夏休みが終わると、文化祭の準備も慌ただしくなってきますよね。
高校や大学ともなれば模擬店を出したり、ということもあるでしょう。
そこで料理をするとなると、スキルだけでなく、届出や検査が必要になったり、と時間もかかってきます。
そして、そういった衛生面や限られた時間の都合上、調理なしで出店できるものはないだろうか、と頭を悩ませている人もいるのではないでしょうか。
ぜひ、調理なしで、「文化祭で料理を出したい」という気持ちを実現させましょう。
やり方次第で、大繁盛して思い出に残る模擬店は出せますよ。
ここでは調理なしで、人気模擬店を出せるメニュー5選、器材のレンタルについて、食品衛生に関する知識をまとめました。
簡単に楽しい模擬店にして、思い出に残る文化祭にしてください。
文化祭の調理なし料理おすすめ5選! その1:ポップコーン
模擬店といえば、人気のポップコーンですよね。
手も汚れないので食べやすいし、味付け次第で種類も増やせますよ。
我が家の娘たちが通った保育園でも何かイベントのたびにポップコーンが登場しました。
毎回のように大盛況でしたよ。
作り方
機械のスイッチを入れ、温まったことが確認出来たら、マメを入れて蓋をする。
しばし待てば、弾ける音とともにできあがりです。
材料と費用
- ポップコーンのマメ 500~600円/1kg。
- 振って混ぜる後がけタイプのフレーバー 1,500円前後/3g×50袋。
レンタル器材の必要性と費用
器材は必須になります。
レンタル費用 15,000円前後/1泊2日。
器材をレンタルすることによって、ポップコーンに必要な材料もセットで付けてくれるところもあります。(有料のところとセット価格のところとあり。)
文化祭の調理なし料理おすすめ5選! その2:冷凍スティックパイン
冷凍スティックパインも、手を汚すことなく歩きながら食べられます。
見た目にも涼しげでいいですよね。
販売する側も冷凍庫に保管しておくだけ、という全く調理がいらない一品です。
作り方
冷凍された状態のパイナップルが個包装で届くので、そのまま販売できます。
材料と費用
80g×100本 20,000円
レンタル器材の必要性と費用
冷凍庫が必要です。
スーパーにあるオープンタイプのレンタル費用 30,000円前後/1泊2日。
文化祭の調理なし料理おすすめ5選! その3:チュロス
チュロスも歩きながら食べられるので、模擬店だと人気商品です。
テーマパークなどでも販売しているので、チュロスを見ると気分があがりますよね。
作り方
冷凍状態のチュロスをオーブンで3分程度焼くだけです。
好みでシュガーを付けます。
材料と費用
25,000円/100本、シナモンシュガー3,000円/1kg。
レンタル器材の必要性と費用
沢山のチュロスを焼けるオーブンのレンタル料 10,000円前後/1泊2日。
場合によっては冷凍庫のレンタルの必要がでてきます。
文化祭の調理なし料理おすすめ5選! その4:タピオカドリンク
最近私の利用する駅でも2店舗構えているタピオカドリンク店。
大流行ですよね。
かわいらしい見た目と、癖になる食感はやみつきになります。
やはり学生さん達がいつも長蛇の列をなしていますよ。
作り方
鍋でタピオカをゆで、冷水で粗熱をとります。
その後、タピオカを入れドリンクを注げば完成です。
材料と費用
- タピオカ 5,000~6,000円/100~150杯、
- ドリンク(一般的なミルクティー)数円~数十円程度/300ml一杯分。
レンタル器材の必要性と費用
器材の必要性はありませんが、カップやストローの準備が必要です。
カップ、ストロー 17,000円前後/100人前。
文化祭の調理なし料理おすすめ5選! その5:かき氷
かき氷も「お祭りといえば」という定番ですよね。
火を使う心配もなく氷は比較的どこでも手に入るので、気負わず出店できるのではないでしょうか。
作り方
氷を機械にセットし電源を入れ、シロップをかけて出来上がりです。
材料と費用
- カップ1,000円前後/100個
- スプーン500~600円/100個
- シロップ1,000円前後/100杯
- ブロック氷約14kg/150人分。
レンタル器材の必要性と費用
器材のレンタルは必須になります。
15,000~20,000円/1泊2日。
こちらも、カップ、スプーンなどの材料混みでレンタルしている会社もあるので、調べてみるとよいでしょう。
文化祭の調理なし料理をつくるための機材はどこで借りる?
