少年時代にスポーツに熱中することはとても素晴らしい事ですよね。
スポーツから学ぶことは大変多いと思います。
そして、一生懸命練習をした成果を見せる機会が大会や選手権です。
そこで行われるのが選手宣誓。
選手たち全員を代表して行うものなので、任されることはとても名誉なことで、大役でもありますよね。
ですが、そんな大役だからこそ、どのような言葉を盛り込めばみんなに感動を与えるものにできるのかと頭を悩ませてしまうのではないでしょうか。
せっかくですからみんなの気持ちを盛り上げて、感動させるものにしたいですよね!
そこで今回は少年野球の大会で、感動を呼ぶ選手宣誓のポイントを具体的な例文とともにご紹介します!
これであなたも、みんなの心に刻まれる選手宣誓を行えるに違いありません!
ぜひ参考にしてみてください!
少年野球の大会で選手宣誓をやることになった!そもそも選手宣誓とは?
さて少年野球の大会で選手宣誓をやることになったあなたはどのような気持ちでしょうか。
期待と緊張感でいっぱいかもしれませんね。
全員の代表という大役ですから、どうせならかっこよく決めたいとも思うでしょう!
みんなを感動させる宣誓ができれば素晴らしいことです。
では選手宣誓とはそもそもどのような目的で、なぜ行われるのでしょうか。
まずはそこから知っていくことにしましょう。
選手宣誓とはスポーツの行事において、選手が誓いの言葉を述べることです。
これは選手だけでなくその行事に関わる全員が誓うものと言ってもいいでしょう。
よく聞く言葉は「スポーツマンシップにのっとり」という言葉ではないでしょうか。
これは正々堂々と明るい、スポーツマンが持っているべき精神や態度を意味しています。
これを元に、正々堂々と戦う、反則や卑怯な行為はしない、という誓いを立てるのが選手宣誓です。
ではこのような習慣はいつから始まったものなのでしょうか?
いつから始まったものなのか確実なことはわかりませんが、もともと、古代オリンピックでゼウスに選手が誓いを立てたことが起源だと言われています。
その後、1920年のアントワープオリンピックで世界初めてオリンピックでの選手宣誓が行われたそうです。
このことからもわかるように、選手宣誓は日本だけで行われているものではありませんので、外国でも行われていますが、少し様式は違うようです。
少年野球大会で観衆が感動する選手宣誓の姿とは?
観衆を感動させる宣誓とはどのようなものでしょう。
まずは内容ですが、さきほどお話ししたようにやはり「正々堂々」、「反則をしない」このような意味合いの言葉は必要です。
日頃どのように練習を頑張ってきたか、その成果をどのように発揮するのかなどを具体的に盛り込むとさらに良いものになります。
それに加え、仲間との絆や支えてくれた方々への感謝の気持ちを述べると、見ている人たちは感動するのではないでしょうか。
また、宣誓するのですから、はきはきと大きな声で行う必要があります。
元気のない小さい声で宣誓しても迫力はありませんし、説得力もないからです。
宣誓とは観衆に対して誓う言葉ですので、はっきりと聞き取れないものは意味がありません。
「普段からの練習の成果を存分に発揮する!」という気持ちを込めて自信をもって、大きな声で行いましょう。
大きな声で行うので、自宅で練習を行うと少し近所迷惑になってしまうかもしれませんね(笑)
学校や近隣に住宅がない公園などが思いっきり声を出せて良いのではないでしょうか。
少年野球大会で観衆が感動する選手宣誓の例文は?
ではここからはどのように誓いの文章を決めればいいか、具体的に見ていきましょう。
基本的には、あまり長すぎるものはおすすめしません。
思い入れはたくさんあるかもしれませんが、ほどほどの長さに抑えましょう。
作文を読むように長いものだと、聞いている人たちも何が重要なのかわからなくなってしまいますよね。
簡潔に決意を表明することが大切です。
次のようなものがおすすめですので参考にしてみてください。
その成果を十分に発揮し、日ごろ僕たちを支えてくださるすべての方々に感謝の気持ちをこめて、正々堂々とプレーすることをここに誓います!
