最近、相撲界でいいニュース悪いニュースなど色々見聞きしますね。そんな中で、大関昇進、横綱の口上で四字熟語が、などという言葉をよく耳にします。
口上には必ず四字熟語が入っているのか?そもそも大関と横綱はどちらが上でどんな立ち位置なのか?
そんな、さまざまな相撲界の決まり事などについて調べてみました。
相撲の口上とは?
そもそも口上とはなんでしょうか?
大相撲には昇進伝達式という、大相撲の番付編成会議にて新横綱、新大関が誕生した際に力士の相撲部屋などに使者が赴き、その旨を伝える儀式があります。その際に使者から昇進決定の旨を聞き、それに力士が所信表明をします。
それがいわゆる口上と言われるものです。力士は口上を決める際、過去の口上を見たりして考える方もいるそうです。
伝達式の始まりは明治36年(1903年)といわれており、口上が今のような形に定着したのは昭和40年頃と言われています。またその際の口上は「謹んでお受け致します」といったようなもので、四字熟語は使われていませんでした。
ではいつから四字熟語が使われだしたのか?
実は、口上を述べる際に四字熟語を入れなければならないというルールはなく、若乃花勝、貴乃花光司らが平成5年の伝達式での口上において四字熟語を使用し、以後四字熟語を用いるか否か、どんな四字熟語を使うかが注目されるようになりました。
ただ、実はその前に千代の富士も四字熟語を使っているのです。
相撲の口上の四字熟語!あの力士の口上は?
では、ここで四字熟語を使用した力士、横綱と、その四字熟語とその意味をご紹介します。
- 一生懸命(いっしょうけんめい):物事を命がけで真剣にすること
- 一生懸命(いっしょうけんめい):物事を命がけで真剣にすること
- 不撓不屈(ふとうふくつ):どんな困難にあってもくじけないこと
- 一意専心(いちいせんしん):ひたすらひとつの事に心を集中すること
- 不惜身命(ふしゃくしんみょう):自分の身をかえりみないで物事にあたること
- 勇往邁進(ゆうおうまいしん):勇気を持って目的に突き進むこと
- 堅忍不抜(けんにんふばつ):意志が堅く、辛いことにも耐え心を動かさないこと
- 正正堂堂(せいせいどうどう):態度や方法が正しくて立派であること
- 一生懸命(いっしょうけんめい):物事を命がけで真剣にすること
- 全身全霊(ぜんしんぜんれい):体と精神の全てをかけて
- 精神一到 (せいしんいっとう):精神を集中して事に当たれば、どんなことも成し遂げられること
- 力戦奮闘(りきせんふんとう):力の限り努力すること
- 全身全霊(ぜんしんぜんれい):体と精神の全てをかけて
- 万里一空(ばんりいっくう):ひとつの目標に向かって努力を続けること
- 全身全霊(ぜんしんぜんれい):体と精神の全てをかけて
- 一生懸命(いっしょうけんめい):物事を命がけで真剣にすること
- 正正堂堂(せいせいどうどう):態度や方法が正しくて立派であること
どの言葉も力強く前を向いていてかっこいいですね。口上、そして昇進伝達式の雰囲気をこちらの動画でぜひご覧ください。
・第70代横綱日馬富士が誕生 「全身全霊で精進」
・大関・高安が誕生 「正々堂々精進」と口上
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