身近な方の訃報というのは、突然訪れるものです。
各所の対応や、葬儀の準備などでやることがいっぱいですし、なにより心労がありますので、なんとしてもお仕事をお休みしたいところです。
そんなときは、忌引き休暇を利用される方がほとんどかと思います。
ですが、これはパートさんにも適用されるのでしょうか?
忌引き明けの挨拶は、どのタイミングで誰にすればよいのか?
菓子折りは用意したほうがいいのか?
そもそも忌引きってなに?など
忌引き明けに関する内容をまとめてみましたので、活用していただければと思います。
忌引き明けの挨拶!確実に伝えるべき内容は?
忌引き明けの挨拶で、主に伝えるべき内容は3点です!
欠勤したことへの謝罪
訃報というのはいつも突然なので、欠勤の連絡も急になってしまいます。
そうなると、残された従業員への負担は大きくなりますよね。
突然欠勤したことで、ご迷惑をおかけしてしまいました、とお詫びをしましょう。
フォローしてくださったことへの感謝
忌引きの間、自分が入るはずだったシフトや業務を代わりに請け負ってくださった方が必ずいらっしゃいます。
その方々に、しっかりと感謝を伝えましょう。
「こっちは大変だったんだから、代わってもらって当然!」なんてことはありません。
休ませてくださることは、当たり前ではないです。
周りのフォローがあったからこそ、最後の時間を持つことができたということを決して忘れないようにしましょう。
葬儀が終了したこと・復帰の報告
フォローしてくださった皆様のおかげで、故人とのお別れをしっかりすることができたわけなので、皆様のおかげで無事に葬儀を終えることができました、とお伝えするのは礼儀です。
また、復帰の報告も大切です。
ご迷惑をおかけしてしまったぶん、これまで以上に尽力いたしますという風にお伝えするといいですね。
忌引き明けの挨拶!誰に伝えるべき?従業員全員に挨拶しなきゃダメ?
まず挨拶すべき人は、直属の上司にあたる方です。
店舗であるならば、店長、マネージャーですね。
シフト調整などに尽力してくださったことでしょうから、しっかりお詫びと感謝の意を伝えましょう。
そしてシフト・業務を代わってくださった方。
お休みを削って代わってくださっていたり、普段より多い業務をこなしてくださったはずですので、こちらもしっかりとお詫び、感謝を伝えましょうね。
これを怠っていいことは一つもありませんし、今後の関係性を円滑に保つために必要なことなので、必ず行いましょう。
私がまだ若かりし頃の話ですが、親戚の葬儀があった際にお休みをいただきました。
忌引き明けで復帰するときに、店長への挨拶と、朝礼で一言挨拶をしたのですが、それ以外の方への挨拶を怠ったがために、大変居心地が悪くなったことがあります。
「〇〇さんって礼儀がなってないわねぇ?」
「何か一言あってもいいじゃないねぇ?」
「大変だったのにねぇ?」
と、私の隣で堂々と話すおばさま達が怖かったです…
その経験からも、挨拶をしっかりすることは自分のためでもあると感じました。
特に、年配の方はそういったマナーに厳しい傾向にありますので、最低限の礼儀として、取り入れるようにしましょうね。
従業員全員に挨拶しなきゃだめ?
全員である必要はありません。
会社全体での朝礼などがあるときは、その場をお借りして挨拶することもあるかと思いますが、わざわざ一人ずつ挨拶周りをすることはしなくていいでしょう。
しかし、朝礼で挨拶をしたとしても、先ほどお話した上司と、自分の業務を請け負ってくださった方には必ず直接ご挨拶しましょうね。
忌引き明けの挨拶をするタイミングは?
では、どのタイミングで挨拶をするのが望ましいのでしょうか?
