立志式の作文が書けない!夢がない場合の書き方は?すぐに使える例文つき

「突然、立志式の作文を書くって言われても困る」「将来の夢ないのに…」という会話が…。

将来の夢まだないのにどうすればいいんだろうと悩まれる方が多いと思います。そこで、簡単に「立志式」についてと「作文を書くのが苦手な人でも書けるコツ」をご紹介します。

立志式とは?立志式の歴史や由来は?立志式はいつ頃行われるの?なぜ作文を書くの?

立志式とは?

江戸時代の「成人式」でもある「元服」から来ています。

  • 志を立てるという事
  • 自分の将来の夢を明確にしてその誓いを立てる
  • 両親や周りの人に感謝するという意味もあります

立志式の歴史・由来

執り行う意味合いは同じですが、時代時代で儀式の内容は変化していきました。

奈良時代

この時代の「元服の儀」から始まった物です。

数え年15歳前後になった男子は大人になった証として、着物や髪型も大人の物に変えて冠をの大人を観察してヒントを探す

  • インターネットで同年代の人はどのような夢を持っているのかを検索する
  • 5日間の職場体験で感じたこと思ったことをまとめる

難しいテーマではありますが、まずは第一歩を踏み出すのが大切なことです。

明日からできることを探し実行に移してみてください。かぶる儀式(元服の儀)を行っていきました。

女子は、「髪上げ」「まゆはらい」などと呼ばれる物を行っていました。これで成人になったものとみなされ、大人の仲間入りをしていきました。

平安時代中期頃

  • 武家:冠ではなく烏帽子をかぶる。
  • 農村:若者組の加入式を兼ねた。

室町時代から戦国時代

前髪を剃る(月代をつくる)形式へと簡略化。

明治時代

断髪例や西洋文化の流入によって「元服の儀」は一部の地域を除いて衰退していきます。

立志式はいつ頃行われるの?

当時の平均寿命は短く、人生50年時代と言われたほどだったので14歳(数え年15歳)に行われていました。

現在の中学生の時期に当たります。一般的に2月4日の立春に行われます。

なぜ作文を書くの?

作文を書くことで、自分の将来への思いや考えに確信を持つことができるようになり、今まであいまいだった目標に対しても深く考えることができるようになります。

また、自分自身を高めることにも繋がって行きます。

立志式の作文に書く内容は?中学生が盛り込む内容としておすすめは?

自分の気持ちや考えを伝える為の文章にしましょう。

  1. 夢の内容を具体的に説明する:なりたいビジョンを明確に伝える
  2. なぜその夢を持つのかを説明する:自分の体験談を書く
  3. 夢の実現に対する努力や行動を書く:夢を実現するためにどれだけ行動しているかを書く
  4. 夢に対する熱意や希望を書く:自分が夢を叶えた時に対する熱意と希望を前向きに書く

作文が苦手な人でも書けるようになる型とは?どのように書けばスラスラ書ける?最初の1行が書けない場合は?締めの文章が書けない場合は?

私が子供だった頃、毎日日記帳(学校指定)に作文を書きなさいという宿題があって、それが本当に嫌で嫌でしかたなかったんです。

ある日、本当に嫌で嫌でたまらなくなって母に怒られても「書かない!嫌い!」と反発。

母もあきらめて「じゃあ、もうそう書きなよ。私は作文を書くのが嫌いです。って」と怒りながら言われました。

そして、私は素直!?に「私は、作文を書くのが大大大大大大大大大嫌いです」と書いて提出したことがあります。

いま思えば凄いことしたなと苦笑いです。

そんな私がアドバイスしようとしてるのって変ですが、こんな私だから気づけたり見つけたことを書かせてもらおうと思います。

作文が苦手な人でも書けるようになる型とは?どのように書けばスラスラ書ける?

(コツ)は小さい文章のかたまりを先に作って後から組み立てるという方法です。

文章もプラモデルと同じで1つ1つのパーツ(文章のかたまり)を設計図の手順にしたがって組み立てていきます。手順どおり作ればうまく完成すると思います。

1つの大きな作文のテーマを自分が簡単に思えるぐらいにまで分解することです。

1)テーマにそって書きたいことを文章のかたまりごとに書きだす

  • 自分の夢
  • やりたい仕事
  • 理想の家庭像
  • 欲しいもの
  • 夢を実現するために何をすればいいか

2)各見出しに対して主張・理由・具体例をはめていく

  • 主張:(~は、~です)
  • 理由:(なぜなら、~だからです)
  • 具体例:(例えば、~のように)

