日本ではあまり馴染みのない言葉「中秋節」は東アジアの伝統的な行事で、台湾では休日に指定され重要な日となっています。
そんな台湾での中秋節の挨拶「中秋節快楽」を聞いたことがある方は、中秋節にちなんだ言葉だと思いつつどんな意味があるのか、どんな行事なのか気になっているのではないでしょうか。
ここでは台湾の中秋節の挨拶「中秋節快楽」の意味はもちろん、中秋節とはどんな行事なのか、台湾では何を行っているのかなどをまとめています。
台湾の中秋節ではどんなことをするのか気になっている方、挨拶の意味が気になっている方におすすめの情報なので、ぜひご確認ください!
【中秋節で台湾の挨拶「中秋節快楽」はどんな意味?】
まず最初に最も気になる中秋節快楽という意味ですが、実は台湾では「快楽」とは「おめでとう」の意味なんです。
ですから中秋節快楽とはそのまま「中秋節おめでとう!」の意味であり、日本人からすると違和感のある言葉も現地にしてみれば普通の挨拶なんですね。
中秋節の挨拶は
・大家都怎麼度過中秋節呢?(どうやって過ごしましたか)
・愿我的祝福与美味的月饼一起送给您(月餅と共に私どもより祝福申し上げます)
などもあります。
【台湾の秋といえば「中秋節」!どんな行事なの?】
中秋節は台湾の方々にとっても重要な秋に行われる伝統行事であり祝日に定められている日で、お月見をしながら月餅やブンタンを食べます。
また家族団らんの日でもあり日頃遠く離れて暮らしている家族もみんな集まり楽しむ日で、1980年頃からは屋外でバーベキューをするという楽しみ方も増えています。
中秋節は旧暦の8月15日で、元々は中国で名月を鑑賞する習俗として定着し、月餅や果物などを供え家族と楽しむ日としてはじまりました。
月見の祭事として日本にも伝わり平安時代頃から貴族の中で広まり、現在でも秋になるとお月見の季節、という風習につながっているんですね。
台湾では中秋節を家族と過ごす休日と設定しているので、観光客も多く訪れるもののお店によってはしまっている場所もあります。
現在は観光客向けの中秋節ならではの商品などを展開している場所も多くあるものの、観光客が多く集まる都市部で楽しむことを考えておいたほうが良さそうですね。
【中秋節で月餅を食べる理由は?バーベキューをやるって本当?】
中秋節でバーベキューを楽しむというのは実は比較的最近(1980年中期頃)から始まった習慣で、しかし台湾ではバーベキュー場みたいな場所だけではなくお店の前などでも行われています。
元々が家族団らんの日であり親しい人と一日過ごす日でもある中秋節、秋の心地よい天気も合わさってちょうどバーベキューを楽しむには良い季節というのも、広まった一因かもしれません。
また中秋節で食べる月餅とは「げっぺい」と読み、月に見立てた丸くひらたいお菓子のことで、中秋節にくばるお菓子として定着しています。
元々は中秋節でのお供え物として食べられていたものが時代の変化とともに「中秋節の贈り物」と変化していき、月餅はそれぞれの地域で材料なども違うという特徴もあります。
最も有名な月餅は柔らかめの餡や皮を使い茹でたアヒルの卵を塩水に漬けたシェンタンと呼ばれるものの黄身を入れたものです。しかし餡も小豆餡だけではなく様々な種類があり、香港ではアイス月餅など新しい月餅が作られたりもしています。
【長崎でも中秋節をやっている?中国本土や香港と台湾の中秋節の違いは?】
中秋節は台湾だけではなく東アジアで広く祝われている伝統的行事であり、日本でも長崎で盛大に中秋節のお祝いがあり有名です。それぞれの地域での中秋節や過ごし方なども違うので、ぜひ確認しておきましょう。
長崎
長崎では長崎新地中華街で盛大な中秋節のお祝いが行われていて、長崎新地中華街では1000個もの黄色い満月灯籠が飾られます。
