冬休みが終わると3学期始業式。
担任をもつ先生はクラスで挨拶の機会がありますね。
ここでは、小学校高学年のクラスで3学期始業式にする挨拶についてまとめました。
伝えたいポイントをまとめ、サンプル文例を紹介しています。
とはいえ、クラスの状況を一番知っているのは担任の先生です。
参考にしたうえで、クラスの状況に応じた挨拶をされてください。
休み明けの空気が残るクラスに、前向きな活力を送りましょう。
3学期の始業式挨拶例文!小学校高学年の担任の先生向け!休み明けの児童の気持ちは?
3学期の始業式といえば、冬休み明け一日目ですね。
久しぶりの登校を控える、小5小6児童の気持ちはどのようなものでしょうか。
- 寒いけど友達と会えるのは嬉しい
- 学校は行くものだから行く
- テレビ番組「笑ってはいけない」について友達としゃべりたい
- クリスマスにもらったプレゼントのことを友達としゃべりたい
- 中学受験がいよいよ迫っている(小6)
- 寒いから起きるのがつらい
- 学校に行きたくない(不登校の児童も)
まだ子供の部分が多くある高学年児童。
ですが、児童によっては思春期の入り口に立つまで成長している子もいます。
3学期の始業式挨拶例文!伝えるべき内容とは?
のんびりした冬休みも終わり、学年の総まとめである3学期初日。
児童に活力を吹き込めるような挨拶をしたいところです。
また、小6はいよいよ中学進学目前。
勉強する意味にも触れておきたいものです。
伝えたいポイント
小5
- 新年の目標をたてる
- 寒いけど学校で学ぶことは自分にとって大事
- 3学期が終わると最高学年、自分のできることをしっかり
- 宿題で苦手と感じた単元をしっかり復習
- 体調を崩さないように気をつける
小6
- 新年の目標をたてる
- いよいよ小学校生活最後の学期
- 卒業式に向けて練習やイベントがある
- 一日一日を大事に
- 勉強は自分のためにする
- 体調を崩さないように気をつける
サンプル文例
小5
いいお正月を過ごしましたか?
お正月は先生ももう○回目ですが、それでも毎年新たな気持ちになります。
今年の目標は決めましたか?
まだの人はぜひ考えてみてください。
目標があるとないとでは、結果が違うものですよ。
今朝は寒い中起きるのがいやだなと思った人もいるかもしれません。
でも、学校に来られることは幸せなことだと先生は思います。
外国では、行きたくても行けない子供もいます。
学びたくても、友達と遊びたくても、できない子供がいます。
嫌だなと思うこともあるかもしれませんが、多くの子供にとって学校に来ることは幸せなことだと先生は思います。
なぜなら、自分の可能性が広がるから。
みんなの元気そうな顔を見られて、先生は今日嬉しいです。
3学期は短いです。
もう5回目だから知っていますよね。
終わると、あっという間に6年生。
6年生といえば、この○○小学校で最高学年です。
今の6年生みたいに、しっかり、優しく、下の学年の子たちをみてあげられるようになってくださいね。
まだ一部ですが、みんなの宿題を見ました。
がんばっていました。
字が丁寧でしっかりやっている人がたくさんいました。
でも、「これはちょっと苦手なのかな?」というところもありますよね。
自分が宿題をやっていて、「なにか時間かかるなぁ、やるのいやだなぁ」と思った箇所はありませんでしたか?
それが、今のあなたの苦手部分です。
ぜひ、3学期の間にあと2回くらいはそこを眺めて、できれば鉛筆を持って書いてみて、苦手じゃないようにしてください。
やればできます。それが成長です。
これから寒さも本番です。
風邪、インフルエンザ、かかるのは嫌ですね。
外出後、食事前は手を石鹸で洗いましょう。
みんな揃って、3学期も元気に過ごしましょう。
小6
いいお正月を過ごしましたか?
朝からテレビの『笑ってはいけない』の話で盛り上がっていましたね。
もう、早寝早起きに切り替えることはできたかな?
6年の3学期といえば?そう、小学校で最後の最後の学期です。しかも短い。
これが終われば、みんなは中学生ですね。
新年の目標はたてましたか?
