ソフトボールは、東京五輪で2大会ぶりに競技種目として復活します。日本はソフトボール大国であり、北京五輪での金メダルなど優秀な成績を残していますよね。ベテランから若手まで実力派ぞろいの選手が大勢いる日本女子代表の活躍が今から楽しみです!
東京オリンピックでは野球とソフトボールだけ東京ではない福島県で6試合実施されるということが発表されています。理由はご存知ですか?また、なぜ男子ソフトボールはないのか疑問に思う人も多いですよね。
今回は東京オリンピックの女子ソフトボールの福島開催や男子ソフトボールがない理由をご紹介します。そのほかにもチケットの情報や、ソフトボールの知識についてもまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
【東京オリンピックソフトボールの日程とスケジュールは?なぜ福島が会場?】
福島が会場の理由
2020年東京五輪で追加される野球・ソフトボールの一部試合を東日本大震災からの復興支援のため、福島県営あづま球場(福島市)で行うことになりました。組織委員会はいずれも開幕戦を行いたい意向で、日本戦になるとみられています。
当初、福島では野球、ソフトボールとも1試合ずつ実施することとなっていましたが、2018年9月に1試合のみの予定を6試合に増やす方針に変更になりました。
まだまだたくさんの問題が残っている福島県ですが、あの大震災から立ち上がり復興した福島を世界中の人に見て欲しいなと思います。
ソフトボールの日程
7月22日(水) 9:00 – 17:00
福島あづま球場
女子ソフトボールオープニングラウンド (3試合)
7月23日(木) 9:00 – 17:00
福島あづま球場
女子ソフトボールオープニングラウンド (3試合)
7月25日(土) 10:00 – 16:30 20:00 – 22:00
横浜スタジアム
女子ソフトボールオープニングラウンド (3試合)
7月26日(日) 10:00 – 16:30 20:00 – 22:00
横浜スタジアム
女子ソフトボールオープニングラウンド (3試合)
7月27日(月) 10:00 – 16:30 20:00 – 22:00
横浜スタジアム
女子ソフトボールオープニングラウンド (3試合)
7月28日(火) 13:00 – 15:00
横浜スタジアム
女子ソフトボール3位決定戦
7月28日(火) 20:00 – 22:30
横浜スタジアム
女子ソフトボール決勝戦・女子ソフトボール表彰式
やはり人気は日本戦になると思います。福島あづま球場で初戦が行われる予定なので、ぜひ福島に足を運んでほしいですね。
【東京オリンピックのソフトボール出場枠と主な日本人選手・世界のスター選手は?】
注目の日本人選手・日本チームの実績
日本はオリンピックにおいて、アトランタ1996大会で4位、シドニー2000大会で銀メダル、アテネ2004大会で銅メダル、そして北京2008大会で金メダルを獲得しています。
伝統的に守備力に定評がある日本は、宇津木麗華ヘッドコーチのもと、日本代表の強化を進めています。
日本女子ソフトボール界で名実ともに最高のスター選手といえば、時速120キロメートルを超える速球を記録し世界最速右腕と称されるエース上野由岐子選手ですね!
北京2008大会では2日間で3試合を完投し「上野の413球」と大きな話題となりました。ベテランの上野選手ですが、国内リーグでも相変わらずの豪腕で大活躍中です。
その球界最高の投手である上野選手の球を受けているのが1994年生まれの若手捕手、我妻悠香選手。
上野選手と同じチームでレギュラーとして活躍し、上野選手の剛速球を常に受けている我妻選手に大きな期待が寄せられています。
世界のスター選手
圧倒的な強さを誇るのは、ソフトボール発祥の地でもあるアメリカです。オリンピックはもちろん世界選手権においても、常に好成績を収めています。
特にこれまでアメリカチームの絶対的なエースとして君臨してきたモニカ・アボット選手は、勝利数、奪三振数などで全米記録を次々と塗り替えた経歴をもっています。
アボット選手は、トヨタ自動車レッドテリアーズのエースでもあります。勝利率はなんと驚きの9割!東京五輪では、日本チームにとって最大の壁となり立ちはだかること間違いありません。
出場枠は?どのように出場枠を争う?