港公園ではランタンフェスティバルも開催され毎年大きく盛り上がっているので、ぜひ一度機会を見つけ長崎新地中華街での中秋節も楽しんでみてください。
中国本土
中国は十五夜の月を鑑賞するという風習の元となった場所であり、宋の時代に中秋節が8月15日に固定されました。しかし中国では長らく中秋節を休日と設定していなく、2008年になってから祝日に加えられたというのも意外なポイントです。
中国でも中秋節に月餅を食べる習慣や配る習慣がありますが、一方知人に幅広く配るため、特に近頃は中秋節の頃には食べ飽きてしまいあまり売れなくなるという現象もおきています。
それでも中国の方にとっての中秋節も大切な家族団らんの日であり、家族全員が同じテーブルを囲んで月餅を食べる、お月見をするなど楽しまれているんですね。
台湾
台湾での中秋節はお話した通り祝日となっている家族団らんの日で、バーベキューなど家族や親しい知人と楽しく過ごす日となっています。
月餅やブンタンを食べる習慣もあり、こちらも中国と同じように知人に配り食べ飽きてしまうなんてことも起こっています。
香港
香港では中秋節の休日は当日ではなく8月16日の翌日と制定されていて、しかし実際のところは中秋節の日の午後から休みとしている学校などもあります。
月餅やサトイモ、スターフルーツなどを買ってお祝いする、月餅ももちろんありますがこちらは新しい月餅が多く作られ、近頃ではアイス月餅が広まっています。
【中秋節に台湾に行こう!日本からのツアー費用は?】
台湾の中秋節をどうせなら現地で味わってみるのも楽しみ方のひとつで、ぜひ台湾旅行も検討してみましょう!
中秋節の季節に台湾に行く場合、ツアーの費用を見ているとおよそ3万弱~6万円で3~4日間のプランを多く見かけます。以前は日本にとってはちょうど夏休みが終わった頃でもあり中秋節の日本からの台湾旅行はそう多くありませんでしたが、現在はシルバーウィークがあるので増えることも考えておきましょう。
「中秋節ツアー」などは現在見かけませんでしたが、この時期の台湾旅行ツアーをいくつか紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!
成田発天燈上げ体験台湾4日間
公式サイト:
日本人向けに行われている天燈上げを体験できる台湾へのツアーということで人気も高く、幻想的な天燈上げはぜひ一度体験してみてくださいね!
台北フリー4日間
公式サイト:
延泊も可能、またツアープランの中でも市内観光か完全フリーを選択出来るようになっていて、自分で身動きを決めたい方にとって使いやすいツアーとなっています。
おひとり様応援プラン
公式サイト:
「おひとり様向けのプラン」が用意されている台湾旅行ツアーで追加料金なども必要なく気軽に行けるのが魅力で、一人でのんびり行きたい方はぜひこういったプランも参考にしてくださいね。
【まとめ】
台湾の中秋節での挨拶「中秋節快楽」の意味、中秋節とはどんな行事で各地でどのような違いがあるのかまとめ!
2:中秋節は中国で始まった旧暦8月15日のお月見の風習で東アジアに広まっていて、お月見をしながら月餅やブンタンを食べる家族団らんの日
3:月餅は月を見立てたお菓子で、伝統的なお月見のお菓子。バーベキューは家族団らんの日であること、程よい季節であることから近年広まったもの
4:日本でも長崎で大規模な中秋節のイベントがあり、中国や香港、台湾それぞれで少しずつ違った楽しみ方が出来る
5:元々日本から中秋節に向けての観光客は多くなかったものの、近年はシルバーウィークの影響で増える傾向も、ツアーにもフリープランなどがあるので上手に使っていこう
中秋節は台湾をはじめそれぞれの地域ならではの特徴もあり、長く伝わってきている月餅などもある伝統的な行事です。
お月見やバーベキューを楽しむのはもちろん海外旅行を楽しんでいる方も多く、ぜひ様々な地域で中秋節を体験し、違いを楽しんでみましょう!