2020年に開校する風越学園が今までにない学校として注目をあびています。
ただし、軽井沢にあるため、ほとんどの方は移住しなければなりません。
そのため、仕事をかえなくてはいけない方もいて、子供のために移住すべきか悩んでいる方が多いと聞きます。
そこで、風越学園の内容をまとめました。
移住すべきかご判断する材料になるはずです。
ご確認ください。
2020年軽井沢に風越学園が開校?どんな学校?
軽井沢風越学園は、従来の画一的なカリキュラムや一斉授業、固定的な学年・学級制などに捉われず、新しい学校や公教育のあり方のモデルを目指す一風変わった学校です。
また、この学校の根底の理念は「自由」と「自由の相互承認」という考え方があり、それらを同時に育むことが大事だと促しています。
- 自由
自ら考えて、自らがやることを選択する力 - 自由の相互承認
他者と自分の違いを理解して、他人の自由を認めて、社会の中で生きていく力
軽井沢風越学園は幼稚園から中学生までの一貫教育であり、この年代の子どもたちをこの理念を浸透させるのは大変だと思いますが、これが浸透すれば、すばらしい人格者になるかと思います。
話題の風越学園の学習内容の特徴は?
1.子どもが自己主導
先生に教わるかたちではなく、自分で決めて学んでいくかたちです。
一人ひとりが自分の学習計画をつくり、それに従って自分で学び、自分で深めていくシステムです。
2.異年齢のクラスで協同
勉強でいきづまっている仲間を助け合い、支え合う「協同」の学びの関係をつくるため、異年齢で混じり合いながら、学んでいく。
3.自分なりの方法で探究
学習の中でも自分で問いを見つけて、自分なりの方法で探究することを重視し、子供が個人的に知りたいこと、興味のあることも探究して深めていく。
まとめますと、勉強に対して自主性を持たせ、挫折しないように助け合い、勉強する向上心を働きかけていくのが特徴です。
素晴らしいですね。
私の夏休みの宿題に自由研究というものがありました。
学校が始まると、一人一人が自分がやった自由研究を発表します。
各学級で優秀だった自由研究は自らがしっかり計画を立てて、テーマに対して研究していました。
普段、人前で発言するのが苦手な子も、自由研究の時だけは、自分が考えた研究テーマなので、生き生きと発表していました。
すごく驚きました。
風越学園の学習内容を見たら、子どもが主導で自らが探究するのは、まさにこの自由研究だと思いました。
このやり方だと、どんな子も真面目にやれば、自信をもてるかもしれません。
私は夏休みの自由研究は本にあった自由研究をそのまま使用していました。
そのため、発表も主体性がもてず、達成感がありませんでした。
今、考えると夏休みの自由研究というものは、テーマに対しておこなうプロセスは勉強のやり方にも紐づいています。
単なる夏休みの宿題で考えず真面目にやるべきだったとすごく後悔しています。
風越学園の懸念点事項はないのか?
先ほどの学習内容をみると、懸念点事項がないかと思いますが、個人的な意見ですが、下記2点が推測されます。
- 異年齢学級のため、同年齢の環境下でないことから、勉強や運動等、学校生活にライバルする存在が少なく、モチベーションの低下につながりやすい。
- 風越学園には高校がないため、高校生になった時、異年齢学級から学年制の学級にかわります。その時にうまく対応できるかが不安です。
この懸念事項の対策案としては、風越学園の課外活動は、スポーツ活動や塾等の習い事を通して、他の学校の生徒と交流ができるので、そこで同学年の生活を体感して異年齢学級から離れた生活を送ることが大事だと思います。
同学年の生活、異年齢学級の生活の両生活を中学までに送ることは、子どもにとっていろんな視点から物事を捉えることができるので、すごくよいかと思います。
風越学園の学費はいくらか?
風越学園の学費
- 授業費・・・年額54~60万円
- 施設費・・・年額10万円
- 教材費・・・年額2万4000円~3万円
- 補足:幼児教育・保育の無償化の対象になります。給食はなし、弁当持参。
他で比較しますと、目安として中高一貫で公立(都立)は年額30~35万円、私立(一般)は年額100万円、私立(高額)年額130~150万円ぐらいといわれています。
風越学園は私立中学より安く、公立中学より学費が高いイメージで考えていただければと思います。
風越学園にかかるコストはいくらか?
