運動会などで盛り上がる団体競技のひとつに「大縄跳び」がありますね。
近頃では、体育の授業に取り入れたり、校内大縄跳び大会を開催している学校もあるとか。
先日、ママ友さんとの話に大縄跳びの話題が出てきました。
娘さんが大縄跳びの練習が嫌で学校に行くのが憂鬱だと言っているそう。
「失敗するとクラスのみんなに迷惑をかけてしまうというプレッシャーのせい?」と聞いたら、「それもあるけど、縄に入るタイミングがわからない」とのこと。
どういうタイミングと聞かれても、うまく説明できませんね。
やはり練習して慣れるしかないのでしょうか。
そんなこともあり、大縄跳びをうまく跳ぶコツを調べてみました。
やはりコツがあるようです。
この記事では、8の字を描きながら跳ぶ「八の字跳び」のコツを紹介します。
- 跳ぶ順番はどうする?
- 誰が縄を回す?
- 上手に跳ぶには?
- どうして引っ掛かってしまう?
- クラスでの練習方法は?
- 個人での練習方法は?
大縄跳びが苦手な子でも、周りの助けがあれば跳べるようになります。
この記事を参考に、大縄跳びがスムーズに跳べるようになればうれしいです。
大縄跳びの八の字にチャレンジしよう!並び方はどうする?
まずは、跳ぶ順番です。
順番なんて適当で良さそうですが、実はこれが大切です。
コツは2つ。
1つ目は「苦手な子の前後に得意な子を入れる」
前に跳ぶ得意な子は、お手本になります。
苦手な子は、前の人を見てタイミングをつかみましょう。
また後ろの人は、軽く背中を押すなどして、縄に入るタイミングを教えてあげます。
こうすることで、苦手な子も縄に入るタイミングがつかめるようになります。
2つ目は「先頭は上手に入れる子、最後尾はすばやく縄から抜けられる子を入れる」
列がクロスするタイミングのため、ここに上手な子を入れることがスムーズに8の字を描くポイントです。
回す人は誰がやる?八の字跳びが成功する回し方やスピードは?
「回し手8割」
こんな言葉があるように、八の字跳びの成功は、跳ぶことよりも縄を回すことの方が実は重要なのです。
一定のリズムで縄を大きく回し続けなければならない「回し手」の体力消耗は、半端ないものです。
そのため回し手の人選を誤ると、八の字跳びの成功はありえません。
では、どのような人が向いているのか。
- 身長が高めの人(跳ぶ人の頭が引っ掛からない程度に縄を高い位置で回せる)
- 体力・持久力のある人(リズムを崩さず回し続けられる)
この2点を考え、回し手を決めます。
次に回し方のコツです。
回し手は、足を大きく開き、片方の足を少し前に出して踏ん張るようにします。
この時、体重を後ろにかけるようにします。
左右の回し手の距離は、狭くすると跳ぶ人の運動量が少なくなるのでお勧めです。
縄は引っ張り気味に回して、たるまないように気をつけます。
たるんでしまうと地面についてしまい、縄が乱れて跳ぶ人にひっかかることも。
回すスピードは、空中ではゆっくり目に、地面に近いところでは速めにします。
軽く膝でリズムをとるようにすると回しやすいです。
まずは回し手が縄を回す練習をして、安定して回せるようになってから跳ぶ人の練習に入るといいでしょう。
大縄跳びの八の字にチャレンジしよう!上手に跳ぶコツは?
次は跳び方です。
上手に跳ぶコツは3つ。
1つ目は「回し手のすぐ横から入って、回し手のすぐ横に抜ける」
縄に対して平行に近い角度で、走り抜けるように跳びます。
縄に対し垂直の角度になると、抜ける時にひっかかりやすくなります。
また次の人がスムーズに入れません。
回し手の近くに三角コーンを置いて、その間から入るようにすると良い。
2つ目は「縄の真ん中で飛ぶ」
苦手な子ほど、手前で跳んでしまいがちです。
思い切って走って真ん中でジャンプするようにしましょう。
3つ目は「全員で掛け声をかける」
「イチ、ニ、サン…」など数を数えると、どのくらい跳べたのかが分かりやすく、やる気に直結します。
また簡単に、「ハイ!」でもいいでしょう。
全員で声を合わせることにより、リズムがとりやすくなります。
八の字跳びでどうしてもひっかかってしまう?その原因は?
