高校の卒業式で送辞を読むことになった場合は送辞を作る必要があるものの、どうやったら感動する送辞になるのか、書き出しや締めはどうすればよいのか悩みどころですよね。
卒業式送辞はどのように書けば感動する内容になるのか、また高校生らしい書き出しや締めはどうすればなど悩んでしまい、なかなか送辞が書けないかもしれません。
そこで今回は高校の卒業式送辞に向いた感動する例文や書き出しや締めの作り方の紹介、また送辞の作り方やかっこいい読み方なども紹介しています。
高校の卒業式で送辞を読むことになったけれどどう作れば良いのか、どんな書き出しや締めが高校生らしいのか分からない場合におすすめの内容となっているので、ぜひご確認ください!
卒業式送辞で面白い高校生向けの例文集!
せっかくなら卒業式送辞で面白い内容にしたいと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、卒業式の主役はあくまで卒業生であり、送辞も卒業生の引き立て役のひとつです。
個人的なエピソードなどを送辞で入れるのはNGであり、面白いと言っても高校生が送辞で読むにふさわしい、あくまで卒業生を引き立てる内容にすることを考慮しましょう。
送辞は基本的に
- 挨拶
- 卒業生へお祝いの言葉
- 卒業生へ感謝の言葉
- 卒業生への激励
という流れで進めます。
面白さを送辞に入れる場合はこれらの中で思い出を語る場合に含むことになるので、全体の流れを考慮しつつ例文も参考にしてみてください。
例1
常に私達の前を頼もしく歩いてお手本となってくださっていた先輩方も、学業や部活、友達関係などの悩みもあったことと思います。
そんな中体育祭などでも常にリーダーシップを発揮してください私達を指導してくださった先輩方から、私達は勉強だけでは得られない、かけがえのないものを多く教えていただきました。
これからは私達が先輩と同じように後輩を指導し、先輩方が築き上げてこられた伝統をしっかり継承していきたいと考えています。
体育祭や部活動、文化祭など実際にあった思い出は面白いエピソードも取り入れやすく、またそれを感動に繋げていきやすいためおすすめです。
例2
入学して何も分からずおろおろしていた私達に優しく声をかけ、時には引っ張ってくださった先輩方は、常に私達の模範でした。
部活動での地道な練習がつまらないと思ってしまっていた当初も地道な練習がどれだけ実を結ぶかを実戦していただき、素晴らしい活動を示してくださいました。
そのひたむきに努力する姿を拝見し、夢を実現することの厳しさと楽しさ、頑張る強い意志を教わることができました。
面白いというよりはちょっとした笑みを作れる例文ですが、自分達の入学時の甘えなども話すと卒業生の目線でも入学当時を思い出せ、楽しい送辞になります。
例3
先輩方が立案してくださった応援旗は実際に作ると大変で、当時はどうしてこんなに難しいことをするのかと疑問に思ったこともありました。
しかし体育祭当日立派にはためく旗を見て、最後まで諦めず仲間と一緒に作り上げる楽しさ、完成させる感動を知りました。
行事のたびに先輩方は常にリーダーシップを発揮してください、このように私達に多くの経験、そして感動を教えていただきました。
こちらも先程の例文と同じ、卒業生の行動から得られたことや感動した思い出を盛り込むことで卒業生にとっても懐かしい、自然と笑みが溢れる内容になります。
卒業式送辞で感動する高校生向けの例文集!
卒業式の送辞では面白いよりもやはり感動する内容を求められることが多く、卒業式の送辞で感動する例文もチェックしていきましょう。
例1
いつも私達後輩を導いてくださった先輩方は時に厳しくまた優しく、部活動や委員会活動などで教えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
団結する大切さや協力する楽しさ、一度決めたら最後までやり通す実行力など、数え切れないほど多くのことを先輩方は私達に教えて下さいました。
卒業生の行動により得られたものや感謝の気持ちをストレートに表現するのはやはり感動できる、嬉しい送辞になります。
例2
先輩方は私達に多くの財産を残し、今新しい環境へ旅立たれようとしています。
これから先も困難や険しい道、夢の実現への難しさなど、多くの壁が立ちはだかっているかもしれません。
しかし私達に教えてくださった多くのことはご自身にもしっかりと刻まれていることと思いますし、それはこれから先壁を乗り越える大きな力となっていることでしょう。
卒業生への激励の部分でこれからも大変であること、しかし乗り越える力を先輩方が在校生に示してくれたことを話し、これからの力となると伝えると感動する内容になります。
例3
これから先輩方はそれぞれ違った道を歩み、新しい世界でもさらにご活躍することでしょう。
その道はそれぞれ違っていてもこの○○高校で得た友人や仲間とは強い絆で結ばれていることと思いますし、それはこれからのご活躍でも必ず助けとなります。
先輩方の強い友情と団結力をお手本に私達もお互い切磋琢磨し、悔いのない学生生活を送っていきたいと思います。
高校生活でも大きな割合を占める人間関係や友情などはやはり感動する内容で、ぜひ送辞でも盛り込んでいきたい部分です。
送辞の書き出し・締めの言葉はどうする?
