うつ病という言葉、最近よく聞きますが身近にうつ病の人がいないと中々正しい知識をもつ機会もないのではないでしょうか。
うつ病を発症する人は年々増えているにも関わらず、今だに、心が弱いからうつ病気になるんだ、とか、うつ病の人は怠けているだけだという間違った知識で偏見の目を向ける人は少なくありません。
うつ病の正しい知識を知らない人が多いため、うつ病を克服して社会復帰しても再発率が高いのです。
そこで、今回はあなたがうつ病を復帰した社員の上司になった場合の、その部下に対する接し方、声のかけ方を正しいうつ病の知識と部下の気持ちを交えながらお教えします。
その部下が再発するかしないかは上司であるあなたにかかっていると言ってもいいほど、あなたはキーパーソンです。
とは言ってもその部下はうつ病を克服したから、会社に復帰しているのです。
症状は良くなっている状態なので、腫れ物に触るような扱いをする必要はないですよ。
是非ここで正しい知識を身につけ、部下本人のため、会社のためになるよう行動してくださいね。
うつ病から復帰した同僚の上司になった!うつ病とはどんな病気?
そもそもうつ病ってどんな病気なのでしょう。
よく心の病気というのを聞きますが、どちらかというと脳の病気なのです。
脳に機能障害がおき、エネルギー不足になることによって、気持ちが沈んだり、何事にも興味がなってしまいます。
この症状が2周間以上続き、日常生活に支障をきたすようになると、うつ病と判断されます。
今日本では女性は5人に1人、男性は10人に1人が一生のうちに1度はなる病気ともいれています。
うつ病になる人には、共通する特徴があります。
それは責任感が強い、完璧主義、まじめな性格です。
会社の中だと、長時間の残業や休日出勤もすべて受け入れていたり、多少具合が悪くても仕事を休むと言えなかったりする人です。
会社での成績が良かったり、ある程度上の立場の人がなりやすい傾向があります。
うつ病を克服してから復帰するまでには、早い人でも6ヶ月はかかるといわれています。
主な治療は休むこと、病院から出される薬を飲むことです。
はじめのうちは動きたくても頭も体も動けない状態ですが、治療を重ねると少し動けるようになったり、また動けなくなったりと一進一退しながら回復してきます。
そして、少しずつ復職へ向けて練習します。
出勤時間に合わせて散歩に行ったり、家事を手伝ったりしながら体をなれさせていき、病院の先生からの許可がでてはじめて、会社復帰できるのです。
うつ病から復帰した同僚はどのような気持ち?心理?
前章であったとおりうつ病になりやすい人の特徴は、責任感が強い、完璧主義、まじめなひとです。
そのため、ミスをしてしまったらどうしようと不安な気持ちと今まで休んで迷惑かけてしまった分頑張らないとという気持ちになっています。
また、長期間休んでいたことで、周りの人と馴染めるかという心配や、業務内容を楽なものに変えてもらった場合は、そのことに対する後ろめたさもあるでしょう。
これらの感情により、会社にいるだけで相当緊張しているのです。
態度には出していないかもしれないですが、周囲の社員が思っている以上に苦痛な状態であることをみんなで理解してあげましょうね。
うつ病から復帰した同僚の上司になった!どのように声をかける?接する?
それでは実際にどのように声をかけてあげればいいのでしょう。
まずは、少しでも緊張状態を緩和してあげることが必要です。
そのためには、まず不安に思っていることをしっかり聞いてあげましょう。
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