魔の2歳児と呼ばれる「イヤイヤ期」。着替えやオムツ交換、「歯磨きイヤ!」「お風呂イヤ!」はもちろん、食事中食べ物で遊んで食べない、寝てくれない!など、2歳になるお子さんをお持ちのママはイヤイヤ期の激しさを感じているでしょう。
体力がつき活発になる2歳は筋力がついてきて遊びの幅が広がります。子どもは外遊びが大好きです。外遊びは家とは違い、公園へ行けば砂場や遊具、自然と触れあえ魅力的な遊びがたくさんあるので思いきり外で遊ばせてあげたいですよね。
真夏に外遊びをする時は熱中症が気になるので帽子を被ってもらいたいですよね。しかし魔の2歳児はイヤイヤ期真っ最中。なかなか帽子を被ってくれないこともあります。帽子を被ってくれないと紫外線や熱中症が心配になります。
私は保育士経験があり2歳児の担任をしていました。外遊びで帽子をとってしまう子を見かけたことがあります。「○○ちゃんも被っているよ」「帽子かぶったほうがかっこいいよ」と声をかけをして帽子を被ってもらったこともありました。
帽子を被らなくても平気な季節ならまだいいですが、真夏に帽子なしで外へ出るのは危険です。「うちの子は帽子を嫌がるから被らせなくていいや」だと後々病院へ行くことになったり大事な子供が大変な目に遭ってしまうかもしれません。
2歳の子供に帽子を被ってもらうには声かけが大切です。ここでは子供にどんな声かけをしたら帽子を被ってくれるのか、帽子を被ってもらえる方法を紹介していきます。その他2歳の子供はなぜ帽子を嫌がるのか、帽子を被ったほうがいい理由をお伝えしていきます。
帽子を嫌がる2歳がポイッと脱がなくなる声かけは?
2歳の子供はイヤイヤ期真っ最中なので、帽子を被せたら「イヤイヤ」と帽子ポイっと取ってしまう姿をよく見かけます。真夏の外に帽子無しで出かけるのは大人でも危険です。近年では気温が40度近くになる日が多いので熱中症や紫外線の強さが心配されます。
帽子を嫌がる2歳児に帽子を被ってもらうには声かけと子供との駆け引きがポイントです。被ってもらうための方法をいくつか紹介していきますので参考にしてみましょう。
・リンクコーデをして「ママとお揃いで嬉しいな」「一緒だね」と声かけをする
・集中して遊んでいる時にそっと帽子を被らせる
・「帽子被らないとお家に帰るからね」と伝えて帽子を取ったら即帰宅。家に帰りたがらなかったら「帽子を被ったら外で遊べるよ」と伝える。
・ 子供の帽子を取り上げて「ママがこの帽子を被って遊びに行こうかな」と駆け引きをする
・子供の好きなキャラクターやお気に入りの帽子にする
・帽子を被ってくれたら「さすが!」「かっこいい!(かわいい!)」と褒めて抱きしめる
・子供が好きな人(第三者のじいじ・ばあば・パパ・近所のお姉さんやお兄さんなど)に帽子を被っている姿を褒めてもらう
保育の場面でも繰り返し子供に伝え続けることを大切にしています。子供と駆け引きをする場面はよくあります。小さくても言うことはちゃんと伝わるので、なかなか被ってくれなくても根気良く声かけをしましょう。繰り返し伝え続けることが大切です。
子供に人気のキャラクター「しまじろう」が帽子を被る動画がありますので出かける前に子供と一緒に見てもいいでしょう。
しまじろうチャンネル公式から引用
帽子を嫌がる理由は?