送辞の書き出しや締めをしっかり考えることで送辞としてもより良いものとなるので、書き出しや締めで使える文例もチェックしていきましょう。
書き出し
春の訪れを感じるこの良き日に卒業生の皆さまがご卒業を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます。
桜の蕾も膨らみはじめ穏やかな春の足音が聞こえてくる今日、卒業式という晴れの日に合わせ春がやってきたといいましょうか。
春の足音が聞こえるこの今日の良き日、この学舎を巣立ってゆかれる○期生の皆様、ご卒業おめでとうございます。
厳しかった冬の寒さも和らぎ春の気配を感じられる季節となった今日ご卒業する先輩方、ご卒業おめでとうございます。
暖かな春の光、生命の息吹が感じられる今日ご卒業なさる皆様方、ご卒業おめでとうございます。
締め
いよいよお別れの時間が参りましたが、これからも先輩方のご健康と益々のご活躍を心からお祈りし、送辞とさせていただきます。
これからも我々は先輩方の精神を受け継ぎ、後輩達を指導し、○○高校にずっと伝えていきたいと思います。
本日はご卒業、おめでとうございます。
卒業後も時には母校に顔を出し、元気なお姿を拝見できれば嬉しいです。
先輩方のこれからのご活躍を心からお祈りし、送辞とさせていただきます。
先輩方はこれから夢に向かって突き進んでいくことと思いますが、どんな困難があっても絆を大切に、きっと乗り越えられることでしょう。
在校生一同、先輩方のこれからのご活躍を心からお祈りし、送辞とさせていただきます。
最後になりましたが卒業生の皆様のご活躍とご発展を心よりお祈り申し上げ、○○高校第○○期在校生の送辞とさせていただきます。
送辞の作り方のポイントは?誰が読む?季語はどうする?
送辞は在校生の代表が読むことになりますが、誰が読むかを決めるのは先生が決める場合や生徒会長が読む場合など、高校によって様々です。
いずれにしても卒業式が近づくと相談される、家に電話がかかってくるなどきっかけは必ずあるので、引き受けたらしっかり送辞の準備を進めましょう。
送辞は最初にお話した通り
- 挨拶
- 卒業生へお祝いの言葉
- 卒業生へ感謝の言葉
- 卒業生への激励
という流れで進めます。
また送辞はあくまで卒業生を引き立てるものであり、卒業式でのメインではないので長くても2分程度、基本的に1~2分で収めるように作りましょう。
在校生の代表として読むのが送辞なので個人的なエピソードを盛り込むのはNG、部活動や体育祭などのエピソードを入れる場合も卒業生・在校生共通の内容を盛り込むように考えてください。
季語は卒業の季節である春が多くなるかと思いますが、卒業の季節に合わせた季語を挨拶に入れるとスムーズです。
確実に入れたほうが良いというルールがあるわけではないものの、卒業式という晴れの日に春の季語は似合うので、できるだけ入れておきたいところです。
具体的な季語
春
- 春の訪れを感じる
- 暖かい陽の光が降り注ぐこの日
- 桜の蕾も膨らみはじめ
- やわらかな春の日差しを感じる
秋
- 空が深く澄み渡るこの季節
送辞のかっこいい読み方や練習方法は?
送辞を間違ったりせずかっこよく読むためには、やはり事前に何度も練習し読みにくい部分やミスしやすい部分を把握し、気をつけておくことが大切です。
背筋をしっかり伸ばす・はっきりと大きな声を出すと見た目にも聞いてる側からみてもかっこよく、ぜひ練習のときから自然とこのスタイルができるようにしておきましょう。
具体的な練習時間などは大きな声で姿勢良く話すことに対する慣れなどもあるので一概には言えませんが、緊張しないためにも慣れたと感じるまで練習することをおすすめします。
卒業式の送辞を読む当日、緊張することを心配している場合も練習を繰り返すことで失敗しない自信がつき、緊張しにくくなります。
どうしても緊張しやすいから心配という場合は読み上げている間目線を合わせるのではなく微妙にそらしておく、また話すことに集中するなどの対策も考えてみましょう。
卒業式当日に風邪を引くなんてことはもちろんしたくないですがどれだけ気をつけていても風邪は引いてしまうもの、どうしても声が出せないような風邪を引いてしまった場合は素直に相談しましょう。
また日頃から
- うがいをしっかりする
- 生姜湯を飲む
- 早寝早起きをする
- 乾燥に注意する
ことも大切で、また答辞で読み上げる場合も腹式呼吸を心がければ自然と声が大きくなり喉をいためずに話すことができるので、練習の段階から意識しておきましょう。
まとめ
高校生向けの卒業式の送辞で感動する例文や書き出しや締めの例、答辞の作り方、季語の入れ方などまとめ!
- 卒業式の主役は卒業生なので面白いエピソードは基本的に入れにくい、入れる場合は体育祭などの面白エピソード、また懐かしさでくすっとくるような内容を考えよう
- 送辞で感動する内容としては卒業生に教えてもらった内容や努力の結果、友人関係の絆などを盛り込むことがおすすめ
- 送辞の書き出しは季語を含めた挨拶などがスムーズで、締めにはこれからの先輩方の活躍を祈る内容や卒業を祝福する言葉を入れよう
- 送辞は挨拶→お祝いの言葉→感謝の言葉→激励という流れで1~2分以内に収まるように作る、挨拶には季語を入れること、個人的なエピソード入れないことに注意しよう
- 答辞はいきなり当日読むのではなく事前に練習し、読みにくい部分やミスしやすい部分を把握し注意して読むと失敗しない、うがいをしっかりする、乾燥に注意するなど風邪にも注意しよう
送辞は卒業式で読むものなので卒業生を祝福するのはもちろん、感動する内容にするにもきちんとした場にふさわしいものにするなど、注意しなければいけないポイントもあります。
何よりも大切なのは卒業生を祝福したいという気持ちで、ぜひ例文や送辞の動画などを参考にしつつ、自分らしい、感動する答辞を読み上げていきましょう!
参考動画:在校生送辞(福岡女子商業高等学校、平成28年度卒業式)
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