「立つ鳥 跡を濁さず」
退職の時ほどこの言葉を耳にする機会ないのではないでしょうか。
次の職場が決まり、退職の意向を社に伝え、同僚への報告、業務の引継ぎも終わり・・・
一連の退職に向けた作業をつつがなく進めてきた上での最後の業務、それが<退職の挨拶>なのです。
こちらでは退職時の挨拶に関するマナーや文章例などをご紹介。
お世話になった方々にキチンとした挨拶文を送り、“後を濁す”ことなく最後の出勤日を迎えてスッキリとした気持ちで心機一転、新しい会社へと進みましょう!
退職挨拶メールのマナーについて
“後を濁さない”ためにも最後の印象は大切です。
同じ業界内で転職する場合など、縁あってまた一緒に仕事をすることもあるかもしれません。
社内宛ての場合と社外宛ての場合とでは気を付けたい点も少し異なる部分もあるため、留意すべき点をそれぞれまとめました。
共通するマナー
- 退職日、および有給消化期間がある場合には最終出勤日も記載
- 感謝の気持ちを簡潔に。ネガティブな内容・私的な内容は控える
- 退職理由は「一身上の都合」
社内宛ての場合
- 最終出勤日に送る
- 業務に支障のない時間 例えば定時退社時刻の1時間前から退社時間までの間に送る
- ただし会社の慣例もあるので、先に退職された方からのメールなど前例を参考にする
社外宛ての場合
- 最終出勤日の2~3週間前には送る
(後任者に引継ぎをしやすいため。先方に安心してもらうことにもつながります。) - 一斉メールの場合にはbccに送り先を入れる
(一斉送信は失礼ではありませんが、関係のない人同士のアドレスを知られないよう配慮する必要があります。) - 引継ぎをする後任者について
(仕事を引き継ぐ訳ですから、マストです!)
またその他、退職挨拶のメールのマナーとして疑問に思いがちになるかと思われる点をまとめてみましたのでご参照ください!
今やメールはビジネス上重要なツールとなっています。
そちらを用いて退職連絡や挨拶をすることに基本的に問題はありません。
ただし相手の方の考え方もありますので、それに応じた対応も適宜必要です。
特にお世話になった上司や同僚、取引先の方には時間を取って直接挨拶に出向くことが必要です。
相手方との距離感によって判断しましょう。
基本は失礼にあたります。
とは言え、普段の仕事上あまり関わりの無い方にまで挨拶文をメールするのは難しいですよね。
その場合、最終出勤日近くに夕礼などの機会があれば、その場を借りて皆様全体にご挨拶をさせていただくのも良いでしょう。
退職後の何らかの接点を持ちたい場合は個人的な連絡先を入れても構わないでしょう。
退職挨拶メール例文! お世話になった上司宛
特にお世話になった上司がいる場合には、同僚への一斉メールとは別に在職中のお礼も含めた個別のメールを送るのが良いでしょう。
ただ上司の考え方や距離感によって、メールだけでなく直接のご挨拶や手紙でのご挨拶など、方法の併用や変更も考えましょう。
お世話になった上司宛の退職挨拶の例文
件名:退職のご挨拶 (山田 花子)
〇〇事業部 □□部長
お疲れ様です。△△部の山田でございます。
このたび一身上の都合により●月末をもちまして退職することになりました。
本日が最終の出社日となります。
本来であれば直接ご挨拶を申し上げなければならないところ、メールにて失礼いたします。
□□部長には、入社当初からご指導・ご鞭撻を賜り大変多くのことを学ばせていただきました。
なかなか思うような結果を出せずに苦しんでいた際には、適切なアドバイスや温かな叱咤激励の言葉を頂戴したこと、今でも感謝とともに身に染みて覚えております。
在籍中にはいたらぬ点も多々あったかと思いますが、未熟な私をこれまで支えて下さったことに深く感謝申し上げます。
今後は□□部長からご教示いただいたことを生かし、さらに社会人として精進してまいりたいと存じます。
最後となりますが、今後の皆様のご健康と更なるご活躍を心より祈念申し上げ、心からの感謝とともに最後のご挨拶とさせていただきます。
今まで本当にどうもありがとうございました。
ポイント
お世話になった際の個別エピソード(思い出やその上司から何を学んだのか)などを盛り込むことでより印象深くなります。
退職挨拶メール例文! 有給休暇を消化しての退職の場合
退職をする際、残りの有給を消化しようと考えている方も多いと思います。
その場合、正式な退職日前よりも前に最終出勤日を迎えることになりますので、そのニュアンスを含めた例文を下記にてご紹介します。
有給休暇を消化しての退職挨拶の例文
件名:退職のご挨拶 (山田 花子)
〇〇事業部 □□部の皆様お疲れ様です。山田でございます。
このたび一身上の都合により●月末をもちまして退職することになりました。
最終の出社日は●月●日(金)となります。
本来であれば直接ご挨拶を申し上げなければならないところ、メールにて失礼いたします。
在籍中は皆様方からの温かいお力添えをいただき、充実した会社生活を送ることが出来ましたこと、大変感謝しております。
ここまで仕事を続けてくることが出来ましたのは、皆様のおかげでございます。
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