子供の言葉数が少ない事を気にしているお母さんもいれば、逆に子供がよくしゃべる事を気にする人もいますね。
「あのね、それでね」と、その日にあったことなどずーっとしゃべっていたり、自分の想像の世界の話をしていたり、自分の気になった事や好きなことの話を延々としていたり。
しゃべっているだけならともかく、「ちゃんときいてる?」「ねえねえ、きいてきいて」と、つきまとわれたりしたら、だんだんとわずらわしく思ってきてしまいませんか。
そもそも、どうしてこんなに話すようになったのでしょうか?
子供がおしゃべりになるのに理由があるのでしょうか?
ここではそんなよくしゃべる子供の心理についてお話していきます。
よくしゃべる子供の心理は?
子供がよくしゃべる時、それは次の3つの事を意識しています。
- 自分を表現したい
- お母さんに関心を持ってもらいたい
- 周りに自分の事を知ってもらいたい
小さな子供が言葉を発したり、おしゃべりをするのは、いたって自然な行為です。
自分の体から声が出るという事を純粋に楽しんでいることもありますし、自分が関心を持ったものを周りにも伝えたくなったり、自分を表現したいという欲求もあります。
そしてなにより、お母さんに関心を持ってもらえるというのが子供にとっておしゃべりの原動力になっています。
そもそも“よくしゃべる”というのはどのくらい話すことをいうのでしょうか。
大人であれば、“よくしゃべる”というのは、
- 「自分の話ばかりしている。」
- 「相手の話の腰を折って、自分の話題に持っていく。」
- 「同じ話を何度も繰り返す。」
- 「話が飛び、話の道筋やまとまりのない内容を話す。」
- 「簡単にまとめて話せる内容の事でも長く説明する。」
このようなことが当てはまります。
これを大人と同じように子供にも当てはめてしまうと、少し話が上手な子だったり、言葉を覚えるのが早い子や、自分を表現するのに言葉という手段をよく使う子にも“よくしゃべる子”というレッテルが貼られてしまいます。
子供時代は、言葉を覚えること、話す訓練をすること、そして自分を表現する事を練習するのに大切な時期でもあります。
言葉を扱う現代の私たちにとって、子供時代によくしゃべることは日常生活でも大切なことの1つです。
「うちの子はよくしゃべる…」と思われる時は、そうした大人の価値観に子供を当てはめていないかどうか考えてみて下さい。
子供の言葉遣いを豊かにするための方法
子供がよく話すことは、彼らの言語能力を育てる絶好の機会です。以下に、子供の言葉遣いを豊かにするための方法をいくつか紹介します。
1. 絵本を読む:
絵本は子供の語彙を増やし、物語を理解する能力を育てます。また、絵本を一緒に読むことで、親子のコミュニケーションの時間も増えます。
2. 一緒に遊ぶ:
親が子供と一緒に遊ぶことで、子供は新しい言葉や表現を学びます。また、遊びを通じて子供の興味や関心を理解することができます。
3. 質問を投げかける:
子供が話すことを奨励するためには、質問を投げかけることが有効です。子供の話を引き出し、彼らの意見や感想を尊重することで、自己表現の能力を育てます。
よくしゃべる子は賢い?障害の疑いがある??
子供がよくしゃべると、この子は表現力といった言語能力が高いのかもと思ったり、逆にしゃべり過ぎる事を不自然に感じて何か生涯でもあるのかな…と不安に思う親御さんもいるのではないでしょうか。
結論から言うと、子供がしゃべり過ぎると感じるからと言って、賢い子だったり障害があったりという事にはなりません。
ただし、よくしゃべる子というのは大人の付き合い方で賢い子になる可能性を秘めています。
子供は、様々な方法で自分を表現しています。
よくしゃべると言うのは言葉で自分を多く表現しているため、その子のおしゃべりに付き合う事で、子供の自尊心や自己肯定感を高めることが出来ます。
逆に、おしゃべりを自分を表現する手段としてよく使う子に対して、話をよく聞かなかったり、スマホを見ながら、テレビを見ながらなど、その子の事をよく見ないで話す“~ながら作業”をしながら話を聞いていると、子供の自己肯定感は育ちにくくなるでしょう。
こちらの動画もよければ参考に見てみて下さい。
【超集中】子供の集中力を4倍にする育て方
赤ちゃんの頃からずっとよくしゃべる子供の原因は?
子供は、周りの言葉を聞いて言葉を覚えます。
周りの人の言葉から、言葉の発し方や音程といった伝え方を覚えていきます。
驚くかもしれませんが、実は大人が何を話しているのか、赤ちゃんの頃から言葉を理解しています。
私には赤ちゃんの頃の記憶があります。
赤ちゃんの頃、母親の話している言葉の内容はなんとなく理解していました。
もちろん、何を言っているのかよく分からない言葉もありましたが、理解できている言葉もあったのを覚えています。
そして、自分もお母さんと意思疎通しようとがんばっていました。
赤ちゃんの頃よく使っていた意思疎通方法は、“念”というものでした。
でも、“念”を送ってもお母さんは来てくれないし、よく伝わっていなかったようです。
そのうちに、“念”と一緒に泣いたり騒いだりすると少し離れた場所にいるお母さんが来てくれることを学習していき、だんだんと言葉を話すようになっていきました。
でも、私の場合は言葉を発しても母親に関心を持ってもらえることが少なかったので、そのうちに言葉を話す事をあまりしなくなっていきます。
母は私の小さいころ、「普通よりも言葉が遅い子だった」とよく話していました。
私は幼いころにそう思っていたので、言葉を話すのが遅かったのでしょう。
それから、子供好きの伯母がよく遊びに来るようになり、私ともよく遊んでくれるようになりました。
伯母は私が発する言葉の受け答えをしてくれたので、私はその頃から話すことが楽しくなり、話す言葉も増えていきました。
赤ちゃんの頃からよくおしゃべりする子は、話す事で誰かが受け答えしてくれたり、親が反応してくれたりすることが嬉しくて、話す事が楽しくて仕方ない子なのでしょう。
私も、伯母がいてくれるときは自分に関心をもってもらえるので、楽しくおしゃべりしていました。
赤ちゃんだからまだ何も分からないだろうと大人は思うかもしれませんが、赤ちゃんの頃から自分自身の意思はしっかり持っていますし、自分が意思表示したことを受け止めてもらえることはとても嬉しいことです。
赤ちゃんが何か言葉を発したら、赤ちゃんに関心を持って受け答えしてみて下さい。
きっと、赤ちゃんはとても喜んでいる事と思います。
よくしゃべることのメリット・デメリットは?
よくしゃべるという事は、自分を表現する方法として言葉での表現を多くしているという事です。
子供が自分を表現した時、受け入れてもらえるとその子の自己肯定感は強く、それはメンタルの強さや自分への自信につながり、将来にわたってその子を守る才能になります。
コメント