長い夏休みが終わると、いよいよ2学期が始まります。
そんな2学期ですが、中だるみの季節と言われているのをご存じですか?
一年でいちばん長いこの時期を、なにも目標を持たずだらだら過ごしてしまってはもったいないですよね?
生徒たちに有意義な2学期を送ってもらうため、始業式での校長講話はきちんと生徒に伝わるようにしなければいけません。
では、具体的に何を、どのように話したらよいのか?
この記事ではそんな始業式での講話にお悩みの校長先生に向け、校長講話の例文をご紹介していきたいと思います!
講話を考える上でのポイントなどもお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
- 小学校2学期始業式の校長講話例文!
- 校長講話の作法とは?
- 2学期始業式の式次第は?
- 参考になる校長講話例!
小学校2学期始業式の校長講話例文!
まず、校長講話の例文を一つご紹介します。
みなさん、おはようございます。
また今日から2学期がはじまりますね。
夏休みはどんなことをしましたか?
家族とたくさん話をしたり、友達と遊んだり、旅行に行った生徒もいるでしょう。
みなさんの黒く日焼けした顔がとてもまぶしいです。
今年も暑い日が続きましたね。
うれしいことに、夏休み中の学校のプールにも〇〇人というたくさんの生徒が泳ぎにきてくれました。
校庭までみなさんの楽しい声が響いていて、私も元気をもらいました。
みなさんと同じように、学校で育てているひまわりの花も大きく咲き誇り、元気な姿を見せてくれています。
セミもうるさいくらい、元気に鳴いていますね。
さて、2学期には運動会や学芸会、遠足と学校行事がたくさんあります。
そんな2学期ですが、「中だるみの季節」と言われているのを知っていますか?
どういうことかというと、1学期と3学期の間にはさまれた2学期は気が緩みやすいということです。
暑さも続き、やる気が出なくてだらだら過ごしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、みなさんには(『一生懸命』)という言葉をキーワードに頑張ってもらいたいと思います。
勉強に運動、掃除、あいさつ、それから遊びも、なんでも一生懸命にやってください。
校長先生も、一生懸命みなさんとの学校生活を楽しみたいと思います。
2学期はとても長いです。
一日一日を無駄にしないように生活してください。
まだまだ暑い日も続くので、熱中症には十分注意しながら元気いっぱいの2学期を過ごしましょう。
校長先生の話を終わります。
この講話のポイントとして、学校での出来事を話題に盛り込み、一つのキーワードを中心に話をまとめてみました。
学校での出来事は誰でもわかりやすく伝わりやすいです。
自らが感じた思いを加え、嬉しかったこととして話し始めることで、難しい話も聞きやすくなりませんか?
いかにも『講話』という硬いイメージになりすぎないよう、説教ではなく明るい話題を取り入れましょう。
そして子供にわかりやすいような言葉選びにも注意してくださいね。
校長講話の作法とは?
続いて講話の作法をみていきます。
- 呼ばれたらその場で一礼
- 登壇して一礼
- 演台に立ち、一礼
- 講話
- 終わったら一礼
- 降壇の前に一礼してから降りる
この順番で行ってください。
動作は丁寧に行い、講話はみんなの顔を見ながら、ゆっくりと大きな声で話せるようにしましょう。
伝えるべき内容は?
始業式のなかでは、教育目標を確認する話をするのがよいでしょう。
2学期は長丁場で、生徒がたくさん成長できる時間です。
これからの学校生活をどうしていくか、改めて確認する時間にするといいです。
しかしあまりに堅苦しい話では疲れてしまうので、感動した話や世の中の出来事など、身近な話を盛り込むのもひとつですよ。
注意点としては、同じ話をしないこと。
いつも同じような内容では生徒も飽きてしまいます。
時事ネタを話したり、いまの季節に合った話をしてくださいね。
たくさん話したいことはあると思いますが、話は短く、5分以内にまとめましょう。
1000字を目安に考えてみてください。
2学期始業式の式次第は?
- 開式のことば
- 校長先生のお話
- 校歌斉唱
- 閉式のことば
こちらは基本的な式次第になります。
学校によって、夏休み中にがんばっていた生徒の表彰や代表生徒による2学期の抱負の発表がある場合があります。
では、始業式に臨む生徒はどんな気持ちなのでしょうか?
