3学期といえば学年の締めくくりの時期ですね。
小学校低学年の担任をもっていると、3学期始業式にどんな挨拶をしようかと悩むこともあると思います。
ここでは、クラスでどのような挨拶をすればいいかポイントをまとめました。
また、そのポイントをふまえた例文も紹介しています。
状況はクラスに応じて様々でしょうから、先生のクラスに応じてアレンジして使ってくださいね。
まだまだ小さくてかわいい小学1年生2年生。
さらに成長できるような声かけができるといいですね。
3学期の始業式挨拶例文!小学校低学年の担任の先生向け!休み明けの児童の気持ちは?
挨拶を考える前に、まずは児童がどのような気持ちで3学期の始業式を迎えるのかをまとめました。
3学期始業式の小学1、2年生の気持ちは…
- 学校が始まって嬉しい
- 友達に会える
- まだちょっと眠い
- 休みは楽しかったけど、学校で遊べるのが楽しみ
- 行きたくない
小学1、2年生の場合は、上の学年や中高生に比べ、「行きたくない」という気持ちは少ないようです。
どちらかというと、「友達にまた会えて嬉しい気持ち」を持っている児童の方が多い印象。
その気持ちをさらに育ててあげるような、声かけができるといいですね。
3学期の始業式挨拶例文!伝えるべき内容とは?
上の学年や中高生に比べて、前向きな気持ちで登校してくることが多い低学年の児童。
その気持ちを受け止め、更に育てられるといいですよね。
また、冬休みは生活習慣が乱れることもあります。
低学年は規則正しい生活の土台を作る時期。
「やるべきことはキチンと」を、当たり前にできるような声かけをしましょう。
伝えたいポイント
小1
- みんなの元気な顔を2週間ぶりに見られて先生は嬉しい
- 学校に来ると楽しいことがある
- 寒い中ちゃんと起きて学校まで来たというだけで花丸
- 宿題をきっちり出せたことは当たり前だけどすばらしい
- もう少しで幼稚園の年長さんが入学、君たちは2年生
- しっかり遊んで手洗いもしっかり
小2
- みんなの元気な顔を2週間ぶりに見れて先生は嬉しい
- 学校に来ると楽しいことがある
- 3学期が終わると中学年の3年生になる
- 3学期は何をがんばろうかと挑戦を促す
- 冬休みの宿題は少し見たけど、よくがんばっている
- しっかり遊んで手洗いもしっかり
- できれば児童が興味あるようなニュースの内容を盛り込む
サンプル文例
小1
三が日は終わりましたが、今年初めて顔を合わすのでこの挨拶をしました。
夏休みに比べると短い冬休みが終わりましたね。
2週間ぶりにみんなの元気な顔が見られて、先生は本当に嬉しいです。
冬休みはどうでしたか?どんなお正月を過ごしましたか?
お餅をいっぱい食べた~という人もいますよね。
先生もお雑煮が好きでたくさん食べました。でももうお正月気分は終わって、3学期がスタートですね。
3学期は短いです。
あっという間に終わります。
このクラスは楽しいから、もっとあっという間に感じるかもしれませんね。
毎日楽しく、することはちゃんとやって、かっこいい2年生になりましょう。
することはちゃんとやって、といえば、みんなの宿題をまだちょっとだけですが、見ました。
みんながちゃんとやって、きっちり出しているのを見られて嬉しいです。
花丸です。
この調子でかっこいい2年生になりましょう。
もう少しで今の幼稚園年長組さんが1年生としてやってきますしね。
去年の今ごろはみんなも幼稚園年長組さんだったと思うと、1学期2学期で成長したと思います。
最後に、寒い季節なので、もうひとつ大事なこと。
たくさん遊んだあとは、必ず手を洗いましょう。
ご飯を食べる前も、しっかり石鹸で洗いましょう。
風邪や、インフルエンザが流行るシーズンです。
みんなで元気に3学期を乗り切りましょうね。
小2
あけましておめでとうございます。
三が日は終わりましたが、今年初めて顔を合わすのでこの挨拶をしました。
夏休みに比べると短い冬休みが終わりましたね。
2週間ぶりにみんなの元気な顔が見られて、先生は本当に嬉しいです。
冬休みはどうでしたか?どんなお正月を過ごしましたか?
