「精進落としの挨拶することになったんだけど、何を言ったらいいんだ?」
「調べてくれ!」
友達の父親が亡くなり、「何か手伝えることある?」とメールしたら、こんな返事が返ってきました。喪主は母親だけど、精進落としの挨拶は長男である友達がすることになったらしい。
「精進落としって何?」挨拶なんてしたことないし、そもそも精進落としがどのようなものなのか全くわかりませんでした。
慌ててネットで調べて、なんとかまとめ、友達にメール。友達もメールを参考に、無事に挨拶することができたそうです。
今回友達の父親の葬儀に参列し、いろいろと考えてしまいました。家族の不幸は考えたくないし、まだまだ先のことと思っていたけれど、こればかりはどうなるかは分かりません。葬儀などは突然のことが多く、自分が挨拶する立場になることもあるでしょう。そうなった時に慌てないために、最低限のマナーなどは知っておきたいと思いました。
そこで今回、友達のために調べたことをもう少し詳しくまとめてみました。精進落としの意味、遺族としてのマナーや挨拶の例文なども紹介しますので、いざという時に慌てないように参考にしてください。
精進落としとは何をするの?
「精進落とし」とは、簡単にいうと、初七日法要後の食事のことです。遺族が、僧侶や葬儀を手伝ってくれた人をねぎらうための会食です。宗派や地域によって名称が違うこともあり、「精進あげ」「お斎(おとき)」とも呼ばれます。また神道では「直会(なおらい)」と呼びます。
本来は四十九日忌明けに行われていましたが、現代では初七日後に行われるのが一般的です。最近では、初七日法要を告別式に引き続き行うことが多く、それにともない精進落としも当日に行われることが多くなりました。
初七日法要や精進落としは地域によって行われるタイミングが違います。私が住んでいる地域では、告別式に引き続き初七日の読経があり、火葬中に精進落としが行われます。火葬の時間によっては会食を行わず、折詰料理を渡すこともあります。人数や、火葬の時間などにより変わることもあるようなので、葬儀社と相談するのがいいでしょう。
精進落としの費用相場も気になりますね。一人当たり4000円から5000円が一般的です。料理は個々の御膳で用意されるため、20人程度なら10万円くらいを予定しておきましょう。
僧侶が都合で辞退された場合には、お布施とともに「御膳料」と「お車代」を渡します。御膳料は1万円程度が相場です。
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