迷ったときにおすすめのレンタル器材屋さんをを3つ紹介します。
「ダスキンレントオール」
例)
- かき氷セット 18,900円/1泊2日
- 綿菓子セット 14,580円/1泊2日
「模擬店レンタル専門店」
例)
- かき氷機 16,000円/1泊2日
- 綿菓子セット 17,800円/1泊2日
「スーパーレンタルショップ ダーリング」
例)
- かき氷セット 15,250円/1泊2日
- 綿菓子機(小)5,500円/1泊2日
レンタルするときの注意点を以下にあげます。
- 文化祭が天候などの影響で予定日とずれてしまったときに対応をしてくれるか。
- 万が一配送してもらう途中で故障してしまったときにどう対応してくれるか。
- 配送料込みの価格なのか。
- 使い終わったあとのクリーニング、メンテナンスは自分でする必要があるのか、業者でやってくれるのか。
以上のような点です。
レンタルする前に、基本的にこの程度の情報は記載している業者さんがほとんどなので、比較、検討して依頼するようにしましょう。
食中毒をださないために!食品衛生に関する知識を覚えておこう!
文化祭で食品を扱うときの注意点
食品を扱うとなると、申請や健康チェックを受ける必要があります。
書類や窓口はそれぞれの住まいで違うので、各自治体の保健所等に問い合わせてみましょう。
衛生面では、食品の取り扱いに慣れていない人の意識が低いので、経験で判断させないこと、健康チェックを受けていない人に調理をさせないこと、を徹底しましょう。
また、生ものは取り扱わない、調理は当日にする、しっかり手洗いをすることも徹底します。
食中毒の原因
細菌が原因の食中毒が夏場に発生することが多く、腸管出血性大腸菌(O157、O111など)やカンピロバクター、サルモネラ属菌が主です。
食中毒の原因は、細菌とウィルスに分類されます。
細菌は食べ物の中で増殖し、ウィルスは食べ物を通じて体の中に入り増殖します。
細菌は35度前後での増殖スピードが最も早く、湿気が高い状況を好むため、夏場の食中毒が増える理由なのでしょう。
一方、ウィルスは低温、乾燥という状況を好むため、冬場に多く発生する、ということになります。
食中毒を出さないための予防方法
食中毒予防の三原則というのを知っていますか?
「つけない」「増やさない」「やっつける」というものです。
つけない、というのは、頻回な手洗いで細菌がつくことを防ぎます。
増やさない、というのは低温で保存することで細菌の増殖を抑えます。
そして、やっつける、というのは食べるときは加熱処理をする、ということです。
これらを徹底的に守って、模擬店を楽しいものにしましょう。
食品衛生法について
食品衛生法とは、「食品の安全性を確保することにより、飲食による衛生上の危害の発生を防止し、国民の健康の保護を図ることを目的とした法律。1947年(昭和22)制定。」
引用元:コトバンク
模擬店を開催するには、模擬店開設届を保健所に提出する必要があります。
一般的に食品を加工、調理して提供するためには、食品衛生法に基づいた営業許可を受ける必要性がありますが、営利を目的としないものは模擬店開設届を提出すればよい、ということになっています。
文化祭だとこれに該当しますね。
ただし、模擬店の内容によっては追加書類が必要だったり、許可されなかったり、という事があるので保健所に相談してみるのが最善でしょう。
まとめ
- 味付けの変化を楽しめるポップコーンは、学園祭でもおススメです。器材のレンタルが必要になります。
- 冷凍スティックパインは、調理の必要はありません。保管用に冷凍庫が必要です。
- テーマパークで人気のチュロスは、意外にも簡単でオーブンで焼いてできあがりです。オーブン以外に、冷凍庫がなければレンタルの必要性があります。
- タピオカドリンクは、タピオカを茹でで冷やして、ドリンクを注げば完成です。器材のレンタルの必要性はないですが、コップやストローなどを準備してください。
- 模擬店の定番かき氷は、器材がレンタルできれば氷を削ってシロップを注ぐだけです。カップ、スプーン込みでレンタルできるところもありますよ。
- 器材のレンタルは、故障や天候などの「万が一」に備えてくれる会社が安心です。
- 模擬店で食品を扱う時には、保健所への申請が必要になります。食品の内容や地域によって書類、申請内容が異なることがあるので、直接最寄りの保健所に確認することが最善です。その際に案内がある「食中毒」に関してもしっかり聞き、実践できるようにしましょう。
文化祭で模擬店、というのはとっても楽しみなことですよね。
でも、申請期間に間に合わなかったり、食中毒が出たり、となるとせっかくの文化祭が台無しです。
早めの準備、下調べでぜひ盛り上がる文化祭を作ってください。
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