高齢者向けの施設で、どんなイベントをしようか、と悩まれる職員の方は多いですよね。
みんなが楽しめて、脳トレーニングにもなるオススメの遊びは、ズバリ『伝言ゲーム』です。
すでにやってるよ、という方も多いかもしれません。
ここでは、利用者さんの必要に応じて、3段階のレベルに分けて具体的な伝言ゲームの例文や作り方を紹介します。
活き活きした時間を作るため、ぜひ役立ててくださいね。
伝言ゲームを高齢者と一緒にやろう!ルールのおさらいと高齢者向けのルール説明方法
伝言ゲームとは、『決めた言葉や文章を、耳打ちで隣の人にどんどん伝えていく』遊びです。
そして最後の人まで伝わったときに、スタートしたときの言葉や文章と合っているか答え合わせします。
最初の人には、紙に書いた言葉や文章を見せ、覚えてもらってスタートします。
お願いするポイントは「伝える時はなるべく小声で、耳元で」です。
参加される方にルールを伝えるときは、この点をお伝えしてください。
- 一列に並びます
- 先頭の人は決まった言葉の紙を見ます
- 覚えたらスタート。次の人に一度だけコソっと耳打ちします
- 次の人も、その次の人に一度だけ耳打ちし、これを最後の人まで続けます
- 最後の人まできたら、最後の人に伝わってきた言葉を発表してもらいます
- 違っていたら、前から順に、自分はなんという言葉を伝えたかを答え合わせしてみましょう
人数が多いときは、チームにわかれて実施します。
1チーム当たり、5~8人程度がやりやすいです。
スタートと最後の人の言葉が同じだったら「すごい!」となりますよね。
違っていたら「どうしてそんな言葉に!」とこれまた盛り上がります。
むしろ、間違ってしまった時に、みんなの顔が活き活きしていることが多いゲームです。
伝言ゲームのお題例!高齢者向けの簡単お題例
『伝言ゲームやりたいけど…例文に悩む』という出題者は多いです。
ここでは具体的に例文を作ってみましょう。
まずは短い例文から。
短い例文を作るコツは、
- みんなが知っている名前を入れる
- 少しややこしい名前を入れる
- ちょっとおかしい文章にする
です。
例
韻を踏んだり、早口言葉の変形というのもいいですね。
高齢者の方の認知のレベルに応じて、楽しめるものをチョイスしてくださいね。
二文節が難しいようであれば、『東京スカイツリー』『ニッポン放送』といった固有名詞だけでも、十分楽しめる場合もあるかと思います。
伝言ゲームのお題例!高齢者向けの面白いお題例
次はもう少し長い文章に挑戦してみましょう。
作るコツは
- いろんな修飾語を交えておくと、間違えやすくおもしろい
- 参加している方の若いころに流行した人名、単語を入れると懐かしさで盛り上がりアップ
- みんなが知っているお話の登場人物を出す
です。
まったくわからない単語ばかりだとおもしろくないし、現実的な文章になってしまってもおもしろくないものです。
『知っている単語』と『めちゃくちゃな文脈』の組み合わせがオススメです。
例
ここで取り上げた名前がどんなものか、知っている人が少なそうなものはぜひ写真を用意しておきましょう。
スマホで検索しておくだけでもOKです。
後で「ブッシュカンとはこんなものですよ」などと話のネタにしてくださいね。
ちなみにブッシュカンとはこんな実です。
初めて見る人はびっくりしますよね。
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伝言ゲームのお題例!高齢者向けの難しい・長いお題例
では難しい長めの例文にチャレンジです。
作るコツは
- 登場人物をたくさんつなげる
- 修飾語をたくさん取り入れる
- 動詞を複数使う
- 数字を入れる
です。
複数の数字を入れると、ぐっと難易度がアップします。
例
長いと「一度だけの耳打ち」は難しすぎますよね。
次の人に伝える時、何回か言ってもいいことにしてもいいですね。
まとめ
道具も不要で、複数の人が集まれば楽しめる伝言ゲーム。
ここではルールの説明方法と、お題の作り方のコツをまとめました。
- ルールは最初に参加者みんなに伝える、『小声でコソッと』がポイント
- 参加者の認知のレベルに応じて『固有名詞だけ』というのもアリ
- 例文はみんなの知っている人名を使うと楽しさが増す
- 文章の意味は、現実的でないおもしろいものがいい
- 難易度をあげるには、人名、修飾語をたくさん入れる
- さらに難しくするには、数字を複数入れる
ぜひ楽しく、脳にも役立つひとときを作ってくださいね。
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