「目標までがんばったかな?」と年末に振り返るときはもう中学生です。
ぜひ、小学校から中学校にまたがるこの一年、それぞれ自分で新年の目標をたててください。
今朝は寒い中起きるのがいやだなと思った人もいるかもしれません。
でも、学校に来られることは幸せなことだと先生は思います。
外国では、行きたくても行けない子供もいます。
学びたくても、友達と遊びたくても、できない子供がいます。
嫌だなと思うこともあるかもしれませんが、多くの子供にとって学校に来ることは幸せなことだと先生は思います。
なぜなら、自分の可能性が広がるから。
みんなの元気そうな顔を見られて、先生は今日嬉しいです。
勉強することは自分の可能性を広げることです。
勉強して、知識や経験を身に着けて、将来興味のある仕事につく。
これに勝る幸せはないかもしれません。
もちろんしんどいこともあります。
でもがんばれる範囲でがんばってみるのがいいと思います。
テストで間違ったところはぜひ見直して、自分ひとりでも正解するようにしていきましょう。これから寒さも本番です。
風邪、インフルエンザ、かかるのは嫌ですね。
卒業式や、在校生とのイベントにはみんな揃って出たいです。
外出後、食事前は手を石鹸で洗いましょう。
みんな揃って、3学期も元気に過ごしましょう。
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3学期の始業式挨拶例文!言ってはいけない言葉とは?
児童に言ってはいけない言葉、それはこのような言葉です。
- 児童の性格や体格を否定する言葉
- 児童のやる気やがんばりを否定、茶化す言葉
言うまでもないところですが…。
まだまだ心の柔らかい年代です。
小5小6の頃に言われた心無い言葉を、大人になっても忘れないという人は意外といるものです。
また、この時期特有のNGワードがあります。
- クリスマスに何をもらった?
- クリスマスケーキはどんなのだった?
- お年玉たくさんもらった?
- お正月はおでかけした?
など、『なにかを両親にしてもらったことが前提』の声掛けです。
家庭環境によっては、それらのことが当たり前でない児童もいます。
担任の先生ならば、各家庭の事情は把握されていますよね。
このような声かけは、季節感があっていい面もあります。
でも、相手の児童にとって嫌な質問でないか、一瞬立ち止まって考える必要があります。
1年最後の学期である3学期のコミュニケーション方法とは?
先ほど、『小5小6の頃に言われた心無い言葉を大人になっても忘れないという人は意外といる』と書きました。
逆もまたしかりです。
先生にもらった嬉しい言葉を、大人になっても覚えているという人はいるものです。
そんなことを聞くと、先生冥利に尽きますよね。
3学期といえば、学年の総まとめ。
最後のチャンスです。
ぜひこのチャンスに次のような声かけをしてください。
- ひとりひとりの長所を本人に伝える
- ひとりひとりのがんばりを認めて、つまずいているときは励ます
3学期といえば、9ヶ月を通してそれぞれの児童の性質を知ることができていますよね。
今だからこそのコミュニケーションです。
では、保護者に対してできるコミュニケーションは何でしょう。
3学期は面談がない学校もあるでしょう。
それでも、学級通信は発行できます。
ぜひ、学級通信の中で次のことに触れてください。
- クラス運営への協力に対する感謝
- 1年を通して見えたクラスの成長
保護者は、クラスの状態を年間通じてほとんど見ることができません。
授業参観がほんの一部であることは、先生がよくご存知ですよね。
保護者は自分の子のクラスの状態に興味があります。
ぜひ、先生の言葉でこの1年のクラスの成長をお伝えしてみてください。
まとめ
高学年3学期始業式の挨拶でおさえたいポイントをまとめました。
小5小6は思春期の入り口でもあります。
それぞれの児童の気持ちや状況を考えて、活力を与える挨拶をしたいですね。
- 新年ならではのトピック(一年の抱負など)を盛り込む
- 新学年進級を視野に入れ、3学期でさらに成長できるよう促す
- 体調管理の大切さを伝える
- 家庭環境を考慮し、軽率な話題は避ける
- 児童の長所や励ましどころについて、ひとりひとりに3学期の間に声をかける
- 保護者には学級通信でクラスの成長を伝える
あっという間に過ぎる3学期ですが、いいスタートを切れるといいですね。
ぜひクラス運営の参考にしてください。
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