小学校の通知表で大変なもののひとつが所見欄であり、小学校3年生ならどんな所見が良いのか、文例などを探している先生も多いですよね。
うっかり言葉を間違えて保護者に誤解を受けるような所見を書くわけにはもちろんいかず、どんな所見が良いのか悩んでしまいます。
そこで今回は小学校3年生の通知表に書く所見について、書き方のポイントや文例、参考になる方法などをまとめて紹介していきます。
小学校3年生は低学年が終わり学校生活もすっかり慣れた年代で学習面も難しくなってくる頃、通知表の所見に書く内容もそれに合わせて考えていきましょう!
通知表の所見文例集!小学校3年生向けの書き方のポイントとは?
最初に通知表での所見とは何かを簡単にまとめると、「文章で子どもの学校生活全般や学習、道徳などの様子を伝える文章」です。
所見を書くためにはそれぞれの学校や学年のルールを把握しておき書き方などを統一する必要もあるので、まずは以下のポイントを確認しましょう。
- 文字数
- 文末表現
- 半角・全角の扱い
文字数は多少前後は仕方ないもののあまりに少ない生徒と多い生徒がいては困りますし、クラスによって違いが出てもトラブルや問題に繋がる可能性があります。
文字数については通知表のデザインやそれぞれの学校によっても違うので全体的な目安も確認しておくと安心ですが、およそ100文字程度が多いようです。
また文末表現ひとつでも「~です」と「~である」などのように違いがあると保護者の間でも不安が広がってしまうので、通知表の所見の表現は基本統一されるようにしておかなければなりません。
半角や全角については
- 小学3年生
- 小学3年生
というように僅かな違いなものの受けとる印象が変わることもあり、やはり統一した文章を書いたほうが良いので必ず確認しましょう。
また所見で最も気をつけておきたい注意点として「良いポイントを書く」のはとても大切であり、通知表は子どもの成長記録でもある以上、良いポイントや成長したところを書きましょう。
どうしても伝えたい課題や注意点がある場合は
など、子どもの成長に寄り添える文章を心がけるようにしてください。
所見は先生ならではの視点を伝えてもらえる嬉しい欄なので、行事で○○をやった、リレーの選手になったなどの「結果」は書かれてあっても保護者もすでに知っている内容です。
所見に書く場合は
など、先生ならではの視点で「過程」を伝えられると良いですね。
文章を書く際にうっかりやってしまうこととして「長くなりすぎた」というものがあり、一度書き終わったら改めて読み直し、同じ語句を連続して使ってないか、同じことを書いてないかも確認しましょう。
所見の内容はまとめて全員を思い出しながら一気に書こうとしても難しいので、常日頃から生徒について以下のポイントをメモしておくと書きやすくなります。
- 学級での様子
- 授業の様子
- 行事の準備期間の様子
- 行事本番の様子
- 友達とのかかわり
- その他取り組みなど
こういったポイントを日頃からメモするようにしておけば所見を書く際にメモを確認しながら進められるので、ぜひ取り入れていきましょう。
また所見の内容が生徒が感じていた内容と全く違うのもトラブルに繋がるので、学期末に以下の内容で「○学期のまとめ」としてアンケートを取る方法をおすすめします。
- 学習面
- 生活面
- 行事
それぞれの項目で本人が頑張ったことや感じたこと、また次の学期や学年で頑張りたいことも書いてもらえばそれも所見を書く際の参考になるので、ぜひ取り入れてみてください。
ここまで進めておけば後はメモとアンケートをすり合わせながら所見を思いつくままに書いていき、終わってから文字数や文章などを整えて完成です。
以上のポイントを気をつけて書いていくと保護者にとっても学校生活を知れる、成長したポイントや良いところを知れる安心できる小学校3年生向けの通知表所見になります!
