他人の体臭ほど指摘に困るものはありません。
自分で気づけば、改善策をすぐにでも講じることができますが、他人に体臭がある場合、いつ本人が自覚してくれるのかさえ分からないからです。
職場の人間や、同居する家族など、体臭について指摘したいけれど、傷つけてしまうかもしれないというリスクを恐れて躊躇してしまうシーンは多いはずです。
そこで今回の記事では、相手を傷つけることなく、出来るだけスマートに体臭を指摘して改善へと促すための方法をお教えします。
体臭とは?なぜ匂う?
そもそも体臭の根本となる原因は、汗、皮脂、そして皮膚の常在細菌の3つであると言われています。
汗や皮脂自体から匂いが分泌されることはありませんが、皮膚の常在細菌がそれらを餌に増殖することで、匂いが発生するとされています。
そんな体臭を防ぐ方法としては、以下が挙げられます。
- 適度な運動で汗をかいて老廃物を出す
- 飲酒や喫煙を控えて、体内環境を整える
- 魚や大豆製品を積極的に摂取する食生活へと改善する
- ストレスフリーに過ごして、精神性の発汗を減らす
また年齢によっても、体臭の強さが異なる場合があります。
20代では汗臭、30代半ばから40代半ばにかけてはミドル脂臭、そして50代に強さを増す加齢臭など、種類がいくつかあります。
体臭の指摘方法は?言葉で伝える?
結論から言えば、体臭を指摘する際のベストな方法は、面と向かって伝えることです。
LINEなど便利なコミュニケーションツールが多くある現代ですが、やはり伝えづらいことこそ面と向かって伝えるのがベターです。
理由としては、手軽に送れる反面、モバイルツール上のやり取りでは、相手の反応を見ることができず、また相手が読む時間を指定することもできません。
できるだけ相手を傷つけたくないという思いやりを持っている方でしたら、面と向かって伝える方法が一番でしょう。
そして、相手に伝えるときのポイントは以下です。
- ポイントを抑えつつ、フランクな態度で伝える
- 相手を心配しているという態度を崩さない
- 自然なタイミングで切り出す
それでは、家族や職場の人間など伝えるシーン別の例を参照しながら、実際の伝え方をチェックしていきましょう。
相手別体臭指摘方法!家族へ傷つけない伝え方は?
家族には伝えやすいように思えて、意外と身近な人間ほど伝えにくいものです。夫、子供、親、義両親に分けて例を紹介するので、ぜひ参考にしてみて下さい。
夫
「帰りにスーパーに寄ったら、たまたま制汗スプレーが奉仕品になってたから買ってみたの。最近暑くなってきたし、良かったら使ってみて」
年齢的にも仕方ない部分もあるかもしれませんので、制汗スプレーなどをこまめにしてくれるように促して改善へと導きます。
本人が効果を実感すれば、体臭に対して意識的になってきれいに保つように心がけるはずです。
子供
「頭をちゃんと洗わないと不潔だよ。ちゃんと洗えてるか、、お母さん心配だわ」
子供の場合は、スポーツなどで汗をかいた日にしっかりと体を洗えていないことが体臭の原因になっている可能性が高いです。
心配していることを伝えて、改善するか様子を見てみましょう。
親
「テレビばっかり見て出歩かないと足腰弱っちゃうよ。たまには外でウォーキングでもしてきたら?」
年を重ねると室内にこもりがちになり、代謝も悪くなってきます。ウォーキングなど、怪我のリスクも少なく健康増進にも効果的な運動を進めて、体臭改善へと導きましょう。
義両親
「最近、部屋の消臭グッズにハマってていっぱい買ってきたんです。良かったら使ってみて下さい」
義両親は自分の親と違い、思ったことをはっきり言うのはなかなか難しいため、消臭グッズなどを部屋に設置させてもらい体臭の改善を促しましょう。
もちろん、フランクな間柄であれば親と同じようにウォーキングなどを勧めてみるのも有効な手です。
相手別体臭指摘方法!会社の同僚や上司へ傷つけない伝え方は?
会社の同僚や上司など、普段から接する人に体臭があると業務に支障を来す可能性もあります。相手を傷つけずに伝える方法を挙げるので、参考にしてみて下さい。
同僚
「残業続きで疲れてるみたいだし、たまには思い切って早めに帰ったり、有給取ったりしてみたら?」
ストレスが原因で体臭が強くなっている可能性もあるので、まずは体を休める機会を設けるように促してみましょう。
上司
「実は、職場のみんなが○○さん(上司の名前)の体臭が濃くなったって心配してて、制汗スプレーを買って来たんです。良かったら使ってみて下さい」
上司となると、伝えづらいものですが、あくまで相手の体を気遣っているというスタンスで、思い切って切り出してみるのも得策です。
もちろん普段のコミュニケーションが不足しがちな相手だと、悪く思われる可能性も否めませんので注意が必要です。
後輩
「昨日焼肉でも行って来たんじゃないの?若いって良いよね~」
匂いの移りやすい焼肉などの話題を持ち出して、体臭が強いということを暗に伝えるのも手です。周りの人には結構匂いが分かるものである、と本人が自覚して、改善行動を取るように導いてあげましょう。
相手別体臭指摘方法!友達へ傷つけない伝え方は?
長年の付き合いの友達であれば、気心が知れている反面、伝えづらいことも出てきます。
ただ、これからも良い友好関係のままでいたいのであれば、勇気を振り絞る場面も必要になってきます。
親しい同級生、友達、ママ友の指摘方法をそれぞれ紹介するので、参考にしてみて下さい。
親しい同級生
「高校の時の○○先生って、いつも独特な匂いがしてたよね。でも、調べてみたら私たちの年代からそういう体臭が出てくるんだって。お互い気を付けようね」
過去の共通項のある同級生でしたら、体臭に困った場面を想起させて、お互い気を付けようと釘をさしてみるのも有効な手です。
友達
「○○、最近少し、体臭が強くなったような気がするんだけど、気のせいかな? 実は私も一時期、ワキガで悩んでたことがあったから心配で。お世話になったクリニックがあるから、良かったら紹介するよ」
自分自身が悩んだ経験があるのであれば、そのことを打ち明けて体臭の改善へと導きましょう。
指摘した相手を孤立させるのではなく、寄り添う気持ちで接すれば、友人関係にヒビを入れることなく改善を促せます。
ママ友
「なんか最近、うちの旦那の体臭が強くなって調べてみたら、女の人でも悩んでる人多いみたいなんだよね。デオドラントグッズをいっぱい買ったから、良かったら使ってみてよ」
身近な旦那さんなどの人物を持ち出しつつ、デオドラントグッズをプレゼントしてみるのも手です。ママ友など、知り合った期間が比較的短い関係性であれば、無難な対応がベストです。
まとめ
それでは、相手に合わせた体臭の指摘方法をまとめます。
- 相手の気持ちを考えた上で、発言する
- デオドラントグッズなどをプレゼントして改善を促すのも有効
- ストレスが原因と思われる場合は、まずは生活環境の改善を促してみる
- 自分自身も悩んでいた経験があれば、それを打ち明けて寄り添いながら改善へ導く
体臭などのナイーブな問題は、相手と自分との関係性を客観的に見た上で、どういった切り口で改善を促すべきかを考えましょう。
あくまで相手のことを気遣いながら接すれば、良い未来が開けてくるはずです。
今回の記事を参考にして頂いて、周りの人の体臭で悩んでいる方が一人でも減れば幸いです。
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