学級通信は、普段なかなか交流を持つ機会のない保護者の方と学校とを繋ぐ、大切な伝達ツールです。
また、大事なお知らせやメッセージを書くことで、生徒、保護者、先生が同じ内容を共有することができます。
ただ、季節ごとに新しく学級通信を作るのは大変な作業でもあります。
教職に対して誇りを持ちながらも、学級通信の作成に頭を悩ませている先生方は多いのではないでしょうか。
そして現在も世界的に猛威をふるっているコロナ禍において、これまでとは違う様式の生活を送る生徒に対し、どのようなコメントを書いたら良いのか……?
今回は、そんな悩める先生方のお役に立てるような、春休み前の学級通信に関しての文章例をご紹介いたします!
コロナ禍の春休み前の中学生向けの学級通信に何を書くべきか
平日は毎日学校に通う学生にとって、春休みなどのまとまった休みは嬉しいものです。
だからこそ、ついつい気が緩みがちでもありますよね。
春休みの学生が陥りがちな行動としては以下が挙げられます。
- 夜更かしする
- 朝、遅い時間まで寝る
- 一日の大半を遊んで過ごす
- 食事の栄養バランスが偏る
- 校則違反な行動をする
主に生活リズムの乱れに関する内容となりますので、学級通信ではそれとなく注意喚起をして、春休み明けの生徒が元気に学校生活を送れるように配慮してあげたいですね。
また、コロナ禍で友達と気軽に会えていなかった分、大勢で集まろうと計画を立てる生徒もいるかもしれません。
ただ、そんな中で気を付けたいのは、クラスター感染対策です。
もしもそんな事態にでもなったら、周囲の大人たちよりも、生徒本人が一番傷ついてしまいます。
これまでとは異なる生活様式の春休みには、学生の気持ちに配慮しつつ、新型コロナへの感染防止を促す内容を盛り込むことがベストです。
コロナ禍の春休み前の学級通信中学1年生向け 文章例
一年生の春休みは、次の学年に向けたステップアップの期間として活用できると、生徒本人にとって有意義なものになります。
通信文では、その点を盛り込みつつ、新型コロナウイルス感染の対策についても触れておきましょう。
例文
導入文
中学校に入学して早くも一年が経ちましたね。この一年は皆さんにとって大きな成長の年となりました。ほんとうにお疲れ様でした。
保護者の皆さまには、日頃からご支援を頂きありがとうございます。二年生になって更に成長していくお子さんを、一緒にあたたかく見守っていきましょうね。
さて、待ちに待った春休みですね。寒い季節から過ごしやすい環境に変わって、屋外でのスポーツも楽しい時期です。怪我などには十分注意しつつ、適度に身体も動かして健康な身体づくりをしましょう。
春休みに気を付けたいこと
□早寝早起きの習慣を継続する
通学がない分、ついつい乱れた生活リズムで過ごしてしまいがちです。早寝早起きを心がけ、学校のある時期と同じように過ごして、身体の疲れを取ってあげましょう。
□毎日机に向かって勉強する
机に向かうことを毎日の習慣にしましょう。スケジュールに沿って宿題を終わらせて、気になった部分を復習できるとなお良いですね。
□新型コロナウイルス感染対策
友達と会いたい気持ちは、先生も十分わかります。ただ次のことだけは守ると約束してください。
- こまめな手洗い、うがいをする
- 外出時、食事以外ではマスクを着用する
- 大人数では集まらない
- 屋外、もしくは換気のよい室内で遊ぶ
宿題
春休みには以下の宿題を出しています。
〈宿題の列挙〉
二年生の一学期最初に提出です。計画的に取り組んで必ず提出できるようにしましょう。
最後に
適度に疲れを癒しつつ、節度を保った生活を送って、また元気な姿で会いましょうね!
コロナ禍の春休み前の学級通信中学2年生向け 文章例
二年生の春休みは、受験を控えた重要な期間です。
通信文では、生徒が勉強にやる気を持てるようなコメントを意識して記述しましょう。
また、新型コロナウイルス感染の対策についても忘れずに触れておきましょう。
例文
導入文
中学校生活で、「先輩」と「後輩」が同時にいる期間は、二年生だけです。この一年を通して、先輩と後輩、どちらとも交流を持つことで、本当に頼もしい成長を遂げましたね。お疲れ様でした。
また、保護者の皆さまには、変わらぬご支援を頂きありがとうございます。最終学年を前に大きな成長を遂げたお子さんを一緒にあたたかく見守っていきましょうね。
さて、二度目の春休みですね。去年の春休みと違うのは、受験を控えているという点です。準備が早すぎて後悔することはありません。スポーツなどで適度に身体を動かしつつ、毎日の勉強を意識的に取り組んでいきましょうね。
春休みに気を付けたいこと
□早寝早起きの習慣を継続する
通学がない分、ついつい乱れた生活リズムで過ごしてしまいがちです。早寝早起きを心がけ、学校のある時期と同じように過ごして、身体の疲れを取ってあげましょう。
□毎日机に向かって勉強する
机に向かうことを毎日の習慣にしましょう。また、受験生になるという自覚を強く持って、苦手な教科の予習と復習をおこなっておくと、休み明けの学習がスムーズに出来ますよ。
□新型コロナウイルス感染対策
友達と会いたい気持ちは、先生も十分わかります。ただ次のことだけは守ると約束してください。
- こまめな手洗い、うがいをする
- 外出時、食事以外ではマスクを着用する
- 大人数では集まらない
- 屋外、もしくは換気のよい室内で遊ぶ
宿題
春休みには以下の宿題を出しています。
〈宿題の列挙〉
三年生の一学期最初に提出です。計画的に取り組んで必ず提出できるようにしましょう。
最後に
始めにも書きましたが、受験生であるという自覚を持ちましょう。準備が早くて後悔することはありませんよ。先生が全力でサポートするので、分からないことがあったら何でも聞いて下さいね。
適度に疲れを癒しつつ、節度を保った生活を送って、また元気な姿で会いましょうね!
