これまで生きてきた中で、『オノマトペを使ったことがない』という人はいないですよね。
オノマトペは、感情の状態や、音をあらわすのに必要で伝えやすい言葉です。
普段は気にしていなくても、調べてみると本当にいろんな種類があります。
ここでは、効果的に状態を伝えられるオノマトペをまとめました。
特に、病気のときに症状を伝えるために使うことは、医師からも勧められています。
また、オノマトペは食べ物の触感をあらわすのにも長けています。
『カリッとサクッと』とCMで耳にして、スナック菓子を食べたくなった経験はありませんか?
効果的に使えるオノマトペを集めて、一覧を作っています。
普段はあまり気にしたことがないかもしれない、英語のオノマトペもありますよ。
参考にして、ぜひ表現の幅を広げてくださいね。
オノマトペの一覧!感情を表すオノマトペとは?
感情を表すのにも、オノマトペは活躍しますよね。
まずは感情の状態を表すものをまとめました。
ポジティブな状態を表すもの
- きゃっきゃ
- ほくほく
- うきうき
- いそいそ
- のびのび
- わくわく
- ニタニタ
- デレデレ
- イキイキ
ネガティブな状態を表すもの
- がっくり
- プンプン
- もやもや
- いらいら
- もじもじ
- くさくさ
読んだだけで、どんな状態か目に浮かびますよね。
日本語のオノマトペは、特に笑いの状態について豊かです。
そして、一覧を見てみると、畳語(同じ2音節を繰り返す語)が多いですね。
仮に、オノマトペを使わずに気持ちや情景を伝えようとすると、とても長い文章が必要になってきます。
こんなに短く済むなんて、オノマトペは便利ですね。
こちらのサイトにもたくさん例がのっていますので紹介します。
オノマトペの一覧!食べ物・食感を表すオノマトペとは?
オノマトペが得意とする分野、次は食べ物の食感などを表すものです。
- シャキシャキ
- もぐもぐ
- もごもご
- カリッ
- サクッ
- じゅわっと
- バリバリ
- カリカリ
- アツアツ
- ほくほく
- プルプル
- もっちり
- ずるずる
- ふわふわ
- ツルツル
見ているだけで、お腹がすいてきそうですよね。
直観的に訴えかけてくるので、CMにもよく登場します。
一覧を見て、いくつかCMが思い浮かんだ方も多いのではないでしょうか。
オノマトペの一覧!英語のオノマトペとは?
ここまで、私たちが普段よく使う日本語のいろんなオノマトペをみてきました。
他の言語でもあるのかな?って気になりますよね。
次は、日本語で生活していると普段は使わないような、英語のオノマトペを集めました。
- Crisp…カリカリ、パリパリ、サクッと
- Crunch…ポリポリ、カリカリ、ザクザク
- munch…モグモグ(食べる様子)
- bow wow…ワンワン(犬の鳴き声)
- woof…ウ~(犬の低く唸る声)
- yelp…キャンキャン(小型犬の鳴き立てる声)
- mew…ニャー(ネコの鳴き声)
- howl…アオーン(犬や狼の遠吠えの声)
- lap…パチパチ(拍手の音、破裂音、雷鳴など)
- bang…バンッ、バタン(ドアが勢いよく閉まる音、または銃声など、勢いよく衝突する様子)
- flip-flop…ぱたぱた(洗濯物などが風に翻る様子、または、サンダルが歩く時にたてる音)
- drip…タラタラ(水などの液体が落ちる様子)
- dribble down…ボタボタ(水などの液体が落ちる様子)
- fluffy…フワフワ(柔らかい様子)
- burp…ゲップする様子
- grumble…ブツブツ、ゴロゴロ(不平を言う様子、または、雷鳴が鳴る様子)
商品名や、歌などで聞いたことがあるものもありますね。
「クリスプ」や「クランチ」は、そのままカタカナでお菓子の名前にも採用されています。
「fluffy」も、ダイソンの掃除機シリーズで商品名に使われていますね。
『フワフワ』の意味と知らない方も多いのではないでしょうか?
言われてみれば、掃除機のモーターヘッドにフワフワしたスポンジ状のものがついています。
そこから命名されたのかもしれませんね。
それにしても、日本語のオノマトペとは随分語感が違うものですね。
日本語のオノマトペは畳語が多いですが、今あげた英語のオノマトペはほとんどありません。
日本語が母語でない人にとっては、オノマトペは難しく感じることもあるようですね。
Japanese Onomatopoeia! 日本語のオノマトペすごい!
英語のオノマトペを多く紹介しているサイトは、こちらにもあります
オノマトペの一覧!病気を表すオノマトペとは?
この章は大事ですよ、覚えてくださいね。
とはいっても難しいことではありません。
病気の症状を伝えるオノマトペです。
主に、痛みの様子を伝えるのに重宝されています。
- ガンガン
- ズキズキ
- チクチク
- ジンジン
- ズーン
- ズキンズキン
- ゴリゴリ
- ウズウズ
- ムカムカ
- ムズムズ
- キリキリ
方言にもあります。
東北では次のようなオノマトペがあります。
- ぎやぎや(お腹などの鋭いいたみ、胸やけ)
- そげそげ(やつれている様子、げっそり)
- どもっ(重苦しく不快。胸、頭、お腹などに使う)
- ぶふぶふ(ぶくぶく、柔らかく頼りなくふくらんだ様子)
おそらくその地方でないと、ニュアンスは伝わりにくいかもしれませんね。
痛みを伝えるオノマトペは、医療の現場でどのくらいの頻度で使われるのでしょう。
医療現場でオノマトペを使う頻度について、ファイザー株式会社の調査があります。
そこでは、74%の患者さんが、痛みを伝えるためにオノマトペを使ったことがあるという結果が出ました。
さらに、オノマトペを使ったことがある患者さんのうち、6割以上の人が理解してもらえたと感じています。
また、医師からの説明でもオノマトペを使うことがあります。
医師が痛み表現で使うとどう感じるか、について「わかりやすい」と思う患者さんは8割にのぼります。
医療現場では、必要な言語のひとつになっていますね。
なぜ、痛みを伝えるときにオノマトペを使うのでしょうか。
さきほどのファイザー株式会社の調査ではその理由が示されています。
- 1位『感覚的・直感的に表現できるから』(58.1%)
- 2位『痛みを適切に表現できるから』(46.7%)
どちらも、オノマトペの語彙として優れた点を表していますね。
健康が一番ですが、何かあったときには、オノマトペを使って適切に症状を伝えましょう。
まとめ
今回の記事のポイントをまとめてみます。
- 感情や表情を表すのに短く済むので有用
- 食感を直観的に伝えるため、CMにも頻出
- 英語にも同じような役割をする語がある
- 医療現場では痛みの表現などで効果的に使われている
必要な場面で、状態を直観的に適切に伝えられるオノマトペ。
さらにうまく使えば、会話に潤いや笑いを与えることもできるでしょう。
そのためにも、たくさんある語を自分の中にストックしておきたいですね。