出会いや別れ、新たな場所でのスタートライン。
春は温かな風とともに、いろんな感情を運んできてくれます。
そんななかでも、春といえば入学式に注目がいきますよね。
今回は、中学校の入学式。
そのなかでも『生徒代表の挨拶』にスポットをあてていきます!
新しい環境になるというだけでもドキドキなのに、大勢の前で挨拶をすることになって
「どんな挨拶をすればいいの?」「気をつけることは?」「あがり症なんだけどどうしよう…」などの悩みもついてきます。
ですが、代表で挨拶ができるなんて光栄なことなので、そんなお悩みを解決できるようにご紹介していきますね。
まずは挨拶例文からみてみましょう。
中学校の入学式!すぐに使える生徒代表の挨拶例文!
例文1
暖かな春の風に舞う桜の花と共に、私たちは今日中学生になりました。
本日はこのような、素晴らしい式を開いてくださって、ありがとうございます。
中学校では、部活動が始まるのでとても楽しみにしていました。
たくさんチャレンジしたいことはありますが、先生方、先輩方から教えてもらいながら、全力で取り組んでいきます。
勉強も小学校の時とは違い、難しくなっていくと思います。
先生が教科ごとに違ったり、中間・期末テストなど、いままでとは異なる部分もでてくるので、慣れるまでは戸惑うこともあるかと思いますが、頑張りたいです。
これからの中学校生活、新たな仲間と共に、協力して、思いやりの気持ちを忘れないよう精一杯努力していきますので、先生方、先輩方、並びに来賓の方々。
これから三年間よろしくお願いいたします。
令和〇年 〇月〇日
生徒代表 〇〇
例文2
春の光に誘われて、桜も咲き始めた今日の良き日。
大きな希望を胸に抱きながら、○○中学校の門をくぐることができました。
私たちのために、立派な入学式を開いてくださったこと、心より感謝いたします。
中学校に入学して、新たな仲間との出会い、勉強や部活動など、新たな環境に不安に思う反面、これからどんな生活を送れるのだろうかという、期待で満ちています。
私は部活動を楽しみにしています。
小学校の頃からやっていたバスケットボール。最初は厳しく感じた練習も、自分のスキルがあがったと感じた時、大会で点を入れることができた時に、大きな達成感を感じました。
中学校では、さらにスキルを磨いて、刺激をもらいながら全力で頑張りたいです。
今日から始まる中学校生活。
様々な経験を通して成長していけるように、何事にも一生懸命に取り組んでいきますので、先生方、先輩方、並びに来賓の方々。どうか、三年間よろしくお願いいたします。
令和〇年 〇月〇日
生徒代表 〇〇
例文3
柔らかな風が、春の訪れを知らせてくれているようです。暖かな太陽の光が照らすこの○○中学校に、私たちは今日入学することができました。
長いようであっという間の三年間になることと思いますので、日々悔いのないよう、全力で過ごしていきたいです。
勉強、部活動、友達との時間。
どれも今しか体験できないことなので、切磋琢磨しながら、一生懸命取り組めたらと思っています。
間違った方向へ進むようなことがあれば、先生方、先輩方。
厳しくも温かいご指導をよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、本日は、私たちのために、こんなにも素晴らしい式を開いてくださって、ありがとうございました。
令和〇年 〇月〇日
生徒代表 〇〇
誰でも簡単に作れる!挨拶文の基本構成とポイント!
挨拶文の基本構成
1.季語を取り入れた挨拶
挨拶の冒頭になりますので、明るい雰囲気の季語を入れましょう。
春を連想させる言葉を使うのがいいですね。
2.感謝の言葉をいれる
中学校側へ、入学式を開いてくれたこと、歓迎してくれたことへの感謝の言葉を入れましょう。
3.中学校生活での抱負、決意表明
こんなことを努力したい。こんな目標をもっている。中学校生活を過ごす中で、こんな風に成長したい。といったような抱負、決意。
ここがいちばん大事なことですが、素直に書くのが大事ですよ!
4.締めの言葉
先生、先輩、来賓の方へのメッセージを入れるとスマートに締まります。
※声に出して読んでみて、2~3分で収まるようにしてみましょう。
構成がわかってしまえば、わりと簡単にできますので、例文を参考に仕上げてみてくださいね。
挨拶文が完成!見直すときに気をつける注意点は?
挨拶文が完成したら、必ず見直しをしましょう。
そのときに気をつけなければならないポイントをご紹介いたします。
チェックは入念に!第三者にみてもらうと確実!
- 誤字脱字がないか
- 季語がはいっているか?
- 来賓の方への挨拶も大事!
- 同じ言葉を何度も使っていないか?