赤ちゃんの頃はママの言ったことに対して素直に聞いていました。2歳になると自分の意思が出てきます。帽子を嫌がる理由は自我の芽生えによるものでしょう。ママとしては赤ちゃんの頃に比べたら扱いづらくなったと感じますがこれも子供の成長の一つなので温かく見守りましょう。
何回言っても帽子を取られてしまい、子供相手でもつい「イラッ」としてしまいますよね。「帽子を被らないと体に悪いのに、何でわかってくれないの!」と疲れてしまいます。
声かけをいろいろ試しても帽子を取ってしまうこともあるでしょう。いくら被ってくれなくても子供をしかる必要はありません。無理に被らせようとすると帽子を被ることが余計に嫌になってしまいます。
帽子を被らなくても安全に外で遊ぶ方法はあります。日陰で遊ばせたり、日傘で影を作るなど、帽子を被らなくても大丈夫な対応をして根気良く対応していきましょう。
帽子を嫌がる子供に帽子の大事さを簡単に伝える方法
2歳の子供にもわかるように、簡単に伝えれば理解してくれます。まずは子供の「イヤ」という気持ちを受け止めてあげましょう。そのあとなぜママは帽子を被ってもらいたいのか、2歳の子供にも伝わる方法を紹介します。
・「帽子かぶったら暑くても元気100倍のアンパンマンみたいに強くなって遊べるよ。被らないとバイキンマンが来たら暑くて元気がでなくてやっつけられちゃうぞ〜」
・「帽子被らないとお熱が出て外で遊べなくなっちゃうよ。」
・ママが先に外へ出て、「暑いよ!まぶしいよ!帽子忘れて外に出たから頭が痛くなっちゃった!」と言って帽子をかぶるのを見せる。「帽子をかぶったら大丈夫になったよ」と伝えて帽子をかぶる大切さを伝える
言葉で伝える方法に加えて身振り手振りのジェスチャーを入れるとより伝わりやすくなります。ちょっとした小芝居をする感覚で体を使って伝えることをおすすめします。
保育士・親がしっかりと理解しておきたい帽子の大事さ
保育園や幼稚園では外遊びの時に必ず帽子を被ります。帽子は衝撃から頭を守る役割の他に直射日光を防いでくれて熱中症予防にもなります。熱中症は日差しの強さや気温の上昇により体内に熱がこもってしまう症状です。子供は大人より暑さに弱く日差しの影響を受けやすいです。
熱中症と帽子
熱中症予防に帽子は重要なアイテムですが、帽子ならなんでもいいとは限りません。野球帽よりもつばが広い通気性の良い帽子を選びましょう。野球帽のようなウレタン素材の帽子は通気性が悪く頭に熱がこもってしまって危険です。
帽子の効果
帽子を被ることで脳に直射日光が当たるのを防ぎ、首を帽子で保護することにより頸動脈や頚動脈付近を流れるリンパ液を日光による高温から守ることができます。保育園や幼稚園で被っているたれつきタイプの帽子も熱中症対策でオススメです。
帽子の役割
熱中症対策以外にも紫外線の予防もしてくれます。子供の皮膚は紫外線に弱く子供の頃に浴びた紫外線でも将来皮膚がんになる危険性や目を痛めてしまうなどの健康に関わってくると言われています。紫外線を防止するためにもUV効果のある帽子を使用するのもいいでしょう。
子供の場合は体温調節をする機能が未発達で、汗をかくことや体温のコントロールが上手にできません。大人も子供も真夏に外に出るなら帽子は必須ですが、特に2歳の子供は自分では気をつけることができないのでママが帽子を被らせたり体調管理に気をつけてあげましょう。
最後に/まとめ
2歳の子供に帽子を被ってもらう声かけ方法をはじめ、帽子を被った方がいい理由がわかりましたね。ここでこれまでのまとめをしていきます。
・帽子を被るのを嫌がっても根気良く声かけをする。帽子を取っても怒らない
・2歳でも言いたいことは伝わるので帽子を被ると病気にならないと伝える
・熱中症予防のために帽子は体温上昇を防いでくれる
熱中症予防のために帽子を被ることは大切ですが、帽子を被るだけでなく、日陰での休憩、水分補給はこまめにとりましょう。子供から目を離さず、顔が赤い、汗をたくさんかきすぎている、フラついているなど体調の変化もよく観察して事故のないように遊ばせてあげましょう。
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