東京オリンピックのソフトボール競技は6カ国出場の大会となります。開催国の日本は、男子野球、女子ソフトボールともに自動的に2020東京オリンピックに出場する資格を得ています。
日本以外の国が2020オリンピックへの出場権を獲得するにはWBSCの国際大会を勝ち抜かなければなりません。
アメリカが優勝してオリンピック出場権を獲得しています。
優勝チームが東京オリンピック出場枠を得る。
この予選に出場するのは2019年ヨーロッパソフトボール選手権の上位6チームと2019年アフリカソフトボール選手権の上位2チーム。
1位と2位のチームが東京オリンピック出場枠を得る。
この予選に出場するチームは2019年パンアメリカン競技会の最終順位によって決まる。
勝利チームが東京オリンピック出場権を獲得する。
この予選に出場できるのは2019年アジアソフトボール選手権の上位6チームと2019年オセアニアソフトボール選手権の上位2チーム。(東京オリンピック出場をすでに決めた国は入りません)
出場予想、優勝候補は?
日本とアメリカが出場枠を獲得して、残り4枠。残りの枠はオーストラリアやカナダ、メキシコ、イタリアなどが有力視されています。
スポーツは終わってみないとわかりませんが、決勝はアメリカと日本になる可能性が高いなと思います。
【はじめての観戦でも大丈夫!東京オリンピックソフトボールの楽しみ方・ルールは?】
競技のルール、競技説明
ソフトボールは野球と同様に各9名の2チームが攻撃と守備を交互に行います。攻撃が3アウトとなると守備と交代し、表裏の攻撃が終了すると1回が終了します。
攻撃側がボールを打って進塁し、ホームベース(本塁)に帰るごとに1点が入り、7回終了時点で得点の多いチームが勝利です。アウトの獲得方法や得点の入り方は野球と同じです。
同点の場合の延長戦は「得点促進ルール」として、8回以降はノーアウトで二塁にランナーを置くタイブレーカーが採用されます。
競技人口、オリンピック種目としての歴史
1887年にアメリカ合衆国シカゴで冬時のベースボールの代わりに考案された「インドアベースボール」はじまりと言われています。
日本では、1921年に学校教授である大谷武一氏らが紹介したことがきっかけとなり広まっていきました。
オリンピックでの歴史は新しく、女子のみがアトランタ1996大会から正式種目として採用され、北京2008大会まで実施されてきました。
しかし世界的な普及度が高くないなどの理由によって、ロンドン2012大会・リオデジャネイロ2016大会ではオリンピックの正式種目から除外されていました。
東京2020大会では女子のソフトボールが男子の野球と共に追加種目として実施されます。
観戦マナー・、競技の観戦の楽しみ方は?
フィールドのサイズがコンパクトなので、スピーディーな展開がソフトボールの魅力です。
トップレベルの女子選手の球速は、時速100キロメートルを超えますが、投手・捕手間の距離が野球に比べて近いので、体感速度は野球の時速150キロメートルにもなります。
下から浮き上がるライズボールや、落ちるドロップボールなどの球種をどのように組み合わせてバッターに対抗するか、投打の駆け引きが最大の見どころです。
野球との主な違いは?
野球から派生した球技であるソフトボールは、ゲームの進め方などの基本的なルールは野球とほぼ同じです。違いはどんなことなのかまとめました。
①ボール
・大きさ30.48cm ± 0.32cm(野球22.9~23.5cm)
・重さ187.82g ± 10.63g(野球141.7~148.8g)
・素材 外皮は皮革製(野球 外皮は牛革)
②グラウンドのサイズ
・投手、捕手間の距離13.11メートル(野球は18.44メートル)
・各塁間 18.29メートル(野球は27.43メートル)
・ 外野フェンスまでの距離67.06メートル(野球は76.199メートル以上)
③ソフトボールの一塁ベース
他の塁のベースの2倍のサイズで、白色とオレンジ色に塗り分け。
※ランナーと守備者との接触を避けるため。
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