通知表の所見文例集!小学校3年生向けの書き方:1学期
授業の内容もいよいよ難しくなってくる小学校3年生、所見に書く内容も学習面や生活面などの変化や成長などメモを取りやすいので日頃からチェックしておきましょう。
文例
学習面
国語で学ぶ物語は作中での登場人物の気持ちの変化など考える内容が増えていますが、どのように気持ちが変わっていったのかを根拠を持ってしっかり考えられていました。
算数の学習内容もひとつひとつ丁寧に考え、今まで学んだ内容を踏まえてじっくり取り組み解くことが出来ました。
体育ではキックベースボールを楽しみ、友達と協力することや作戦を立てることなど、どうやったら勝てるかをしっかり考えられていました。
音楽ではリコーダーの学習がはじまり、授業時間だけではなく休み時間も友達と一緒に練習するなど、意欲的に取り組んでいました。
生活面
朝読書の時間だけではなく休み時間も読書していることが多く、図書館でも多くの本を借りているなど積極的に本を読む姿を見られます。
掃除の時間では自分の役割が終わった後も周りを確認し、進んでいない場所があれば積極的に手伝う姿が見られました。
係活動
通知表の所見文例集!小学校3年生向けの書き方:2学期
2学期は多くの行事がある、学習内容もさらに少し高度になるなど変化のある時期なので、常にメモを取っていれば所見は書きやすいと思います。
文例
学習面
国語の学習では登場人物の気持ちを主人公だけではなく様々な視点から考えることができ、発表の場でも分かりやすく伝えることが出来ました。
算数の学習内容も難しくなってきましたが、分からないところがあるとすぐに質問し、「なぜこの考え方では答えが出ないのか」など納得行くまで追求し理解を深めていました。
ラインサッカーでチームリーダーとなり、自分が上手にできるだけではなくどうやったら勝てるかをチームメイトと考え、しっかりリーダーの役目をこなしていました。
音楽の授業では生活発表会の練習のため歌に取り組み、大きな声を積極的に出して雰囲気を盛り上げてくれていました。
生活面
給食当番ではない週でも給食の準備を積極的に手伝ったり配膳台の上を整理したりと、みんなのために進んで行動しています。
給食を残さず食べようと努力する姿が見られ、全部食べると嬉しそうに報告してくれていました。
係活動
掃除当番で雑巾がけを行う際も自分から汚れているところ、まだしっかり拭けていないところはないかを探すなど、一生懸命取り組む姿が見られました。
通知表の所見文例集!小学校3年生向けの書き方:3学期
3学期の通知表の所見は3年生のまとめであり、1年での成長や高学年となる4年生に向けての期待、増えてきた良いところなどを積極的に書いていきましょう。
文例
学習面
作文に苦手意識を持っているようですが、アドバイスをするとしっかり考えて書き直すことができ、少しずつ文章を書く楽しさを実感していました。
算数の学習では計算が得意でスラスラと解答し、早く終わるともう一度最初から計算したり別の問題に取り組んだりと、意欲の高さを見せていました。
体育の授業ではマラソンに取り組み、周りが速度をゆるめても最後までしっかり走ることができました。
音楽の授業では音楽鑑賞を行い、音楽の変化に合わせた情景をしっかり描き、読み取ることができました。
生活面
給食当番でいただきますの前に給食メニューを読み上げる担当になり、大きな声でしっかり伝えることはもちろん、事前に練習する姿も見られるなど、責任を持った姿勢で取り組めました。
友達が困っているとすぐに声をかけて手伝う、必要だと感じればすぐに先生を呼んでくれるなど周囲への気配りと優しさがあり、みんなに頼られています。
係活動
通知表の所見を書く時短テク!保護者から所見について質問があったら?
所見はひとつひとつを見ると文字数も少ないものの学級全員分となるとかなりの分量になるので、最初にお話した通り日頃からメモを取っておくことが一番の時短テクになります。
また最初から正確・丁寧に書こうとするのではなくまずは思いついたままに書いていき、それから書いた内容を整えていくと結果的にスムーズに進められます。
万が一保護者から所見についてクレームがあった場合はその内容次第ではありますが、誤解があれば誤解を解く、そうでない場合は誠意を込めて書いていることを説明するしかありません。
クレームが出来るだけ来ないようにするためには以下のポイントを守ることも大切になるので、所見を書き終えたら一度確認しておくと良いでしょう。
- 読み取り方で悪くならないか
- 良いところ、成長を書いているか
- 文章が短すぎないか
- 同じ言葉を多用していないか
まとめ
通知表の所見の文例、小学校3年生向けの書き方や所見のポイント、時短テクなどまとめ!
1:所見は文字数など学校のルールがある場合も多くまずはルールを確認し、学級での様子や授業の様子などは日頃からメモしておくと書きやすい
2:3年生になると学習内容も一気に難しくなり学校生活も友達関係などの幅が広がるため、しっかりメモを取り生徒に合わせた所見を書けるようにしていこう
3:2学期の所見となると1学期からの変化や成長を意識した内容が嬉しく、学習面でも頑張ったことなどを積極的に書いていこう
4:3学期の通知表の所見は3年生の総まとめとなり、1年間での成長や変化、4年生に向けての期待などを所見としてまとめていこう
5:所見はまとめて書こうとしても難しいので日頃からメモを取り残しておく癖をつけると時短になる、クレームが来た際は誠意を持って説明しよう
小学校3年生は学習内容が難しくなる、学校生活にも慣れ友達関係も広がるなど大きな変化がある時期で、だからこそ通知表の所見もしっかり書いていきたいところです。
それぞれの生徒についてこまめにメモをする癖をつけておくと所見を書く際も内容に困らず時短になるので、最初から準備をすすめていきましょう!
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