】
お疲れ様です。
アルバイトの〇〇です。
今日〇時からシフトが入っておりましたが、部活の試合が急きょ明日入ってしまい、今日の練習が延びることになってしまいました。
部活が終わってからバイトに入るつもりだったのですが、どうしても練習に参加したいので、本日のバイトをお休みさせてもらえないでしょうか?
ご迷惑おかけしますが、よろしくお願い致します。
ポイント
ここでもまずは「急きょ」で想定外の事実と「どうしても参加したい」という気持ちを伝えています。
部活以外でも就職活動や補講授業など、普段から頑張っている姿勢を見せていれば、受け入れてもらいやすい理由になります。
ただし、普段練習をサボってばかりだったり、あまり力を入れているようには見えないのに、急に休む理由にすると、「本当?」と怪しまれてしまうかもしれませんので、ご注意を!
相手に好印象を与えるポイント
余裕があれば、代わってくれるスタッフを自ら探し、文中で
と伝えたり、もし見つからなかったとしても
と付け加えると、あなたの誠実さがさらに伝わるでしょう。
休みの連絡をする際は相手の気分を害さない、失礼にあたらない内容にすることを心がけましょう。
当日欠勤をしたらバイト先に行きにくい・・・フォローの方法は?
休みの連絡をしたとはいえ、急な休みで同じシフトに入っていたスタッフはいつもより忙しく働いたことでしょう。
そのことがわかっている分、申し訳ない気持ちで次のバイトは行きづらいですよね。
ここでは当日欠勤をしてしまった後にどうすればいいのかを紹介していきます。
これを実践するかどうかで大変だったという悪いイメージがずっと残るか、消えていくかが変わってきます!
ぜひ実践してみてほしいことをお伝えします(^^♪
誰に対してフォロー・謝罪する?伝えるべき相手とは?
まず、謝罪をする相手はアルバイト先の責任者や上司、同じシフトに入っていたスタッフです。
当日欠勤をした次の出勤日はいつもより早く出勤し、ひとりひとりにきちんと謝罪をし、その後に感謝の気持ちも伝えましょう。
勤務時間中に伝えるのはNGです。
合わせて「みんなで食べてください」とお菓子を持っていくのも好印象です。
また、いつもより率先して働く、進んで仕事に取り組む姿勢を見せましょう。
次は、精一杯の誠意と謝罪を伝えたつもりだったのに、当日欠勤をして以降、「あれ…?」と感じてしまった場合に備えて読んでいただきたいことをお伝えします。
当日欠勤をしたことで待遇が悪くなった場合はどうする?
例えば、希望を出しても「シフトに入れてもらえなくなった」、「今までは週4で入っていたのが、週1しか入れてもらえなくなった」などがあれば、それは残念ながら待遇が悪くなっていると言えるでしょう。
「前まで楽しくバイトをしていたのに・・・」と悲しい気持ちになってしまいますよね。
それではそのような場合にどうしたらいいのか解決策を紹介していきます。
待遇が悪くなり、嫌味を言われ続ける場合はどうする?相談先は?訴えることは可能?
「待遇」とは給与や勤務時間など、雇用者(アルバイト先)から労働者(アルバイト)に対しての取り扱いのことを言います。
なので、「希望のシフトに入れてもらえない」、「シフトの日数を減らされた」などと感じるのであれば、一度シフトを決めている責任者と話してみると良いでしょう。
嫌味を言われてしまうのも、あなたのことを誤解しているだけかもしれません。
もし、なんらかの誤解があり待遇が悪くなっていたのであれば、話し合いによって解決されれば楽しいバイト時間が戻ってくるかもしれません。
そうはいってもシフトを決める権限がある人であればそれなりの立場の人でしょうからなかなか気軽に話せる相手ではないかもしれませんよね。
バイト仲間に相談でき、間に入ってもらえればいいのですが、それも難しいようであれば外部の相談窓口を利用しましょう。
各都道府県には厚生労働省管轄の「総合労働相談コーナー」という機関があります。
ここでは職場のトラブルに関する相談や、解決のための助言をしてくれます。
もちろん学生さんからの相談にものってくれます。
予約不要・無料です。(ありがたいですよね)
専門の相談員が面談、もしくは電話で対応してくれて、もちろんプライバシーにも配慮してくれます。
こちらから詳細、全国にある総合労働相談コーナーの所在地が調べられます。
【厚生労働省 ホームページより】
ただ、アドバイスはくれても結局「解決するのは自分」となってしまう可能性が高いです。
では、ここで「急にシフトを変更されてしまった」、「日数を減らされた」もしくは「全然シフトに入れてくれなくなった」といった場合は法律的にどうなのかを見てみましょう。
じつはこれ、労働基準法に違反しているんです!
労働基準法に違反する理由は以下の通りです。
- 契約内容外の急なシフト変更は、従業員の同意やその他の合理的な理由がない限りは労働条件(賃金、労働時間など)を一方的に減らすことはできない。
- 雇用者の都合でシフトを入れない、無理やり休みにする場合は「休業手当」を支払わなければならない。
- 会社は労働者と労働契約を結ぶ際には、労働基準法により、労働条件を明示し、書面交付しなければならない。
つまり、すでに決まっていたシフトを雇用主の個人的な感情で減らしたり、入れなかったりするのは「違法」ということです。
法律違反なら弁護士に相談して「訴えてやる!!」と怒りが湧いてくるかもしれませんが、冷静になって考えてみてください。
高額な裁判費用を払ってでも今のアルバイト先で働きたいですか?
裁判をするとなれば費用面の負担もありますが、精神的にも大きな負担がかかるでしょう。
大学生のみなさんにとってはなおさらです。
だったら新たなバイト先を見つけ、学業とバイトの両立ライフを楽しんだほうがきっと充実した学生生活が送れるのではないでしょうか(*^-^*)
まとめ
- 当日欠勤の連絡はなるべくは電話で直接伝え、謝罪の気持ちをきちんと伝える。
- LINEで当日欠勤の連絡をする場合は、きちんと謝罪の言葉を添えて、相手に悪い印象を与えないように文面をしっかり考える。
- 休む理由は正直に伝える。(バレるような嘘や誇張は絶対にしない)
- 休みたい事情だけを一方的に伝えるのではなく、相手への配慮を忘れない。
- 当日欠勤した次の出勤日にはいつもより早く出勤し、迷惑をかけた人ひとりひとりに謝罪と感謝の気持ちを伝える。
- 万が一、待遇が悪くなるなどしたら、自分の対応に非はなかったかを思い返し、コミュニケーションをとる努力をする。
- それでも解決しない場合は、悩んだり争う姿勢を見せるより、心機一転新しいバイト先を探す。
私にも体調不良で当日欠勤をした経験があります。
上司から気遣いの言葉をもらったときはホッとして、しっかり身体を休めることができました。
もし当日欠勤してしまっても、休むときの礼儀とマナー、休んだ後の対応をしっかりすれば、決してあなたの評価が下がることはないと思います。
今日ここでお伝えしたことが、みなさんの今後に少しでも役立てば嬉しく思います。
もし誰かが同じように急きょ休んでしまっても、広い心でフォローしてあげてくださいね。