どうしても仕事を辞めたいけど、直接伝えるとパワハラや強い引き止めに合いそうだったり、書面を受け取ってくれなさそうだったり、対面で伝えづらいと悩んではいませんか。
特に社会人経験の浅い20代の方は、立場が大きく異なる上司に直接伝えるのはかなり勇気がいるでしょう。
また、最近ではリモートワークにより出社の機会が減り、対面で伝えるタイミングがなかなか得られない場合もあるかと思います。
それならば普段使い慣れているLINEで伝える方法はないのか?ということで、LINEで伝える際のポイントをまとめてみました。
仕事を辞める時にLINEで連絡する・・・そもそもいいの?
法律上は退職を伝える手段の規定はないので、LINEやメール、電話で仕事を辞めると伝えてもなんら問題はありません。
「辞める」という意思が伝われば、口頭であろうが書面であろうがLINEであろうが、構わないのです。
一般的には、退職届を提出し対面で伝えるのがマナーとされています。
また、直接伝えた方が退職までの仕事の引き継ぎや手続きがスムーズにいくことが多いという側面もあります。
そのため、対面で伝えられそうならば勇気を持って直接伝えましょう。
しかし「どうしても直接伝えるのは無理」という状況ならば、LINEやメールで辞めることもやむを得ないでしょう。
ここでLINEで仕事を辞める際に気をつけていただきたい点がいくつかあります。
- スルーされてしまう可能性がある
- メッセージを消して無かったことにされる可能性がある
- 本気で受け合ってくれない
LINEは基本的にスマートフォンなどの端末にしか保存されないため、会話を消されたり既読スルーされたりして、「辞めるなんて聞いていない」と言われかねません。
また、LINEは連絡手段としてカジュアルな印象を受けますし、辞職の連絡手段として浸透していないため、本気で受け合ってくれないことがあるので注意が必要です。
仕事を辞める時のLINE例文5選!
LINEで伝える時に注意して欲しいポイントが2つあります。
- 退職願ではなく退職届にする(きっぱりと意思を伝える)
- フランクにしない
です。
それではここで具体的な例文をお示しします。
例文:1
お疲れ様です。○○です。
誠に勝手ながら、一身上の都合のため○月○日をもって退職させていただきます。本来ならば直接お伝えするのが筋であることは存じておりますが、LINEでの連絡となってしまいすみません。今まで大変お世話になりました。
令和○年○月○日
例文:2
例文:3
例文:4
例文:5
退職の理由はネガティブな感情は出さないようにしましょう。
あまり長々と理由を述べるのもLINEの特性上好ましくないため、単に「一身上の都合」や「家庭の事情」などと濁して伝えるのもありです。
また、LINEは気軽に使えるツール故、カジュアルな印象を与えてしまう恐れがあります。
そのためフランクな口調ではなく、上記のような固い口調で伝えることを心がけてください。
入社から3ヶ月未満で辞める時のLINE例文5選!
例文:1
お疲れ様です。○○です。突然のことで申し訳ないのですが、家庭の事情のため○月○日で退職させていただきます。本来ならば直接お伝えすべきとは存じておりますが、できるだけ早くお伝えしたくこのような形での連絡にさせていただきました。短い間でしたが大変お世話になりました。
例文:2
例文:3
例文:4
例文:5
注意していただきたいのは、有給は通常入社後6ヶ月から与えられます。
入社後3ヶ月未満で辞める場合、退職日までは出社しなくてはいけません。
会社が合意してくれれば即日退社が可能となるため、もう一日でも出社したくない、という場合は思い切って伝えてみましょう。
まだ引き継ぎが必要な仕事を任されていない場合は、すぐに退職することもできる可能性があります。
LINEで辞めることを伝えても認めてくれない場合は?
LINEでの意思表明を認めてくれない場合でも、
民法627条1項において
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申し入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申し入れの日から2週間を経過することによって終了する。
と定められています。
そのため申し入れを「受理」した時点で、そこから2週間後には辞めることができます。
ただし、LINEの場合だと既読無視により、責任者が受理してないと言われる可能性があります。
そう言った場合には退職届を会社に送りつけるというのも有効な手段です。
内容証明で送付してしまえば、第三者に保証してもらえるので、会社は受理しないわけにはいかなくなるのです。
また、「就業規則で○○日前までに言わなくてはならないと決まっている」からと希望日に退職させてもらえなかったり、違約金を支払えと命じられたりすることもあるかもしれません。
しかし、就業規則よりも民法の方が当然優先されますので2週間で辞めることができます。
もしも上司が激怒してしまったり、有給を取らせてもらえなかったりと、退職に関して揉めてしまった場合には、退職を代行してくれるサービスもあるので、そちらの利用も検討してみてください。
まとめ
LINEで仕事を辞める時の伝え方のポイントは
- きっぱりと意思を伝える(退職願ではなく退職届にする)
- くだけた口調ではなくきっちりとした文章で書く
また、注意すべきポイントは
- 既読無視や削除をされて「受理」してもらえないことがある
- 本気で受け合ってくれないことがある
いまは昔ほど退職や転職のハードルは高くないので、自分なりの退職したい理由があれば、たとえ短期間しか勤めていなくても辞めてもいいと思います。
思い悩んで辛くなるよりは、気持ちを切り替えて次のステージに進みましょう!
退職させてもらえない、有給をもらえないなど、どうしても揉めてしまった場合には、退職代行SARABAというサービスもありますので、問い合わせをしてみてください。