残暑見舞いの返事は9月でもOK?書き方と文例紹介!メールはあり?

最近はメールやラインでの年賀状のやり取りが増えていますよね。私も子供のころは10枚、20枚と書いていたのに、今ではラインで済ましてしまうことがとても多くなりました。

そんな中、夏に暑中見舞い・残暑見舞いを初めてもらった方もいらっしゃると思います。「どう返事をしたらいいかわからない」「9月に返事を出してもいいの」なんてお困りではないですか。

今回はそんなあなたへ向けて、いつまでに返事をしたらいいのか、9月に返事をしたら非常識か、残暑見舞いの返事の仕方について紹介します。

8月6日以前に相手に返事が届く場合は暑中見舞い、8月7日以降であれば残暑見舞いを送るということをご存知でしたか。いつもは手紙を書かないあなたも、是非この機会に素敵な残暑見舞いを書きましょう。

残暑見舞いの返事の期限は?9月に出すのは、ありorなし?

所説ありますが、暑中見舞いと残暑見舞いの切り替え日についてはどれも共通しているため、こちらの期間によって手紙の内容を変更しましょう。

暑中見舞い:梅雨明けから立秋の前日まで
残暑見舞い:立秋以降白露まで

立秋と白露は年によって異なりますが2019年は8月8日が立秋、9月8日が白露となるため、今年は8月8日から9月7日までが残暑見舞いの期間となります。

ただし、9月を過ぎてから残暑見舞いを貰うことに違和感を覚える方や、暑中見舞い・残暑見舞いで使われる郵便局のかもめーるの抽選日は毎年9月最初の平日のため、一般的に8月31日までに届くようにしたほうが良いといわれています。

しかし、

・届いたのが8月末だった
・旅行に出かけており気づかなかった
・書いたけどポストに出し忘れていた

なんてことはありませんか。

9月に返事を書かなければいけない場合はどうしたらよいのでしょうか。

残暑見舞いの返事が9月になった!書き方は?使えそうな文例3つ!

8月を過ぎてしまった場合は残暑見舞いではなく、通常のご挨拶のお便りとして返事を書きましょう。こちらの内容を書けば間違いありませんよ。

①頭語(とうご)

頭語は便りの初めにくる「こんにちは」などの挨拶にあたるものです。便りを書く時はまず初めに頭語を書きましょう。

「拝啓」「前略」が使われることが多いですが、今回はご挨拶の便りということで「拝啓」と書きましょう。

②時候の挨拶

時候の挨拶とは、「頭語」の後ろに続く、心情や季節感を表す言葉のことです。自分がその時に感じる季節感を書きましょう。9月の便りに使う時候の挨拶はこちらになります。

・新秋の候(しんしゅうのこう)
・初秋の候(しょしゅうのこう)
・新涼の候(しんりょうのこう)
・爽秋の候(そうしゅうのこう)

親しい方へは

・涼しさに季節の移り変わりを感じるこの頃
・まだまだ猛暑が続く今日この頃
・朝夕の風に心地よさを感じる頃

漢語調の挨拶はより丁寧な印象がありますが、親しい方には少し硬すぎるかもしれません。送る相手によって使い分けましょう。

③相手を気遣う言葉

時候の挨拶に続き、相手の様子を気遣う言葉を書きましょう。今回は暑中見舞い・残暑見舞いの返事になるため、相手の様子はすでに届いています。そのためこのような言い回しをしましょう。

・お変わりないようで何よりです
・皆様におかれましてはお元気のご様子、何よりと存じます。
・お元気なようで安心しました。

④暑中見舞い、残暑見舞いをいただいたことの御礼

お相手も忙しい中便りを出してくれています。返事を書くときは必ず便りをいただいたことに対する感謝の言葉を伝えましょう。

・お忙しい中、ご丁寧なお見舞いをいただきありがとうございました。
・ご丁寧なお見舞い状をいただきまして、恐れ入ります。
・この度はお忙しい中、ご丁寧に残暑見舞いのお葉書をいただきありがとうございました。

⑤返事が遅れてしまったことへの謝罪

何日もあけて返事を出すことは失礼にあたります。御礼を伝えたあとは返事が遅れてしまい申し訳ないと一言添えましょう。

・ご挨拶が遅れてしまい申し訳ございません。
・お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。
・夏のご挨拶が遅れ、大変失礼いたしました。

⑤簡単で構いませんので、自分の近況も伝えましょう

⑥結びの挨拶として相手の体調を気遣う言葉を書きましょう

・秋風が肌に心地よい季節となりました。皆様お健やかにお過ごしください。
・残暑も厳しい折、体調を崩されませんようにどうかご自愛下さいませ。

⑦結語

結語は手紙の最後にくる「それではまた」といった挨拶にあたるものです。手紙の最後には必ず結語を書きましょう。「敬具」が使われることが多いです。

⑧日付

便りの最後には必ず日付を書きます。こちらは書いた日付ではなく、〇月や便りを出す時の二十四節気や季語を書きましょう。

・平成〇〇年 〇月
・平成〇〇年 初秋

ではこちらの順番に従って文例を紹介します。参考にしてみてください。

恩師

 

拝啓

 

新秋の候、先生はお元気にお過ごしのことと存じます。

 

ご丁寧なお見舞い状をいただきまして、恐れ入ります。ご挨拶が遅れてしまい申し訳ございません。

私のほうは、おかげさまで社会人としての生活にも慣れてきました。

毎日忙しく充実した生活を送っております。

 

残暑も厳しい折、体調を崩されませんようにどうかご自愛下さいませ。

 

敬具

 

平成◯◯年 9月

 

親しい友人

 

拝啓

 

涼しさに季節の移り変わりを感じるこの頃、◯◯さんはお元気なようで安心しました。

 

ご丁寧に暑中見舞いをいただきありがとうございます。お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。

私も、暑さに負けぬよう頑張っております。

 

暑い日が続いていますが、くれぐれもお体に気をつけてください。

 

敬具

 

平成◯◯年 9月

 

親戚

 

拝啓

 

新涼の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。

 

ご丁寧なお見舞い状をいただきまして、恐れ入ります。お変わりなくご活躍のご様子、何よりと存じます。

 

夏のご挨拶が遅れ、大変失礼いたしました。

こちらはおかげさまで暑さに負けず、家族一同元気に過ごしております。

 

まだしばらくは厳しい暑さが続きますが、体調にはくれぐれもお気をつけ下さい。

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