風越学園は指定の制服、体操服、上履き、靴は特にないそうです。
そのため、学費以外は特にかからないと解釈して大丈夫です。
塾のコストに関しては、塾にもよりますが、住んでいるところで違っても料金はかわりませんでした。
この点はありがたいですね。
例)中学生 週1:1万3千円~4千円、週2:2万4千円~6千円※
※明光義塾の授業料参照
移住する前に考えておきたい長野県・軽井沢に住むためのコスト
都市部から来られる方は以下の内容は考えられないと思います。
移住する前にご検討しておいてください。
- 高額なプロパンガス(高いときは月3万円以上。)
- 凍結防止のための電気代(こちらも月3万円以上。)
- 暖房器具と暖房費(灯油でも年間10万円前後。)
- 車の維持費(一人一台の生活になり、2倍以上かかる。スタッドレスタイヤも必要。)
- 木の伐採費用背の高いものや電線にかかるものは1本で数十万円というケース。)
私は静岡県の太平洋側にすんでいるので、冬は雪が降りません。
そのため、雪に憧れがすごくありました。
小学生の時に東北の叔母さん家に1週間滞在しました。
最初は雪合戦したり、雪だるまをつくったりして、雪遊びを楽しんでいました。
しかし、日が経つにつれ、外の寒さが厳しくて、暖房器具のありがたみや積もった雪の処理の対応等、雪が降る家での大変さを実感するようになりました。
私がすんでいるところは、冬を過ごすのに楽でよかったと子どもながらに思ったことを今でも思い出します。
やはり、冬を過ごすのにお金もかかっていたんですね。
風越学園に通学するための移住 その1
移住することでいろいろな手続きや学校関係の書類提出で必要な書類の対応が必要になってくると思います。
それをおこなう場所が、軽井沢役場になります。
また、怪我や病気になった時に大きな総合病院、軽井沢病院が隣にあります。
風越学園まで車で8分~9分ほどです。
そのため、軽井沢役場の近くに移住することをおすすめします。
私の祖父は病院の近くですんでいました。
ある時、犬の散歩をしていてその場で倒れてしまいました。
犬が吠え、近くにいた誰かがその状況に気づき近くの病院に通報しました。
病院が近くだったこともあり、命にも問題がありませんでした。この時、病院が近くにあることはすごく助かることだとつくづく思いました。
風越学園に通学するための移住 その2
湯川ふるさと公園の近くにある鳥井原東の交差点付近では、マツモトキヨシ、コメリ、しまむら、ケーヨーデイツー、ツルハドラック等、買い物する場所もあります。
たくさんなお店があるので、パートのお仕事探しにもよいかと思います。
また、湯川ふるさと公園で自然にも触れ、遊ぶことができるので、子供さんにも大変よいかと思います。
風越学園まで車で8~9ほどなので、湯川ふるさと公園の近くに住まれることをおすすめします。
風越学園に通学するための移住 その3
軽井沢の隣町になりますが、御代田町に住まれることをおすすめします。
観光地や温泉、ショッピングで有名な軽井沢町、医療や日常の買い物が充実している佐久市中心部、歴史や特産物、高原など見所の多い小諸・東御市。
近隣のエリアを車で30分以内でいくことができるので、週末のお出かけに困ることはないと思います。
風越学園までは、車で20分程度になります。
私が小学生のとき、よく父親が週末、休日になると、何処かに連れてってとよくいいました。
山や海にいったり、デパートにいったり、なるべく飽きさせないよういろんなところに連れっててくれました。
そのため、週末がくるのがすごく楽しみでした。
母親から聞いたところ、週末連れていくのに何処へ連れていくべきか父親はすごく悩んでいたみたいです。
御代田町にすまれたら、近隣のエリアを車で30分以内でいけるので、この悩みは出てこないかもしれませんね。
軽井沢・東京へ新幹線通勤するメリット・デメリット
メリット
- 軽井沢で住んでいても、同じ職場で働くことができる。
- 長時間の通勤時間になるが、家族と同じ家で住居できる。
- 長時間の通勤時間を利用して、自分の時間として利用できる。(読書、音楽鑑賞等)
デメリット
- 軽井沢~東京までの3ヶ月の新幹線定期で35~36万円かかる。
- 軽井沢~東京の通勤で2時間以上はかかる。
- 忘れ物をした場合は、取りに戻ることはむずかしい。
- 家族のアクシデントや家のトラブルがあった場合、すぐにかけつけることができない
新幹線通勤でのメリット・デメリットをあげましたが、デメリットに対して克服できそうもない場合は、勤務先と相談するか或いは、軽井沢に転勤する若しくは、仕事を探すしか方法はないかと思います。
まとめ
- 風越学園には「自由」と「自由の相互承認」という考え方がある。
- 風越学園の生徒は自分で勉強計画を立て、学びを探究していく。
- 共同しあう異年齢学級も大事ですが、学年制の学級も必要である。
- 風越学園の費用は私立中学より安く、公立中学より学費が高いイメージ
- 軽井沢に移住するにあたり、特に冬は都市部で考えられない費用が発生する。
- 新幹線通勤でのデメリットは、主にお金や時間からくるものである。
私が思うには、風越学園のことだけで判断せずに、まず、軽井沢に移住することで生活環境がかわることが、家族のみなさんにとって問題なのかを確認し合うことが大事だと思いました。
そして、風越学園にいくのは、お子さんです。
お子さんの意志を尊重した上で、風越学園にいくかを決断していきましょう。