3)構成を考えて並び変える

  • 自分が「これは伝えたい」と思う順番に 1)で書きだしたのを並べる
  • 文章構成:タイトル→書き出し→見出し1→見出し2→見出し3→まとめ・結論です。

見出し1~3の部分をうまく並び変えます。

4)まとめを書く

  • まとめ・結論を違う紙に書く。
  • 全体を通して感じたことこれから自分がやってみたいことなどを書きます。

5)書き出し、冒頭を書く

  • 最後に書き出し部分を別の紙に書きます。
  • 書き出しを1番最後に書く人をひきつける文章に不思議と仕上がります。
(書き出し部分)
  • 全体のテーマ
  • そのテーマを書こうと思った理由・経緯
  • みんながそのテーマについて共感しそうな例(あるある)を書きます。

最初の1行が書けない

テーマ(将来の夢)に関連する言葉や体験を考える。「5W1H」です。

  • WHO:誰が・誰と
  • When:いつ
  • Where:どこで
  • What:何を
  • Why:なぜ
  • How:どのように

ここに当てはめていけば1行目がクリアできます。

締めの文章が書けない

作文の「締めくくり=文章の終わり」と思いがちですが違います。読む人の読後感(余韻)を左右する極めて重要なパートになります。

締め方のパターンを4点ご紹介します。

  1. 自分をほめて締める:「自分で自分に100点満点をあげたいと思います。」
  2. 反省して締める:「これからは、5分前行動を心がけ遅刻しないようにします。」
  3. 決意で締める:「次のテストは学年トップ5に入るぞ。」
  4. 余韻を残して締める:「さて、明日の本番はどうなることやら…」

立志式作文の例文!

人生100年時代の現在、必要とされてるのは「介護」だと思います。
うちには、90歳の祖母がおり在宅で母が介護をしています。
祖母のことはすべて母がしており、ある日母はぎっくり腰になってしまい祖母の身の回りのことが出来なくなりました。
そんな時知ったのが、デイケアという一日のうちの数時間施設で祖母の面倒を見てもらえるというサービスでした。
デイケアでは、ヘルパーさんに入浴介助や食事ケアしてもらい利用者さんと手遊びや歌を歌ったりして楽しく過ごすというものでした。
祖母がデイケアに行くことで母への負担が軽減し心身ともに楽になり、母に笑顔が戻ったのがすごく嬉しかったです。
施設では一人一人にあったケアをしているので、利用者さんはいつも笑顔で楽しく過ごしている姿を見ることができました。
ヘルパーという仕事は、施設の利用者さんを笑顔にするだけでなくケアを必要とする家族までも笑顔にできる素晴らしい仕事なのだということ知りました。
なので、わたしの将来の夢は「ホームヘルパー」になることです。
この夢を叶えるために、これからは母任せにしていた祖母の介護を手伝って行きたいと思います。
また、職場体験先は介護施設を希望しました。

ポイント

  • テーマ(将来の夢)に関連する言葉を盛り込む。
  • なぜその夢を持つようになったかの体験談を書く。
  • 夢の実現に向けて行っていることを具体的に書く。
  • 夢に対する熱意や希望を分かりやすく書く。

立志式の作文の例文!夢がない場合は?

今、私には具体的な将来のが夢がありません。
ですが、高校に入って将来の夢のために今しないといけないことを考え1つずつ実行していこうと思います。
そうすることで将来の自分のビジョンを見つける近道になると感じたからです。
まずは、将来の夢=職業ではなく「今なりたい自分はどんな自分か?」「何を目指していけばいいのか?」ということから考えていきたいです。
例えば、「父のように周りの人から好かれる素敵な大人になりたい」というのが夢であれば父をよく観察しマネできるところからして行きたいと思います。
また、同年代の人の作文を読んで「将来のことをどういう風に思っているのか」「みんなの理想像はどういうものなのか」などを参考にし自分に近いものはないか調べ自分の将来の夢探しに役立てたいです。

ポイント

  • 夢がないからと恥ずかしいと思うのではなく今夢がないということを堂々と書くことです。
  • その上で、将来の夢をみつけるために将来の自分が「どうなっていたいのか?」「どういう人になりたいのか?」を書きます。
  • そして、将来の夢がないからと言って何もしていないのではなく、将来の夢を探すために現在していることを具体的に書きます。

例えば、

  • 「インターネットで同年代の人の意見・考えを調べている」
  • 「地域の清掃活動に参加している」
  • 「両親や周りの大人の人に仕事について話を聞きました」
  • 「毎日欠かさず新聞を読んでいます」
  • 「1月に本を〇〇冊読みます」など。

それがいつか「将来の夢=職業」に繋がると考えているということを書くと相手に熱意・希望が伝わりやすいです。

将来の夢が中学生で見つからないってヤバい?

将来の夢はいつみつける?

一般的には、中学生後半から高校生前半にみつけるのが良いと考えられているようです。

先に就職が待っているので就職してから苦労しないよう大学(学科)を選ぶという傾向が大きい要因だと思います。

こういう結果も報告されています。

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