学級でテーマを決めて討論し意見を主張し合うことを「学級討論会」といい、小学6年生でも授業や参観日に取り入れている学校が多いです。
そんな学級討論会をやろうとすると必要になるのがテーマで、どんなテーマ例があるのか、6年生の学級討論会はどんな効果があるのか気になりますね。
そこで今回は小学6年生に向けた学級討論会について、具体的なテーマ例や学級討論会の指導方法、トラブルになりそうな際の解決法などを紹介していきます。
小学6年生の学級討論会に役立つテーマ例や進行方法などのコツなども紹介しているので、ぜひご確認ください!
学級討論会テーマ例6年生向け 男女での討論テーマ5選!
学級討論会ではどのようなテーマが使われているのか、まずは男女で討論する際におすすめな具体的なテーマ例を紹介します。
「土曜日は休みが良いか」
土曜日は学校に来たほうが良いか休みが良いかは小学生の学級討論会でも使いやすいテーマで、6年生の男女となると意見も別れやすく討論しやすいです。
「給食はパンかご飯か」
これも学級討論会で使いやすいおすすめのテーマ例で、小学6年生では個人的な興味や家庭科の授業の影響も出やすく討論のテーマとしておすすめです。
「制服があったほうが良いか」
日頃の服装にも興味が出てくる、中学生になると制服を着用することになる前の時期である小学6年生におすすめのテーマで、男女差も出やすく盛り上がります。
「お小遣いは必要か」
自分で買いたいものや行動範囲も広がる小学6年生のテーマに使いやすく、どの程度必要か、何に使うのかも含めて討論しやすくおすすめです。
「ランドセルは必要か」
そもそもランドセルを使わずランリュックや自由なかばんなどを使っている小学校もありますが、そういった場合も含めてランドセルが必要かと討論するのも楽しいです。
学級討論会テーマ例6年生向け 自由討論テーマ5選!
小学6年生らしい、年代にふさわしいテーマはもちろん、もっと自由に幅広く討論できる自由討論のテーマも確認していきましょう。
「好きな食べ物はいつ食べるか」
給食で好き嫌いのあるメニューが出てきた場合好きな食べ物を真っ先に食べてしまうタイプ、逆に最後まで取っておくタイプ、最初に嫌いなものを食べるタイプなど幅が広く、楽しいテーマです。
「朝読書に漫画はOKか」
朝読書を取り入れている学校で使いやすいテーマ例で、漫画といっても学術書に近いタイプはOKなどルールも考えられるため討論会におすすめです。
「夏休みなしで毎日4時間授業なら今とどっちがいい?」
長い夏休み、生徒によってはそれより毎日学校に来て友達と遊びたいと考えている場合もあり、毎日4時間授業であれば午後から遊べる時間も多くなると討論しやすいテーマです。
「席替えのやり方は?」
小学6年生の中でも席替えで自分の好きな席を確保する、友達とできるだけ一緒にいたいなど席替えは重要で、その方法を議論するのも楽しめます。
「山と海どっちがいい?」
夏休みに出掛けるなら山か海どちらが良いというテーマで、これも自由度が高く多くの議論が盛り上がりやすいので学級討論会におすすめのテーマです。
はじめての学級討論会!どうやって指導する?
今まで学級討論会をやったことがなく、はじめて学級討論会を取り入れてみようという場合に知っておきたい指導方法も紹介していきます。
まず学級討論会をいつやるかについてですが、ある程度性格や傾向を把握できる後半時期が討論が苦手な生徒へのフォローもしやすくおすすめです。
意見を言うのが苦手、また場に流されてしまいやすい生徒もいるのでまずは少人数(2人程度)で意見を言い合う練習をしていくなど、参加できる環境を作っていきましょう。
またいきなり「今から学級討論会をします」など言われてもスムーズに入るのは難しいので、学級討論会とはどんなことでどう話し合うのか、討論していくのかを説明しておくと安心です。
最初の説明時間やグループを分ける時間、役割を決める時間、そして結論を発表する時間それぞれを1~2時間で設定し、討論する時間も合わせてスケジュールを決めておくとスムーズです。
学級討論会の役割
司会進行
討論を行うためにも進行役を作ることは大切で、決してリーダーではなく全体を見通し、発言できていない人がいないか、意見を言いたくても言えない人がいないかなどを確認します。
リーダーというよりは心配りができる、発言しやすい状況を作る役割といったほうが正しく、全体を見てフォローできるようなタイプが向いています。
時間管理
討論が盛り上がりすぎて気がつけばまとめる時間がなくなってしまったということを防ぐのが時間管理で、進行役のサポート的な立ち位置になります。
自分が熱くなって時間を忘れる、盛り上がりすぎて時間が押していることを言い出せないなどしてしまうと失敗になるので、常に冷静な目を持てるタイプが向いています。
書記
討論がどれだけ盛り上がってその中で良い意見が出たとしても、記録していなければうっかり忘れてしまったということも起こるため、要点をまとめておく書記も大切な役割になります。
またもちろん要点を書くことに集中しすぎて自分の意見を言わないというのはNGで、自分の意見もしっかり出しつつ要点をまとめられる方が向いています。
学級討論会はこのように全体を見通したりスケジュールをチェックしながら意見を出し合うことになる、自分の意見を言う、違った意見のメリットも聞けるなど多くの良い効果があります。
日頃あまり意見を口に出来ない生徒も発言の場があれば少しずつ発言できるようになる変化もあり、学級討論会を行うことによって多くのメリットが得られるんですね。
学級討論会で生徒からの意見を引き出す方法など進行のコツは?