長かった夏休み明けで生活のリズムが戻っていない生徒がほとんどでしょう。
また暑さも加わり、どうしても集中力に欠けてしまいます。
そんななかでの校長講話は退屈だと思われてしまうので、だらだらと長い講話にならないよう注意が必要です。
参考になる校長講話例!
それでは、実際に話されている校長講話例を3つご紹介してみます。
例1
2学期始業式の話「力を合わせるとすごいことができる」
昨日までは静かだった白須賀小学校にみなさんの元気な声が響き渡っています。とてもうれしく思います。こうして全員と顔を合わせるのは久しぶりですね。
あらためて朝の挨拶をしましょう。おはようございます。
夏休みは、家の人と過ごす時間がたっぷりあったと思います。ひとりひとり、いろんな思い出ができたのではないでしょうか。
できるようになったこと、不思議だったことが解決した、ということもありましたか。
どんなお話が聞けるのか、私ももちろん、担任の先生方も楽しみにしています。
そうそう、不思議で不思議でたまらない鏡の話、覚えていますか。
終業式で約束したとおり、いろいろ調べてみました。…解決しましたよ。
説明すると長くなるので、 今日は省きますが、なるほどね、と納得して今はとても気持ちがいいです。
さあ、今日から2学期です。不思議だな、なぜだろう、と思ったとき、勉強することは楽しいことになります。
不思議を見つける目と不思議を見つけようとする心の準備をばっちりとして、今日からの授業でしっかり発揮してください。期待しています。
また、2学期はいろいろな行事が予定されています。運動会、潮っ子発表会、持久走大会、6年生は修学旅行もありますね。
これらは、一人だけでなく、みんなといっしょに、みんなと力を合わせて行っていく行事です。
白須賀小学校のみんなの力が一 つになったら、きっととてもすばらしい行事になります。そしてそれがみんなの新しい力になります。楽しみにしています。
そこで、最後に、みんなの力で、それもちょっとした力ですごいことができる、というお話をしたいと思います。
それは、朝、登校して校舎に入って最初にすることです。そう、靴を靴箱にしまいますね。私は1学期、みなさんが朝の会をしているときによく全員の靴の整頓をしていました。
きれいにそろっていた方が気持ちがいいからです。体育や昼休み、外に出るときに「あれっ、朝と違う」と思った人はいませんか。
私が一人で整頓すると、だいたい8分くらいかかります。8分を秒に直すと、8×6=48で、480秒です。けっこうな時間ですよね。
さて、みなさんが登校して靴を入れたとき、靴をきちんとそろえてみると何秒かかりますか。
きっと1秒あればできるかな、と思います。
たった1秒、一人一人が気に するだけだけど、実はその1秒が積み重なると全員の靴がきれいに整頓された気持ちのよい学校になるのです。すごいことです。
これは一つの例ですが、力を合わせるって、一人一 人の小さな力の積み重ねなんですね。210人のみな さんと29人の先生方で力を合わせて、白須賀小学校のすごい力を発揮する2学期にしていきましょう。
以上でお話を終わります。
例2
R2.8.24 始業式の話「実りの秋に」
みなさん、おはようございます。スペシャルな夏休みになりましたか。
「なんだろう?なぜだろう?」は見つかりましたか。ぜひ、友だちや先生、そして、私にも教えてくださいね。
私は、野菜の本を読みました。そして、キュウリをプランターで育て、観察しました。
ついでにできた実を、ぱくぱく食べました。つけものにしたり、サラダにしたり、ときには冷し中華に乗せたりしました。とてもおいしかったです。
ところで、一昨日の土曜日、午後 1 時 30 分くらいにうれしいメー ルが届きました。
他の⼩学校の校⻑先生からです。読んでみます。
『今、入出の板屋で草刈りをしていたら、高学年ぐらいの女の子が、「こんにちは。」と、 気持ちのいいあいさつをしてくれました。自転車に乗っての通りすがりでしたが、とても さわやかなあいさつでした。東⼩のあいさつ教育、すばらしいですね。』
一人のよい行いが、また、東⼩をすてきなところにしてくれました。
さて、いよいよ2学期のスタートです。
まだまだ暑い日が続いていますが、季節は確実に秋にむかっていきます。
秋は、実りの秋と言われます。5年生が育てている「イネ」も暑い夏をがんばって乗り越え て、実ができ、りっぱなお米になります。
みなさんも、これまで積み上げてきたものが、秋には実を結ぶことでしょう。
あなたが、毎日、がんばっていることは、なんですか?