コロナ禍の春休み前の学級通信中学3年生向け 文章例
三年生の春休みは、一、二年生の時期と比べて長期の休みとなります。
受験も終えて、羽を伸ばしたい生徒の気持ちは分かりますが、コロナ禍でもありますので、ハメを外しすぎないように注意喚起をしましょう。
また、卒業旅行を計画する生徒もいると思いますので、大人数での旅行を避け、保護者とも十分話し合った上で実行するように促す必要があります。
そして三年間の中学校生活を終えて、卒業していく生徒たちへの最後の学級通信となりますので、餞となる言葉を添えましょう。
例文
導入文
皆さん、ご卒業おめでとうございます!三年前、どこか不安げな表情で中学校の門をくぐっていた皆さんが、自信に満ちた立派な顔つきになって卒業されることを、本当に嬉しく思います。
保護者の皆さまには、この三年間、ときに励まし、ときに叱りながら、お子さんの成長を私どもと見守って頂き、本当に感謝の念しかありません。これから輝かしい未来へ向けて羽ばたくお子さんを、変わらぬサポートで見守ってあげて下さいね。
さて、中学校最後の春休みです。一、二年生の頃と違って、少し長めの休みとなりますが、生活リズムが乱れないように規則正しい毎日を送りましょう。
春休みに気を付けたいこと
□早寝早起きの習慣を継続する
通学がない分、ついつい乱れた生活リズムで過ごしてしまいがちです。早寝早起きを心がけ、学校のある時期と同じように過ごし、身体の疲れを取ってあげましょう。
□毎日机に向かって勉強する
中学校を卒業したからといって、もちろん勉強が終わりではありません。ほとんどの方が高校に進学されると思うので、苦手教科の復習や予習をして、高校での学習に備えましょう。
勉強を習慣化しておくと、頭の体操にもなるので、高校での勉強についていく為のウォーミングアップとなりますよ。
□新型コロナウイルス感染対策
長い休みとなりますので、友達と会って遊びたい気持ちは、先生も十分わかります。
ただ、次のことだけは守ると約束してください。先生との最後の約束です。
- こまめな手洗い、うがいをする
- 外出時、食事以外ではマスクを着用する
- 大人数では集まらない
- 屋外、もしくは換気のよい室内で遊ぶ
- 卒業旅行をする際は、大人数にならないようにする
※保護者の方と十分に話し合い、許可をもらった上で旅行すること
最後に
この三年間、皆さんとの時間を過ごせて、先生には楽しい思い出しかありません。この学校は、これから皆さんにとっての“母校”となります。気が向いたときにいつでも良いので、ふらっと職員室へ遊びに来て、その元気な笑顔を見せて下さいね。
これから輝かしい未来へ向けて一歩を踏み出す皆さんの将来が、素晴らしいものとなるように先生は願っています!
まとめ
最後に、学級通信を書く際のポイントをまとめます。
- 休みの間に生活習慣が乱れないように注意喚起を促す内容を書く
- あくまで生徒に寄り添い、高圧的な表現にならないようにする
- 各クラスの雰囲気や先生の個性が活かせる内容は積極的に発信する
学年によって伝え方や意識すべきポイントが少し異なってきます。
しかしながら、全学年で共通の、コロナ禍の春休みを過ごす上で注意したいのは以下の3点です。
1.早寝早起きの習慣を継続する
長期の休みとなると生活リズムが乱れてしまいがちなので、身体の疲れを取るといったキーワードに着目して、早寝早起きを心がけるように促しましょう。
2.毎日机に向かって勉強する
計画的に宿題を終わらせるように促しましょう。特に、二年生は受験を控えた身であることを自覚させるようにして、苦手教科の予習や復習に取り組むべきであると書きましょう。
3.新型コロナウイルス感染対策
友達と会いたい気持ちは分かる、と前置きした上で、基本的な感染対策を守るように促しましょう。特に、三年生は卒業旅行を計画する生徒もいると思うので、保護者と要相談の上で実行するように注意喚起をします。
コロナ禍の状況の中で、生徒たちもストレスを抱えながらの春休みになると思います。
そうした状況でも、感染対策を実施してくれるように生徒の目線に立った注意喚起をしてあげましょう。
また、各クラスや学校の特色によって、学級通信に盛り込める内容は変わってきますので、積極的に取り込んでいくとオリジナリティに満ちたものになりますよ。
今回ご紹介した文章例を参考に、より良い学級通信が出来上がるよう応援しています!