宗教の勧誘というのは、誰でも一度くらいは経験することではないでしょうか。
嫌なら断れば良いだけの話なのですが、仲の良い友達からの勧誘となると話は変わってきますよね。
「え?!宗教?どうしちゃったの?」「どうして私を誘ってくるの?」など色んな気持ちになるでしょう。
よく聞くのは、『友達のことは好きだし、これからも今まで通り仲良くいたい。でも自分はその宗教に入るつもりはないから、うまく断って、友達と気まずくならずに過ごしたい。』というものです。
また、宗教に対してよくないイメージをもつ方であれば、『友達がどういう思いで自分を誘ってきているのか気になる。悪気があって引き入れようとしているのか、それともノルマがあって自分のメリットだけを考えて誘ってきているのか。』という考えの人もいます。
友達の誘い方や誘った理由によっては、もう友達の縁を切ることを悩んでいる人もいるかもしれません。
宗教勧誘の断り方は、ただ相手を否定して強く拒否すればよいというものではありません。
かえって「どうして分かってくれないの?友達だから分かってくれると思ったのに。」と反感をかい、あなたにどうしたら分かってもらえるようになるかと躍起(やっき)になる可能性があります。
相手が何を思って誘ってきているのかというのも分かったうえで断り方を考えるのが大切です。
そこで今回は、友達が自分に宗教勧誘をしてくる理由・気持ちと、それを効果的に断る方法をお伝えしたいと思います。
ぜひ最後まで読んで、強引でしつこい勧誘でもトラブルを招くことなく上手に断ってみてください。
宗教勧誘の断り方!友達からの勧誘への対処法は?
よく、宗教の勧誘を断るときは、きっぱりと断る・無視する・最初から相手にしないようにするなどの手段を聞きますが、親しい友達からの勧誘だとなかなかそういった対応はむずかしいですよね。
また、予想もしないタイミングで誘われることが多いようです。
久しぶりに会う約束をして、楽しみにして行ったら勧誘されたとか、悩みがあって相談にのってもらっているときに「ぴったりの良い信仰があるよ。」と勧められたとか、一緒に車で遠出をしたときに突然車の中に仲間(宗教関係の人)が乗ってきて勧誘が始まったとか、あまり心構えをしていないときにされるという状況が多いようです。
というのも、誘う側も最初から正直に「次に会うときに、私の宗教の勧誘の話をするね。」なんて言ってしまえば、来てもらえなくなる可能性もありますし、断る口実・対策を考えてこられても困るからです。
厳しい態度で「興味無し。」とはっきりいえるのが一番明確で良いですが、友達にそのような態度をとるのに抵抗がある人は多いのではないでしょうか。
そこでまずは、断り方の大切なポイントを5つごらんください。
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断れるならその場で断る。
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相手の宗教に興味・関心を示さない(宗教トークを広げない)。
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宗教関連の話のときに、相手から何ももらわないこと。例え無料であっても受け取らない。すでに受け取っている人はすぐに返すこと。
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論破しようと思わないこと。
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もしもその場で帰れるならば、断りを入れて帰ること。
以上のポイントをおさえながら断ってみましょう。
断るときの態度ですが、友達なので最初から怒るなど攻撃的な態度でなくても大丈夫です。
ただ、相手は真剣に勧誘している場合が多いので、笑ったり、バカにしたり・からかう態度はとらずに真面目に相手の目を見て話すように心がけてください。
このときに、
「その場で断る」
「相手から無料の物であっても受け取らない」
というのは、とても重要です。
優しい人はとくに友達からの誘いを断ることが苦手だと思いますが、その場で断らないとこの勧誘はいつまでも続きますので、結果的にお互いのためになりません。
相手に『断らないということは、もしかしたらこのまま押せば(勧誘を続ければ)入ってくれるかも・・・。』 という希望を抱かせてしまいます。
この希望を抱かせるというのが後にとても厄介なことへ進展していきます。
物を受けとるというのも同じです。
「うちの宗教に少しでも興味をもってくれている証だ。入信するかどうかは、私の勧誘次第だ。」
という風にとらえられてしまいます。
多くの場合はその宗教のパンフレット・教本だったりします。
勧誘する側も1度の勧誘で入信してくれるとは期待していません。
何度も回数を重ねて勧誘をしようと考えています。
そのため、できるならばその場で断ってください。
断るときの言葉の例を挙げておきますね。
このとき、自分が本当に信仰している宗教があれば、それを言っても良いですが、どこの宗教を信仰しているかはいちいち言わなくて良いです。
人には信仰の自由があります。
あなたも宗教を大切にしているから分かると思うけど、私も自分の宗教を大切にしてるの。
相手を否定することなく、相手の宗教と同じように自分にもすでに大切な宗教があるということを伝えて諦めてもらいます。
先祖から守り続けている宗教があると知ると、諦めてもらいやすいです。
これからも宗教はどこにも入らず、信仰することはないから、話を聞くのはお互いに時間も無駄だと思うしやめておくね。
はっきりと信仰心がないことを伝え、今後も一切そのつもりがないという意思を伝えて早期に諦めてもらいましょう。