その成果を発揮し、すべての力を出し尽くし、最後の最後まで諦めることなく全力で戦うことを誓います!
文末の最後には、〇〇年〇月〇日、〇〇(チームや学校名)、〇〇〇〇(名前)とはっきり大きな声で述べてくださいね。
参考にしたい!少年野球や甲子園の名選手宣誓はコレだ!
ここで、名選手宣誓をご紹介します!
どれもスタンダードなものに、さらに自分たちらしい思いを込めた大変素晴らしいものです。
ぜひ参考にしてみてください。
2011年春の選抜高校野球 創志学園 野山慎介主将
「私たちは16年前、阪神淡路大震災の年に生まれました。
今 東日本大震災で多くの貴い命が奪われ、私たちの心は悲しみでいっぱいです。
被災地ではすべての方が一丸となり、仲間とともにがんばっておられます。
人は仲間に支えられることで、大きな困難を乗り越えることができると信じています。
私たちに今できること。
それはこの大会を精いっぱい元気を出して戦うことです。
がんばろう 日本。
生かされている命に感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。」
東日本大震災が起こった数日後の選手宣誓です。
当時、日本は大きな悲しみに飲まれていましたが、野山選手の人と人が支え合うことの大切さを述べたこの言葉は大きな感動を呼ぶものになりました。
2018年第100回全国高校野球選手権大会 近江高校 中尾雄斗主将
「私たちはいま、100回という長く、重みのある歴史の上に立っています。
数多くの災害に見舞われ、人々にとって笑顔だけでは乗り越えることのできない悲しみがありました。
しかし、甲子園は勇気、希望を与え、日本を平和にしてきた証です。
ここ、甲子園の舞台でプレーされた偉大な先輩方を誇りに思い、私たちはいま、100回目の甲子園を迎えようとしています。
私たち選手一同は、第100回という記念すべき年に野球ができることに感謝し、多くの人々に笑顔と感動を与えられる、最も熱い、本気の夏にすることを誓います。」
第100回という記念すべき大会で、これまでの歴史と先人に敬意を払い、またこの場所でプレーできることを多くの人々に感謝している熱い気持ちがとてもよく伝わってくる素晴らしいものです。
飯野少年野球クラブ 石金和眞主将
「僕たち熊本県は今年4月、今までにない恐怖を味わいました。
あのとき被災したみんなの心の中は悲しみでいっぱいでした。
そんなとき僕に元気をくれたのは野球を通じて知り合った仲間です。
そのときに僕は仲間の大切さを改めて感じました。
だからこの大会は最高の仲間とプレーできることに感謝し、野球ができる環境を作ってくれた監督、コーチ、保護者の方々、そして支援をいただいた全国の方々に感謝し、全員野球で全力で最後までやり抜くことを誓います。」
これは熊本の少年野球チームの小学生が行った宣誓です。
熊本大震災を通じて、仲間の大切さを学び、その仲間や周りの人々に感謝して一生懸命プレーする、という強い気持ちがしっかりと表れています。
熊本の野球少年、感動の選手宣誓!!
こちらがその動画です。
小学生でここまで素晴らしい宣誓はみんなを感動させるものとなりました。
まとめ
- 選手宣誓はスポーツの行事において、選手たちが観衆に対して、誓いの言葉を述べるもの。
- 正々堂々、反則をしないということは必ず盛り込む。
- 仲間や監督、周囲の方々への感謝の言葉も盛り込むと、みんなを感動させることができる。
- 大きな声ではきはきと自信を持って述べることが大切。
- 自分なりの思いを付け加えるとさらに印象的なものになって良い。
選手宣誓を行うということはみんなの代表に選ばれるということです。
責任もありますが、素晴らしい大役ではないでしょうか。
もちろん緊張するとは思いますが、それまで頑張ってきた成果を見せる晴れの舞台でもあります。
日ごろ一生懸命を頑張ったことに自信をもって、しっかりと立派に行って、悔いのない試合にしてくださいね。