思いつかないという人もだいじょうぶです。秋までには、もう少し時間があります。
ぜひ、2学期 の目標に毎日がんばりたいことを入れてください。
最後にクイズです。メロンは、くだものでしょうか? 野菜でしょうか?
答えがわかった人は、その理由もいっしょにおしえてくださいね。
では、2学期も楽しく元気に過ごしましょう。ごきげんよう。
例3
おはようございます。40日ぶりに、全校児童が学校に戻ってきました。 今日の始業式は、暑さ対策で放送で行うことにしました。みなさんの日焼けした顔を、今見られないのが少し残念です。あとで教室をのぞきに行きますね。
さて、久しぶりに入った校舎や教室、久しぶりに話した友達の顔はどうですか。 なんだか心わくわく、力もわいてくる気がしませんか。 君たちだけじゃありません、先生たちもそんな気持ちです。やっぱり学校はいいですね。
ピカピカの廊下や階段は、用務主事の小川さんのおかげです。感謝の気持ち、伝えましょう。 給食室の調理員さんたちも、調理場や食器をピカピカにして、来週から始まる給食の準備を整えてくれています。 先生たちも、楽しく分かりやすい授業をするための準備や、学芸会の準備をしていました。みんなが安全に、清潔に水泳学習ができるように、みんなでプールの掃除や水の管理をしてくれてもいました。さらに、うれしい話があります。 夏休み中に、理科室、図工室、家庭科室、第二音楽室にエアコンが入りました。 これで、どの教室でも、すずしく勉強できるようになりました。よかったですね。
さあ、いよいよ2学期の勉強が始まります。校長先生からは、夏休み中に、自分の大好きなことをいっぱいやってくるように宿題を出しましたが、大好きなこと、やりたいことをいっぱいやってきたでしょうか。 2学期は、一番長く、学芸会をはじめ、たくさんの行事がある学期です。 2学期の勉強や行事の中からも、大好きなこと・やりたいことをめあてや目標にして、たくさん挑戦してください。
たとえば、「みんなで長縄の記録を作りたい。」「本をいっぱい読みたい。」「学芸会でみんなを感動させたい。」「やったことのない役割、リーダーになりたい。」「字が上手にかけるようになりたい。」「ボールをもっと強く、もっと遠くに投げられるようになりたい。」「すすんで発言ができるようになりたい。」「ピアノで伴奏が弾けるようになりたい。」「2重跳びができるようになりたい。」「英語ですらすら話したい。」「人にやさしくしたい。」などなど、いろいろありそうです。大好き、やりたいを見つけて、ぜひぜひ挑戦してください。
東伏見小学校でいう挑戦とは、できるまでやることです。できるまでやる挑戦が、みんなを「なりたい自分」にしてくれるはずです。先生の話をよく聞き、友達と協力しながら、自分の大好き、やりたいに挑戦する2学期を始めましょう。
それぞれの講話のよいポイントは、自分の学校の話を中心にまとめていることです。
内容も具体的に話されていて、どの生徒にも想像しやすいですよね?
頭の中に絵が浮かぶので、より伝わりやすい話し方になっています。
しっかり聞いてもらうためにはわかりやすい、想像しやすいことが大切になってきますよ。
まとめ
- 講話は学校の話題など、生徒に想像しやすい話をわかりやすい言葉で
- いつも同じ話にならないように注意する
- 内容は1000字程度、5分以内に
- 教育目標を確認する話をする
ここまで読んでくださったみなさんの参考になりましたでしょうか?
講話といっても深く考えすぎる必要はありません。
生徒に伝えたい内容をきちんとまとめ、自分らしい話をするだけです。
ぜひこの記事を参考にして、気持ち良く始業式を迎えてくださいね!
よい講話がまとまったみなさんは、話し方の練習もしてみてください。
実際の話し方と生徒の聞こえ方は違っています。
自分の声の大きさや早さは適当か、聞き取りやすく話せているかをきちんと把握してみましょう。
生徒に伝わる話し方をマスターすれば、講話もぐんと素晴らしいものになりますよ。
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