しかしどうしても意見を言い出せない生徒がいる、言いたくても思い切って言い出せない生徒がいる場合も多く、声が大きい生徒の意見でまとまるという心配もあります。
これを防ぐためには先生も気を配り、意見を言えていない生徒がいないか、気持ち的に参加出来ていない生徒がいないかをチェックしましょう。
もし意見を言いたそうにしていても言えていない生徒がいる場合は問いかけてみる、一度席についてから手を上げて順番に意見を言っていくなど対策をすると話しやすくなります。
様々な意見が出ることでさらに新しい考え方が思いつくなど議論も活発になりやすく、自然と盛り上がっていきます。
一方盛り上がりすぎて時間配分を忘れてしまうこともあるため、進行役や先生は時間も確認し、注意を促せるようにしておきましょう。
進行役を誰にするかは生徒たちで相談してもらうもしくは、役割分担のところでもお話した通り気配りのできるタイプを選ぶようにするとうまく学級討論会を進められます。
学級討論会をどうやってまとめる?白熱しすぎた時の収め方は?
時間が過ぎてしまった、それならまだしも喧嘩になってしまった、結論がまとまらないなどのトラブルも学級討論会ではよくあるので、注意点やコツもチェックしていきましょう。
日頃からあまり発言しない、自分の意見を言えない生徒の場合は学級討論会でも発言しにくく、その結果目立つ生徒の意見が採用されてしまうなども考えられます。
こういったトラブルを回避するためにもいきなり討論に入るのではなく、その前にちょっとした雑談タイムを入れ、話しやすい空気を作っておくとスムーズになります。
最初は討論やテーマなど深く考える必要はなく、同じクラスでもあまり話したことがなかった相手とも事前に話し、会話ができる空気を作っておきましょう。
また学級討論会で大切なこととして「他人の意見を否定しない」というものがあり、つい熱くなると自分の意見を通したく相手を否定してしまいがちですが、これはいけません。
学級討論会の目的は学級の総意として結論を出すことにあるので、否定するのではなくなぜその意見ではダメなのか、どうすればよいのかを議論しましょう。
意見を否定しなければ喧嘩になる可能性も低くなりますし、自分では考えられなかった理論や展開により相手の意見のメリットにも気付かされるなど良いポイントがたくさんあります。
どうしても喧嘩になりそう、白熱しすぎていると感じた場合は先生が一度ストップをかけ、お互いの意見をゆっくり順番に聞いていくのが良いフォロー方法です。
最終的に先生がまとめることになりますが、出た結論は「正解」ではなく学級討論会での結論であり、選ばれなかった側の意見にも多くの納得できるポイントやメリットがあったことを話しましょう。
結果に対して○×をつけるのではなく、様々な意見を出し合ったこと、どの意見にもうなずける部分があったことなども話しておくと、次の学級討論会も楽しみになります。
まとめ
小学6年生の学級討論会でおすすめのテーマ例、学級討論会をどのように指導したら良いかの指導案や進行のコツなどまとめ!
学級討論会はいきなりはじめてもなかなかうまく行かず、事前にしっかりどういったものか伝えておくこと、討論の間も話せない生徒などがいないか気配りしておくことが大切です。
その上で出た結論はしっかり讃えつつ認められなかった意見にも触れてお互いの意見を尊重しながらまとめることが大切で、○×をつけるのではなく議論したことを褒めていきましょう!