それぞれの勤め先により、流れが違いますので一概には言えませんが
統一して言えるのは「早いほうがいい」ということです。
いつもより早く出勤して上司、業務を代わってくださった方に直接伝えるのはもちろん、さきほどお話したように朝礼が行われるのであれば、その時間を少しいただいて挨拶をすると、すべての方にお伝えすることができます。
自分のシフトが午後からの場合などは、個々に挨拶しにいくといいですね。
そのときは必ず、手があいていそうなときにしましょう。
わざわざ業務中に手を止めてもらってまで挨拶をするのは、なんだか本末転倒ですものね。
忌引き明けの挨拶に菓子折りは必要?どんなお菓子がおすすめ?
その勤め先の雰囲気にもよりますが、必ずしも必要というわけではありません。
自分の身内が亡くなった心労、各方面への準備で身体も疲れがありますし、なにより誰しもが起こりうることです。
なので、菓子折りを絶対に用意するべきだ!というルールやマナーはありません。
そんなマナーがあったら「ここがヘンだよ日本人!」となってしまいます(笑)
しかし自分がいない間、たくさんの方々がフォローしてくださっていたわけですから、手ぶらで復帰するのもなんだか後ろめたさを感じる…という方もいることでしょう。
私もその類なのでわかります。
しっかり反省を生かしております(笑)
そういったときは、お詫びとお礼の気持ちをこめて、なにかもっていくといいですね。
しかし、会社によっては「菓子折りの持参禁止」というところもありますし「香典を送ったわけでもないのに頂くのは…」という方もいらっしゃいます。
事前に長年勤めている方などに確認をしたり、これまでに忌引きで休んでいた方はどうしていたかなぁ?と思い出してみましょう。
もし、持って行っても大丈夫な社風なのである場合でも、ささやかな品にするのが望ましいですね。
忌引き明けに持っていくのにおすすめのお菓子
①クッキー
②煎餅
③マドレーヌ・パウンドケーキなど洋菓子
④お饅頭などの和菓子
どれにも共通しているのが、
- 「賞味期限が長いもの」
- 「常温保存できるもの」
- 「個包装」
- 「デザインが落ち着いているもの」
です。
この4点を網羅していれば、問題ないでしょう。
そもそも忌引きってなに?パートでも忌引きはあるの?
忌引きってなに?
家族、親族が亡くなったときに行動を慎む期間のことを「忌中」というのですが、その期間に、学校や会社を休むことを「忌引き」といいます。
忌引きの期間は
- 両親・配偶者【一週間~十日間】
- 子供、兄弟姉妹、祖父母【三~五日間】
ですが、会社や学校により日数が違いますので就業規則を確認しておきましょう。
パートでも忌引きはあるの?
そもそも忌引きというのは、法律がありません。
会社側が忌引き制度を設けているかどうかです。
なので、パートだからどうこうということではないんですね。
社員は忌引きがあるのに、パートはない!ということもあり得ますが、これは違法ではありません。
事前にパート用の就業規則をよく読んでみるのが確実ですよ。
私のパート先は、契約するときに忌引きのお話をしてくださっていました。
一年ごとに契約の更新もするのですが、その際も書類に書いてあったりします。
確認に時間のかかることでもないので、なるべく早く確認するようにしましょう。
最後に
それでは、今回の内容をポイントで振り返りましょう。
- 忌引き明けの挨拶は「謝罪・感謝・報告」は欠かさずおこなう!
- 直属の上司、業務・シフトを変わってくれた方に忘れず挨拶をする!
- 挨拶はなるべく早くする
- 菓子折りはあってもなくてもいい
- 用意するのであれば「賞味期限が長い、常温保存、個包装、落ち着いたデザイン」
- 忌引きとは忌中に学校や会社を休む期間のこと
- 忌引きの有無は会社によって違う
- 就業規則を確認してみよう
「忌引き明けの挨拶」という言葉だけみると、堅苦しく難しいものに感じてしまいますが、実際のところはお休みさせてくださったことへの、感謝や謝罪でした。
お仕事している以上、パートでも社員でも、マナーと礼儀は共通ですので、怠ることなくしっかり行うようにしましょう。
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