スムーズに跳んでいてもある程度回数を跳ぶと、跳び手も回し手も疲れが出て来て、つい足が縄にひっかかったり、縄が一定のリズムで回せなくなったり。
しかしこれは、仕方がないことです。
それ以前に、ひっかかってしまい回数が続かない、同じ子のところでひっかかってしまう時は対策が必要です。
ひっかかってしまう原因はいくつかあります。
同じ子のところでひっかかる時は、その子が原因の場合と、その前の子が原因の場合があります。
本人が原因の場合
入るタイミングがつかめない。
対策=後ろの子が入るタイミングを背中を押して教える。慣れるまで手をつないで一緒に跳ぶ。
縄が怖くてつい目をつぶってしまう。
対策=しっかり先を見るように伝える。慣れるまで細めの縄を使う。
真ん中より手前でジャンプしてしまう。
対策=跳ぶ位置に印をつけておく。
前の子が原因の場合
前に跳んだ子が縄から離れるのが遅いため、縄の真ん中まで移動できない。
対策=跳んだらすぐに前の子の後ろにつき、列を詰める。
跳んだ後、歩いてしまう子がいますが、走ったまま前の子の後ろにつくようにします。
原因がどこにあるのか周りの人がしっかり見て、原因をつきとめ対策しましょう。
八の字跳びのクラスでの練習方法は?
大縄跳びの練習は、いきなりクラス全員で跳ばず、3~4のグループに分けてするといいでしょう。
上手な子と苦手な子が均等に入るように調整して、グループ分けをします。
練習での目標回数は、小学校の場合、学年×100回が目安といわれています。
2年生なら200回、4年生なら400回を目標にします。
ある程度、全員が跳べるようになったら、グループの人数を増やし、最終的にクラス全員が一つの縄で跳べるようにします。
これまで紹介してきたコツを全員が理解し、しっかり気をつければ、目標回数を達成するのは難しくはありません。
練習はすればするほど慣れるし、リズムも体に刻まれます。
また、参考になる動画を見て、どんな角度で跳べばいいのかなど、気がついた点を発表していくのも勉強になります。
こちらの動画は、小学校の各学年の練習風景です。
学年が上がるにつれて、空回しの回数が少なくなっています。
縄を抜ける時の体の向きなど、参考になることがいくつも見つかると思います。
八の字跳びの個人練習方法は?
どうしてもスムーズに跳べないと、個人でも練習したくなりますね。
個人での練習で効果的なのは、「イメージトレーニング」です。
イメージトレーニングは、プロのスポーツ選手も取り入れており、その効果は大きく、科学的にも証明されています。
縄が回っているのを想像して、その場でジャンプしたり、手をたたいてリズムをとったり。
または、上手な子の跳んでいる姿を思い出し、それを自分に置き換えてイメージすることで、脳は自分が跳んだと思うそうです。
難しそうですが、やってみる価値はありそうですね。
まとめ
ここまで、大縄跳び(八の字跳び)を成功させるコツを紹介してきました。
まとめると、
- 並び方のコツは、大縄跳びが苦手な人の前後に上手な人を入れると良い。
- 回し手は、背が高く持久力のある人を選ぶ。
- 縄と平行に近い角度で走り抜け、縄の真ん中で跳ぶようにする。
- 縄から抜ける時もすばやく走って抜けるとひっかからない。
- 最初からクラス全員で跳ばず、少人数から練習する。
- 個人練習にはイメージトレーニングを。
スポーツは、言葉で説明するよりも見た方がわかりやすいと思います。
こちらの動画は、8の字跳びのコツをわかりやすく説明しています。
ママ友さんにも教えて、大縄跳びが苦手だという娘さんに見てもらいました。
他にも数本の動画を見て、親子で「縄がここに来たら走り出す」など研究し、何となく跳べるイメージがつかめたそうです。
動画を見てイメージをつかむのは、大縄跳びに限らずスポーツ全般に役に立ちそうです。
苦手な競技がある時は、動画を見て研究することもぜひ試してみてください。
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