中学校の夏休みの宿題はドリルやプリント、日記など様々なものが出されますが、そんな宿題のひとつとして「短歌」が出たら……どんな内容にすればいいのか、迷いますよね。
いきなり短歌を作ろうという宿題を出されて、一体どんな内容にすればいいのか、何を書けばいいのか、途方にくれてしまいます。
そこでここでは中学校の夏休みの宿題として短歌が出された場合の短歌の作り方、さらに学年別に知っておきたいポイントをまとめています。
夏休みの宿題は早く終わらせたいという方も、ぎりぎりになって急いで短歌を考えなければならないという方にもおすすめの内容になっているので、ぜひチェックしていきましょう!
【夏休みの短歌!中学生らしくつくる方法とは?そもそも短歌とは?季語は必要?】
いきなり「短歌を作ろう」と言われても簡単に思い浮かぶものではないので、まずは短歌とはどんなものか、どうやって作っていけば良いのかをチェックしていきましょう。
そもそも短歌とは?
そもそも短歌とは「5・7・5・7・7」の31音で表された短い文章のことで、百人一首や万葉集などを見るとすぐに雰囲気が分かります。
似たものとして「5・7・5」の17音で表すものが「俳句」、俳句に入れるべき季語(季節を表す言葉)を入れる制限がない、字余りなども見られる・口語で表現されているものが「川柳」です。
短歌とは「日々の生活・暮らしで感じたことを31音に合わせて自由に書く」というもので、言ってみれば絵日記などと同系列なんですね。
短歌の歴史
季語を入れる必要もなく、昔は「和歌」と呼ばれていたものが近世以降「短歌」と呼ばれるようになっていった歴史があります。
短歌の歴史を遡ると先程お話した通り「万葉集」からになり、元々は貴族の嗜みとして詠まれていました。
武士の時代に影をひそめ、さらに室町時代には俳句が庶民に流行したため更に姿を消しましたが、江戸時代の「狂歌」、そして明治時代以降の和歌革新運動などを経て現代に繋がったんです。
ですから短歌を作る場合は決して難しく考える必要はなく、自分の感じたこと、考えたことをそのまままとめればいいんです。
その上で中学生らしいちょっとひねった言い回しや感性、中学校ならではの生活を取り入れた短歌を作ると中学生らしい、良い短歌が作れますよ!
【夏休みの短歌中学1年生の作り方のポイント!】
ではいよいよ中学校の夏休みで出される宿題の短歌のポイント、まず最初に1年生に向けた作り方をチェックしていきます。
日常的に感じたこと、考えたことを書けば良いのが短歌ですが、中学1年生らしい内容にしたい場合は、やはり中学生ならではの題材を考えてみましょう。
例
ふと気づく たんぼのそばの ひがんばな 秋の訪れ 二学期の開始
部活動 毎日続く 休み無し 記憶に残る 日差しのあつさ
夏の夜の 空に輝く 花火見る 満天の星も 負けずに光る
このように夏休みに過ごした出来事、例えば部活動や花火大会などは題材に使いやすく、また何気ない花に気づいて季節の変化を感じるのも高学年らしいですね。
毎日の生活で気づいたことだけではなく視野を広げ、自分の経験や感じたことと季節などを合わせて考えるとちょっと大人びた、中学1年生らしい短歌を作れます。
【夏休みの短歌中学2年生の作り方のポイント!】
次に中学校の夏休みで出される宿題の短歌のポイント、2年生に向けた作り方をチェックしていきましょう。
日常的に感じたこと、考えたことを書けば良いのが短歌ですが、中学2年生らしい内容にしたい場合はちょっと視点を変えて考えられるものなども考えていきます。
例
夏休み 毎日遊び 気がつくと 進んでいない 課題が山積み
今年こそ 絶対勝つぞ 夏大会 毎日続く 部活楽しい
夏の夜の キャンプファイヤー 眩しくて 隣で笑う 君も輝く
中学2年生は部活動が最も楽しい時期なので部活動を取り入れた短歌、また見たことをそのまま表現するのではなく「眩しい笑顔」など、雰囲気が伝わるものだと良いですね。
こういった題材を取り入れ短歌に合わせていくだけで中学2年生らしい作り方、内容が出来上がっていきますよ!
【夏休みの短歌中学3年生の作り方のポイント!】
最後に中学校の夏休みで出される宿題の短歌のポイント、3年生に向けた作り方をチェックしていきましょう。
日常的に感じたこと、考えたことを書けば良いのが短歌ですが、中学3年生らしい内容にしたい場合はこの年代ならでは関わる受験などを題材にする、言い回しを凝る方法がおすすめです。
例
塾帰り 夜空に光る 花火見る 花咲く未来 夢見て帰る
部活動 いよいよ終わり 受験生 ラケット置いて ペンを握ろう
勉強中 隣で遊ぶ ゲームの音 ふと気がつけば 画面を見てる
中学3年生といえば部活動の引退、そして受験など、比較的使いやすい題材が多く、またこれらを使うと中学3年生らしい短歌が自然と作れますね!
【まとめ】
夏休みの短歌・中学校で宿題に出された場合の学年別作り方ポイントまとめ!
1:短歌とは感じたこと、考えたことそのまま「5・7・5・7・7」の音で表現する文章のことで、季節を表す季語を入れるようなルールもなく簡単
2:中学1年の場合は見たこと、感じたことに合わせ、そこから想像出来ること(季節の変化など)も含めて考えてみよう
3:中学2年の場合は見たことや感じたことを書くのはもちろん、最も活動が活発な部活動なども練り込んでいくと作りやすくおすすめ
4:中学3年の場合は言い回しを考え凝る、この時期ならではの受験や勉強から考えると浮かびやすく、中学3年らしくなる
短歌はそもそも「5・7・5・7・7」の31音で表現するだけの文章であり、季語などを入れる必要もなく感じたままにまとめれば良いんですね。
夏休みの宿題で短歌を出されると焦ってしまうかもしれませんが、そんな必要はなく気軽に、思ったままの内容を書いてみましょう!
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