小学校に入ると、どこの学校でも宿題がでますよね。
スンナリ済ませることのできるお子さんばかりではありません。
「終わらない~!」と泣いて嫌がるお子さんもいますよね。
それが毎日だと、疲れてしまうのは見守るママも同じ。
ここでは宿題を嫌がるお子さんの理由や気持ちをまとめています。
さらにママの対応として、ぜひ試してもらいたいことを挙げています。
ママとお子さんで、宿題をのりこえましょう。
お子さんの悲しみや怒りの涙、そしてママのイライラの気持ちをぐっと減らしていきましょう。
宿題が終わらないと毎回泣く我が子に困った!なぜ泣く?子供の心理は?
毎日ある宿題が終わらないと泣くお子さんは結構たくさんいます。
まずはなぜ泣いてしまうのか、その理由を整理しましょう。
- 「できない」のがつらい、悔しい
- 体と頭が疲れている
- 間違うことで、自分を否定されたように感じる
- 他にやりたいこと(遊び、ゲーム、テレビ)があるのにできないのが腹立たしい
1については、完璧を求めるお子さんによく見られます。
宿題は、時には難しいことが出たり、ぱっと見て終わりそうにない量に感じることがあります。
そんなときに、感情が振り切って涙という形になって出てくるのです。
真剣に取り組むお子さんには見られる涙です。
高学年のお子さんや、成績のいいお子さんにも見られます。
2は、特に低学年のお子さんに多い理由です。
学校から帰宅すると、気が緩んで疲れが出てきますよね。
学校では気も張るし、小さな体でがんばっているのでしょう。
その疲れが、宿題なんてとても無理…と本人に思わせてしまいます。
3は、大人でもありますよね。
仕事の上で自分のやったことを間違いとされると、どう感じますか?
自分自身が否定されたように感じることもありますよね。
それは大人にとってもつらい感情です。
子供も同じことです。
4については自分のやりたい行為(遊び、ゲーム、テレビ)を邪魔する宿題が、憎くて仕方ない状態です。
宿題をなぜするのか、宿題をするメリットをわかっていないことが原因です。
宿題が終わらないと泣く場合に親はどこまで手伝う?
宿題を前に泣くお子さんを目にして、親は何ができるでしょうか。
涙ぐむだけでも見ていてつらいのに、大声で泣いて暴れるお子さんもいますよね。
人間の「泣く」という行為は、その人の受け止めきれなかったストレスを出す効果があります。
ですから、まずは好きなだけ泣かせてあげましょう。
抱えているストレスを出してあげるのです。
そして、ママの大事な役目はここです。
共感することです。
つらい気持ちを一緒に一旦受け止めてあげましょう。
泣きわめいてうるさくて受け止めるどころじゃないよ!と思うこともあると思います。
それでも、
と声をかけてあげてください。
聞いていないようでお子さんはこういう言葉は聞いています。
そして、受け止めてくれたという安心感をもたらすのです。
私も、宿題に限らず子供が号泣しているとき、一旦「そっか、つらいんだね」とそのつらさを肯定するようにしています。
その原因が子供にあるように見えるときも同じです。
そうすると、「泣く」という行為が短く済むことが多いです。
泣きやめば、会話をすることができます(話し出すとまた気持ちがぶり返して泣くこともあります)。
泣いていると何も進みません、本当に。
逆に、こちらもイライラして「自分が悪いんじゃないの?」などと言おうものなら、いつまでも泣き続ける結果に…。
これは、ママとしての大失敗です。
また、「疲れている」お子さんの場合は、先にお風呂に入らせてあげるのも有効です。
大人も、一日の活動で体力や気力が落ちているときってありますよね。
疲れているときにお風呂に入ると、不思議なことにスッキリするものです。
スッキリさせてから、宿題をさせてみましょう。
子供としても「お風呂」というイベントがひとつ終わっていることで、気が楽になる効果もあります。
我が家の子供も「あとは宿題とご飯と寝るだけだね!」と嬉しそうに気持ちを切り替えていました。
なぜ宿題をするのかが分かっていない場合や、間違えることを嫌がるお子さんにはこのように声かけをしてあげましょう。
こういったママの言葉を聞いてくれたら、次のステップです。
いつやるかを、お子さんが自分で決めたと思えるように話をしましょう。
あくまでも、『お子さんがいつやるかを決めた』というように話をしてください。
自分で決めたことはやろうとするし、できなかった場合は「自分で決めたことはやろうね」と話をすることができます。
また、宿題のうち、特に『ママが丸つけしたあとの、間違いのお直し』を強く嫌がるケースがあります。
これは、
- 間違った自分が嫌だ
- 自分を否定された
- ママにはいいところだけ見てほしいのに失敗した
という気持ちが根底にあることが多いです。
その気持ちから、お子さんは「もういやだ」となげやりになっていることが多いです。
ママは、間違いを消しゴムで消す作業だけを手伝ってあげるのもいいでしょう。
その小さなお手伝いが、お子さんの助走になることがあります。
もちろん、さきほど挙げた励ましの声かけもしてあげてくださいね。
学校から帰ってきたらすぐに宿題をやる子にするには?声かけは?
学校から帰宅後、すぐに宿題をしてくれるとママとしても大助かりですよね。
そんな風に、親子ともにストレスなく過ごすにはどうすればいいのでしょうか。
大事なのは、
- 環境づくり
- 宿題の意味を子供がわかること
のふたつです。
まずは環境づくりについて具体的にみていきましょう。
あなたが今から仕事の資料作りをするのに、作業場所がめちゃくちゃに散らかっていたら、集中して気持ちよくとりかかることはできますか?
難しいですよね。
子供も同じです。
宿題するスペースをきれいに整えてあげましょう。
今はやりのリビングでも、個室の勉強机でも構いません。
お子さんがやりやすいという場所を、キレイにしておいてあげましょう。
お子さんが気になるアイテム(漫画、本、ゲーム)が目に入らないことも重要です。
少し大きくなったお子さんなら、一緒に片付けてもいいですね。
それでもエンジンがかからない場合もありますよね。
そのときは気持ちの面で環境を整えてあげるといいです。
ママも少し参加して、その日の宿題を見てみましょう。
そして、比較的お子さんがやりやすいものを選んで、
と会話半分、宿題半分のところからスタートです。
ママのもくろみとは違って、
「今日そこやったよ、そのときね、●●くんが消しゴム飛ばしてね…」
と“その日あったこと報告”に話がずれていってしまうかもしれませんが、それも聞いてあげてくださいね。
ほどよいところで宿題にまた話を戻してあげましょう。
環境づくりの一環で、「ご褒美」を用意するのもいいでしょう。
単純におやつであってもいいし、ママがそばで穏やかに見てくれていることもご褒美です。
もうひとつの大事なことは、
「宿題の意味を子供がわかること」
です。
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