上記のように、相手の宗教を否定しないように話しつつ、
“あなたの宗教に何があっても私は入りません”
ということを言葉にしてはっきりと伝えましょう。
それで分かってくれる人も中にはいます。
ただ、多くの場合はそれでも諦めずにしばらくはあの手この手で勧誘してきます。
「一度断られたくらいで諦めるな!」と勧誘方法を教えている宗教もあるようですので、一度断るだけでは話を終わらせることはむずかしいかもしれません。
中には
「入らなかったら地獄に堕ちるよ。」
「救えた人もいたのに残念。あなたはその人たちを見捨てたことになる。」
「私はあなたに死相が見えているよ。」
などと、不安や恐怖を煽る(あおる)ようなことを言ってくる人もいるみたいですが、ただの脅しです。
気にせずに自分の中にブレない気持ち・考えを持ち続けて断りましょう。
最初に断るときはすごく勇気がいるかもしれませんが、何度断っても色んな角度から勧誘の言葉が出てくるので、次第に断ることにも抵抗が無くなってくるかと思います。
ただ、ここで親切な優しい人は、「こんなに自分を説得するために時間をかけて頑張ってくれているのに悪いなぁ。」と思ってしまうかもしれません。
でも、それ(あなたの感情)も想定して友達はあなたを勧誘しています。
中にはわざと子供を連れてきて、カフェで長時間に渡り勧誘してくる人もいます。
勧誘されている人は「子供は私が納得しないからこんなに長時間待っていてかわいそうだなぁ。嫌なら後でやめたら良いし、今日はとりあえず入っておこうかな。」という気持ちになってしまうようです。
ややこしい人は勧誘しにくいので、あまり狙いません。
ただ、優しくて親切な人はとくに信仰宗教への勧誘をされやすいですので、それを忘れずにいてください。
そして悪いなぁと相手に配慮する気持ちは一切持たなくて良いです。
また、ポイントの4で書きましたが、勧誘を断るときに「論破してやる!!」と考える方も中にはいるようですが、これはオススメしません。
こちらが論破しようと話せば話すほど相手がそれを材料にして、また違う角度から説得しようとしてきて長引くだけだからです。
「ちがうよ。こうだよ。」「あ、そう思ってたの?実はね・・・。」などと更に勧誘は長引きます。
あまり長時間拘束されてしまうと、それだけで気持ちが疲れてしまい、渋々その場限りのつもりで入信してしまうということにもなりかねません。
そのため、早く終わらせたいときは相手が話しているのをただ聞いて、こちらは「入らないです。」をただ繰り返すことをオススメします。
勧誘のときは、大体がひとりではなく誰か他の人(宗教の人)を3人ほど連れてきます。
なので、下手に論破しようとしても、「入信するまで帰さない」という無言の圧力をかけられたりする場合があります。
怖い思いをしてほしくないですので、あまり刺激しないようにしてください。
次に、相手が諦めようとしない断り方を書いておきますね。
上の「私は信仰心がなく、どの宗教にも興味がない・・・。」という断り方と一見似ているのですが、信仰心が無いだとか、興味がないとはっきりと言い切るのではなく、この「無宗教です」とだけ言った場合には、「これを機にぜひうちに入ったほうが良いよ!これも何かのご縁だよ!」という流れになることが多いようです。
仲の良い友達だし、話だけでも聞こうと思う親切な気持ちも分かるのですが、断るつもりなら余計な一言をつけ足さないほうが懸命です。
「今はお金がないから」→ お金を貸せる人がいるよ!いつ頃ならお金のめどがたつの?
「多分必要ないから」→ 多分?分かってないだけだと思うよ。もっと詳しく説明してあげるから一緒においで!
といったように、多分とか今はとか「必要ないです。」が言いにくいがゆえに余計な一言を言ってしまうと、勧誘が長引き余計に断りづらくなるだけです。
勧誘のときに悩み事がないかなど、あなたにとって今幸せかどうかなど尋ねられることが多いようです。
そのときに悩み事などが実際にあったとしても、勧誘の場では相談はしないように気をつけてください。
あなたが弱っているところに、相手は信仰をおすすめしやすくなります。
厳しい態度とまではいかなくても、終始堂々とした態度でいるように心がけましょう。
相手の話になんでも同意をしたり、ほめたりすると断り辛くなるので、話に乗るのではなく相槌(あいづち)程度にとどめておき、意見を求められたらできる限り短く、興味があまりない様子を出してください。
最後にポイント5の「断りをいれて帰る」ですが、これは友達とそのまま縁が切れてしまうこともありますが、すぐに勧誘話を切る(終わらせる)ことができます。
だいたい勧誘の手口でよく聞くのは、「友達と二人で食事に行く約束をしたけど、待ち合わせのレストランに入ると友達の隣に知らない人も座っていた」というものです。
そういった場合は、もう帰れるなら帰りましょう。
「今日は二人だと思っていたけど、違うんだね。聞いていた話と違うから、悪いけど帰らせてもらうね。」
と言って帰りましょう。
もしくは、その場で帰れず着席し、勧誘トークが始まってしまうこともあると思います。
その場合は時期を見計らって(少しだけ話を聞いているフリをする)「ちょっとお手洗いに行ってくるね」と、荷物を持ってお手洗いに行きましょう。
そして、お手洗いから戻ったときに「今日はもう帰ります。」とか、言えるなら「聞いていた話と違うし、もうこの集まりは誘わないで。」といって、そのまま素早く帰りましょう。
宗教勧誘をしてくる友人、その理由は?
ここまでは友達に宗教に勧誘をされた場合の断り方についてお伝えしてきましたが、ここでは勧誘をしてくる理由や手口・友達には悪気があるのかなどを書いていきたいと思います。
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