お手伝いもがんばったよ~という人は手をあげてくださ~い(「何をしたのかな?」と何人か聞いてもいい)お手伝い、とても大事なことですね。
おうちの方もきっと喜んでいます。
今日からの2学期はあっという間に終わりますね。
お友達と楽しく遊んで、しっかり勉強してかっこいい3年生目指してください。
3年生になる前に、なにか3学期でがんばることを見つけるのもいいですね。
- 連絡帳を毎日キレイに書く
- 忘れ物ゼロにする
- 自分から目を見てあいさつをする
- 九九を完璧にする
- なわとびのこうさとびを何回とべるようになる
『自分が今できていなくて、ちょっとがんばったらできそうなこと』をぜひ目標にしてみてください。
できるようになったら、「今の自分」よりも「ひとつできる自分」になったということです。
すごいですよね。
冬休みの宿題もちょっと見ました。
しっかり書けている人が多いです。
2年生になったばかりの頃とはずいぶん違います。
すばらしい。
自分でイマイチだったな…という人もいるかもしれません。
その人は、イマイチだったことをできるようにする、というのを目標にするといいですね。
このとき、大事なのは「できるようになったらいいな」ではなく、「できる」と自分に言ってしまうことです。
みんなを見て、先生は「できる」と思います。
最後に、寒い季節なので、もうひとつ大事なこと。
たくさん遊んだあとは、必ず手を洗いましょう。
ご飯を食べる前も、しっかり石鹸で洗いましょう。
風邪や、インフルエンザが流行るシーズンです。
手についた菌やウイルスを洗い流すと、病気になりにくいです。
みんなで元気に3学期を乗り切って、かっこいい3年生になりましょう。
3学期の始業式挨拶例文!言ってはいけない言葉とは?
小学校低学年に限らず、教師からの声掛けとしてネガティブな言葉はNGなのはみなさんご存知ですよね。
- 児童を否定する言葉
- がんばる気持ちをからかう言葉
などは言ってはいけません。
また、家庭環境に関わることも、触れるときは気をつけて。
- どんなクリスマスケーキを食べたか
- 冬休みにどこにおでかけをしたか
など、全員に当然ケーキやおでかけがある前提で話しても大丈夫か検討が必要です。
そのことで傷つく環境の児童がいないか、一度立ち止まってから触れましょう。
触れにくいときは、お正月を祝いましたか、というような表現にするといいですね。
1年最後の学期である3学期のコミュニケーション方法とは?
児童ひとりひとりを見て、その子のいいところを伝えてあげるのが一番です。
こどもは
- 自分を見てくれている
- 自分のがんばりを認めてくれる
ことが嬉しく、ますますがんばろうという思いを強くします。
3学期は一年のしめくくり。
それまでの9ヶ月の間を見てきた先生の目には、ひとりひとりの長所がしっかり映っていると思います。
機会をみつけて、ぜひ児童に伝えてあげましょう。
大人になっても、その嬉しさと大人への信頼の気持ちは残るものです。
保護者へは学級通信で感謝の気持ちを伝えられるといいですね。
保護者は普段のクラス運営を目にする機会がとても少ないです。
ですから、保護者から見えないクラスの成長を学級通信などで紹介するのがオススメです。
まとめ
3学期始業式において、担任する低学年クラスでの挨拶をどうすればいいか、ポイントをまとめました。
- 学校に来る楽しさをイメージできる声掛け
- 学年があがるタイミングが近づいていることを伝える
- 季節柄、体調管理の大事さにも触れる
- 児童や児童のがんばりを否定するのは当然NG
- 家庭環境にも考慮した季節の話題を
- 1,2学期でみてきたひとりひとりの児童の長所を伝えてあげるとよい
- 保護者にはクラスの成長が伝わる内容を学級通信で盛り込む
3学期が終わると、こどもたちは学年が変わります。
今のクラスで3学期を悔いなく締めくくれるよう、まずはいいスタートを切れるといいですね。
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