保育園で行われる夏祭りは、子どもの保育園での様子が見られて、嬉しく楽しいものです。いつもはいない保護者と園で遊ぶことができ、子どもにとっても楽しい行事の一つでしょう。
この記事をご覧になっている方は、保育士さんに夏祭りの感想文を書いて欲しいと頼まれて、困っていることでしょう。
私も感想文は苦手でした。小学校の時には、夏休みの読書感想文がたったの5行しか書けなかった苦い思い出があります。
私が感想文を5行しか書けなかったのは、感想文の書き方がわからなかったからです。書き方がわかれば、誰にでも感想文を書くことができます。
その方法を具体例を交えてご紹介します。感想文が書けなくてお悩みの、あなたのお役に立てたら嬉しいです。
保育園の夏祭りの感想文、書く前の準備
感想文は時系列で書くと書きやすいです。時系列というのは、物事が起きた順番に書くということです。
そこで、夏祭り前、夏祭り中、夏祭り後のトピックを集めます。特に書きたいトピックがある方は、そのことに関連したものを中心に集めます。
ただ、書きたいことがあっても、そのことだけで書こうとすると、文字数が足りなくなることが多いです。ですから、思い出したことは何でもメモしていきます。
特に書きたいことがない方も安心してください。そんな方はまず夏祭り中のトピックを集めることから始めます。夏祭り中のことを思い浮かべているうちに、前後のことも思い出したら、それぞれメモに残します。
どんなことを感想文に書くか
私が感想文が苦手だったのは、「楽しかった」「嬉しかった」と言った感想だけを書いていたからです。これでは5行で終わってしまうのも無理はありません。
感想文には、見たこと、聞いたこと、食べたものなどの事実も書いていきます。その上で感じたことを書きます。そうすると、読んだ人が想像しやすくなります。
夏祭り前は、準備のために何を用意したか、夏祭りについて子どもがどんなことを言ったか、保育園の様子がどう変わったかなどを思い出してみましょう。保育園の様子というのは、飾り付けやうきうきとした雰囲気などです。
子どもが特に何も言っていないとき、普段と変わったところがなくても大丈夫。そんな時はなぜ何も言わないのか考えてみましょう。
夏祭りがどんなものかよく分かっていなかったり、普段の遊びをいつも通り楽しんでいるだけだったり、いろんなことがありすぎて、何を話せばいいのか分からず話さなかったり。
夏祭り中は何で遊んだか、何を食べたか、何を見たか、それぞれに対する子どもの言動、表情、態度、動きを思い出しましょう。
夏祭り後は子どもの言動、遊びに変化があったか、何を言っていたか、何をしたかなどメモしていきます。連絡帳を見返すと思い出しやすいでしょう。
感想文を何で書くか
保育園から依頼される感想文は、文字数が決まっているはずです。もしくは原稿用紙何枚分など。文字数を数えるのに、感想文を何で書くかが大切になります。
パソコンやスマホを使うのが、最も数えやすくて書き直しもしやすい方法です。文章を書き加えたり、文の順番を入れ替えたりするのも簡単にできます。
パソコンやスマホを使えば、文字数をいちいち数える必要がありません。ワードでも、スマホのメモ帳でも、それぞれのツールでの文字カウントの方法がありますので、調べて活用してみてください。
パソコンやスマホを使い慣れていない方は、マス目のある紙で書いていくと、数えやすいのでおすすめです。わざわざ買わなくても、定規で線を引いてマスを作ってもいいでしょう。
なぜ文字数にこだわるかというと、途中で文字数が足りなくなった時に、後から付け足していくのは、なかなか骨が折れる作業だからです。書くのが嫌になります。初めから文字数を意識して書いていきましょう。
夏祭りの前、中、後で文字数を割り当てる
メモの分量によって、文字数を割り当てます。ここはだいたいでいいです。例えば、原稿用紙2枚半ほどであったら1000文字です。前中後の比率が2:5:3だったら、前が200文字、中が500文字、後は300文字程度になります。
これを目指して書いていきます。文字数の目標があると、後で無理やり書き足すことがなくなり、書きやすくなります。
感想文を書く
最初の方に時系列で書くと書きましたが、起こったことをただ順番に書くわけではありません。ただ順番に書いていくと、接続詞のレパートリーがなくなってしまいます。
前、中、後それぞれのブロックで、書きやすそうなところから書きます。夏祭り前は、書き出しも必要です。書き出しが思い浮かばないときは、
我が子にとって◯回目(初めて)の保育園の夏祭りが終わりました。
で始めましょう。そして改行し、準備のこと、我が子の様子、保育園の様子などメモした内容を踏まえて書きます。
夏祭り中のことを書く時は、
いよいよ夏祭りの日がやってきました。
で始めると、書きやすいでしょう。
特に印象深かったことに文字数を多く使います。例えば盛り上がったゲームのこと、何度も美味しかったと言った食べ物のこと、表情豊かに楽しんだ盆踊りのこと、怖くて泣いたおばけやしきなど。
子どもの様子とともに、飾り付けや音楽、衣装など、どんな演出がされていたか、周りの人の反応、天気、気温、汗…。読んだ人がその時の様子を想像しやすいように、具体的に書いていきます。
夏祭り後は、締めの文章が必要です。
● 卒園しても夏祭りに来たいです。
● 楽しかった夏祭りが終わって寂しさもありますが、これからある行事も目一杯楽しみたいです。
など、ご自分の状況に合うように文言を変えて結んでみてください。
全体的に注意していただきたいのは、文の最後です。「〜でした。」が続いていませんか。同じ末尾の連続は2回までにすると、文章が単調になりません。
「〜ました。」「〜かもしれません。」「〜でしょう。」「〜です。」などを適宜使いましょう。
まとめ
● 感想文に書くのは感想だけじゃない、五感をフルに使って、読む人の想像をかき立てよう
● 文字数を数えやすいツールを使えば、後で無理やり書き足す必要がなくなる
● 文章が単調にならないように、文末に気を遣おう
いきなり原稿用紙に向かっても、感想文をスムーズには書けません。苦手な方ならなおさらです。エピソード集めが感想文を制す。エピソードが集まりさえすれば7割がた終わったも同然です。
感想文が苦手だった私も、今では文集の原稿を頼まれても快諾できるようになりました。この方法が、あなたのお役に立てば嬉しいです。以上、保育園の夏祭りの感想文、苦手でも書けるヒントを紹介!でした。
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