会社内で精神的に疲れた様子をしている社員がいたら、どのように声を掛けてあげられるのでしょうか。
体調が悪そうな人や、明るく装っているけれど表情がいつもより暗い人がいると、とても気になってしまいますよね。精神的な疲れは様々な要因から成り立ち、知らず知らずのうちにストレスが溜まっています。
今回は、精神的な疲れの根本的な原因を考えた上で、それぞれの状況に合わせた解決策をご紹介します。
精神的に疲れている・参っている感じの同僚・・・どんな心理状態?
精神的な疲れは、筋肉痛などの肉体的な疲労とは違い、悩みの原因が根深い場所にあります。
仕事における精神的な疲れは下記の3つに分類されます。
2、長時間同じ態勢を続けることへ疲労(デスクワークなど)
3、仕事のプレッシャー
1つ目の、人間関係から生まれるストレスが最も多い悩みです。
具体例は、疲れているから休みたい!と思っていても周りに合わせて参加する残業や飲み会でなど。自分の意思に反した行動と、人に嫌われたくないという気持ちから、精神的なストレスへと蓄積されます。
2つ目は、長時間同じ態勢で居続ける事へのストレスです。
肉体労働をしているわけでもないのに疲れを感じる理由は、同じ体勢でいる事で脳が緊張してしまい、自律神経が乱れる状態となるからです。例えばパソコンを長時間見る作業の場合、眼精疲労を感じて神経が麻痺し、頭痛がひどくなったり、呼吸が乱れたりします。
3番目については、プレッシャーがかかることで良いパフォーマンスを発揮できるため、プラスのストレスです。
仕事で手掛けるプロジェクトなどで感じるプレッシャーは、自分を成長させてくれる良いストレスですので、上手く利用してステップアップしたいものです。その為、今回のご紹介する言葉の対象には3番は含めないこととします。
今回は、1番と2番のストレスを抱えている人を中心に、かける言葉とそのタイミングをご紹介します。
精神的に疲れてる・参っている人が嬉しい言葉3選! その1:大丈夫。あなたが本音を言っても周りは離れていかないから。
周りを気にしすぎて、精神的なストレスを感じている人に掛ける言葉です。
気にしすぎる人は、自分の反応が「相手はどう思っているだろうか」と常に意識をしています。周りを気にするということは素敵なことであり、優しい性格を持ち、感受性豊かで、完璧主義の人が多いです。
しかし、気にしすぎるあまり1つ1つの動作が気になり、周囲の反応に敏感にストレスを感じてしまいます。
飲み会に誘われて断れないときや、周りが残業しているからストレスを抱えながら残っている人が居たら、この言葉をかけてあげることで相手は自分の意思を伝えやすくなり、断ることができる環境を整えてあげることができます。
自分の意思を強調することができないことで悩んでいる人がいたら、ぜひ優しく声を掛けてあげてくださいね。
精神的に疲れてる・参っている人が嬉しい言葉3選! その2:ブレイクタイムを取ろう!
デスクワークなどで同じ姿勢をし続けることにより、自律神経が乱れてストレスがたまります。疲れている本人はいつもの動作を繰り返しているだけなので、ストレスの原因が分からず疲労感のみが残っているというケースも。
そのため、デスクワークで疲れている人を見かけたら積極的に小まめに休ませることが大切です。
5分、10分のブレイクタイムを取るだけでも効果はあります。休憩中にストレッチを行えば、身体の血行がよくなり、疲れの解消にもなるのでおすすめです。
脳と身体を休ませるだけでリラックスし、気分が変わり、仕事の効率がアップするのでぜひ適度にブレイクタイムを取ってみてください。
精神的に疲れてる・参っている人が嬉しい言葉3選! その3:ツイてるね!
辛いことや上手くいかない時に「ツイてる!」と唱えるだけで、悩みに対する見方を客観視することができます。
悩みに対する負の連鎖に入ってしまうと、人間はマイナス思考に陥りがちです。周りからは些細な事に見えても、悩んでいる本人にとってはどん底に落ちたような暗い気持ちになる事があります。
悩みから意識を遠ざける方法として、悩みを忘れるくらい何か他の事に没頭してみることも一つの解決策です。
この言葉を使うにあたっては、いきなり相手のマイナスな意見を否定し、解決策のみを提案することは避けて下さい。相手との間に壁が生まれてしまう上に、相手は話を聞くことを避けてしまう傾向があるので禁物です。
相手の意見に共感をした上で、新しい解決策や異なる視点をさりげなく提案してあげることで、悩んでいる本人は冷静に判断できるきっかけをつかむことができます。
話しているうちに一緒にマイナス方向の話題に進んでしまうのではなく、マイナスなこともプラスに変える前向きな言葉をかけてあげてください。
最後に
今回は、精神的に悩んでいる人に掛ける言葉を、状況に合わせて3つご紹介しました。
2、「ブレイクタイムを取ろう!」
3、「ツイてるね!」
1つ目は、周囲の反応を気にして精神的に疲れている人へ。
2つ目は、パソコン作業などで知らず知らずのうちに疲労がたまっている人へ。
3つ目は、マイナス思考に陥ってしまい、抜け出せない人へ。
精神的な疲労は様々な要因から蓄積されます。頑張ってしまう私たち日本人は、自分は元気!と思っていても、実は深いストレスを抱えている事が多いです。その為、場合によっては周りから「ブレイクタイムを取った方がいいよ」と勧めてみることも優しさです。
疲れている人を見かけたら、適度な休養、ストレッチなどの運動をぜひ提案してみてください。