この4つに注目してチェックしましょう。
そのときに、声に出して読むことが重要です。
目を通しただけでは気づかなかったミスも、声に出すことで気づくこともあります。
そして、自分だけではなく『親・友達』 にチェックしてもらうと、より確実に仕上げることができます。
自分では「完璧!」と思っていても、ほかの人が見ると落とし穴があったりするものです。
ほかの人に見せるのが恥ずかしいなぁ、という時は時間をおいてから、もう一度見直すといいですよ!
人前で話すときに緊張を和らげるコツは?誰にでもできる対策方法!
代表挨拶ということなので、もちろん大勢の人の前で話さなければなりません。
「人前で話すのが苦手!」「緊張してうまく話せるか心配」という方もいるかと思います。
私もなかなかのあがり症で、舞台上に立つとガタガタ震えてしまいます。
立っているのがやっとなレベルです(笑)
なのに目立ちたがりという厄介な性格をしているので、ダンス、ライブ、ピアノの伴奏、指揮者、司会など、いろんなことをやってきました。
そのときに使っている、舞台に立つまでに気持ちを落ち着かせる方法をお話させてくださいね。
緊張を和らげるコツ
すべてをゆっくり
「呼吸」「動き」「話し方」をゆっくりできるように、意識してやりましょう。
この3つが速いときはどんなときでしょうか?
なんだかヤバイときな気がしませんか?
実は、脳もヤバイ!と思ってしまって、緊急系のホルモンをだしてしまうんです。
ということは、3つをゆっくりと行うことで脳が落ち着きます。
「なにも危険はないな」「いつもどおりなんだな」と脳が錯覚するんです。
自分が大げさだと感じるくらいでちょうどいいです。
ゆっくりゆったりを心がけてみてくださいね。
緊張のメカニズムを知る
ミュージシャンがはじめてバラエティ番組にでたときに
「ライブの時より緊張してます(笑)」
と言っているのをよく耳にすると思います。
あれがまさに緊張のメカニズム。
普段カメラと大勢のスタッフ、オーディエンスの前で、歌ってきたミュージシャンでも普段とは違う環境にいくと緊張してしまうんですね。
つまり場慣れしていないと人は緊張するんです。
ということは、何度も経験すれば慣れるということです。
「いやいや、いまからスピーチの場数を踏んでる暇ないよ!」
安心してください。
イメージトレーニングでもいいんです。
俳優、アスリート、アーティスト、芸人。
大きな舞台で活躍する方々が、移動時間、本番がはじまるまでの間、舞台袖でイメージトレーニングをしていますよね。
練習ができない場であっても、イメージトレーニングを繰り返せば脳が慣れてきます。
なので入学式までに、入場するところ、舞台にあがるところ、挨拶をしているところ。
どんなペースで、どんな風にしているのか、頭の中でたくさんトレーニングしてみてください。
誰にでもできる対策
舞台上でとんでもなく緊張する私が、一番大事にしていることは「練習」です。
ダンスでも、ライブでも、演奏でも、司会でも、練習不足なときは緊張レベルが違います。
めちゃくちゃ緊張するので、もちろん失敗も増えます。
でも、自分の満足以上の練習をしたときは、緊張はある程度しますが、さほどですし、何より失敗しません。
体で覚えているからです。
体が震えていても、頭が真っ白になったとしても、あとで動画を見返すと完璧にこなしていたりします。
これは生徒代表の挨拶でも同じです。
というか、何事においても練習をしっかりしていくことは、とっても大事です。
大人になってからも必要なことなので、練習することを癖づけていけば、今後も間違いなく役に立ちますよ!
という状況にすれば、自信があります。
自信のある人は強いです。
ぜひ、自分に自信をつけるために、いっぱい練習をしてみてくださいね。
やっぱりそれでも不安なとき
緊張の度合は人によって違いますし、どんなにメカニズムを知ろうと、準備をしようと、不安なものは不安です。
わかります。
そんなときは、ポケットにメモを入れていきましょう。
話す内容のポイントを書いたり、まんま挨拶文を書いてもいいです。
このメモがあるのとないのとでは、安心感がまるで違うので、用意してみてくださいね。
まとめ
では、今回の内容をポイントで振り返っていきましょう。
- 例文、基本構成を参考に、自分の決意を文面にする
- 完成した挨拶文のチェックは念入りに!
- 目を通すだけではなく声に出して読もう!
- 緊張を和らげたいなら、準備はぬかりなく!
- 呼吸、動き、話し方はゆっくり!
- 緊張しないためには場数をふむ!イメトレでも可!
- 学校への感謝の気持ち、これからの新生活への決意表明なので、胸を張って堂々と挨拶してみましょう。
生徒代表の挨拶と言われると、大役な気がしますし、いろいろ思うところはあると思いますが、別の視点で考えればすごく光栄なことです。
人生で一回、体験できるかできないかのことですので、できれば、その場の空気を楽しんでみてくださいね。
これからの中学校生活が、素晴らしいものとなりますように。
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