- 「あ~、もう少しで卒業だな…さみしいな…」
- 「そうだ、その前に卒業文集作らなきゃ!」
でも、私「作文苦手だしな?」「何を書けばいいかわからないな」と今のあなたならこのような疑問を持っていませんか?
自分はどうだったかな?とおし入れを探して見ると「卒業文集が出てきました。」中をパラパラめくってみました。
この時の私、こういう事考えていたんだな、こういう風に思っていたんだとなつかしくなりました。
あなたも、数年後、何十年後かに見返したときに温かい気持ちになる卒業文集を作ってみませんか?
私は、子どものころ作文を書くのが苦手でした。なので、あなたの気持ちがよくわかります。私の子どものころにこれがあったら良かったのになあ〜と思いました。
なので、この記事で紹介する『卒業文集のおすすめテーマ10選と具体例文!』を実践すると、誰でも簡単に解決することが可能です。
「作文苦手」「何を書けばいいの?」と悩んでいるあなたを、この記事が解決へ導いてくれることでしょう。
それではさっそくいきましょう。
小学校の卒業文集とは?
小学校の卒業文集とは?
いろいろな目的があるようですが、いくつかピックアップしてご紹介します。
- 卒業アルバムに載る子どもたち一人ひとりが書く文章のこと。
- 6年間の思い出や、将来の夢を記すことが多い。
- 子どもたちにとって成長や思い出をふり返る機会をあたえる物。
- 文章作成を通じて手元に残る自身の思いをこめた記念品を作る事。
文集の内容例
- 表紙
- 裏表紙
- はじめの言葉
- 終わりの言葉
- 質問コーナー
- もしもシリーズ
- なんでもベスト5
- 個人のページ
- 好きな漢字1文字
- 寄せ書き
などが多いです。
いつ頃から書くもの?
- 12月中旬〜:1回目の提出で、先生がチェックします。
- 1月中旬 :2回目の提出で、直しをもとに完成させる。
- 1月下旬 :本番用紙にペン書きする。
流れとしてはこういう感じになるので12月中旬から始めるといいでしょう。
卒業文集で難しい、悩んでしまうポイントは?
- どうやって書き始めるか?
- 何を書けばいいのか?
- テーマはどうやって決めたらいいのか?
- どういう構成で書けばいいのか?
卒業文集を仕上げる手順とは?
卒業文集を仕上げる手順
- STEP1:テーマを決める
- STEP2:作文の構成を考える
- STEP3:下書きをする
- STEP4:タイトルを決める
- STEP5:清書する
この手順で作ると作りやすいです。
小学生におすすめの卒業文集テーマ10選
1)「将来の夢」
その時の気持ちを思い出すことのできる誰にでもおすすめのテーマと言えます。
- どんなきっかけで夢見るようになったのか
- 夢がかなったらどういうことがしたいのか
2)「小学校の思い出」
6年間でできた思い出はたくさんあると思います。
例えば、「遠足」「授業参観」「給食」など
- どのイベントで、その中で楽しかったポイント
- 小学校生活で思い出に残ったこと
- なぜ印象に残ったのか
- どんなことをしたのか?
- どんな気持ちになったのか
3)「小学校生活でずっとがんばってきたこと」
小学校生活でこれだけはがんばっていた事があると思います。それをふまえて、これからの目標も書いてみましょう。
4)「友達との思い出」
6年間で何人のお友達ができたでしょうか?そして、いろいろな思い出ができたと思います。
- 友達との思い出に残っている出来事
- 中学校に行っても、友達関係で気を付けたいことや目標
5)「先生から授業以外で教わったこと・学んだこと」
先生への素敵な思い出を卒業文集という名の手紙で思いを伝えてみるというのはどうですか?
- 先生に教えてもらい学び印象に残っていること
- 教えてもらったことをこれからの生活にどう生かしたいか
6)「スポーツの思い出」
クラブ活動でがんばった思い出を書いてみましょう。
- クラブなどでスポーツをどのようにがんばってきたか?
- 中学校へ行ってもそのスポーツをどうがんばるか?目標も一緒に書きましょう。
7)「メッセージシリーズ」
友達へのリレーメッセージを書いてみましょう。
- 出席番号順や席順の次の人にメッセージや良い所を書く
- 未来の自分へのメッセージ
- 担任の先生へのメッセージ
8)「運動会」
各個人の競技はさることながら、みんなで力を合わせて行う競技もあります。各クラスでたくさん練習もしたでしょう。
- 印象深い学年の運動会のことを書く
- 運動会の全体像ではなくて、つな引きやリレー、ダンスなどに的をしぼって書く
- どのようにクラスがまとまって力を発揮できたか
- 6年間お弁当を作ってくれた親への感謝の気持ち
- 自分から見て自分がどのようにがんばったか
☆「何が起こったか」だけではなく、「その時何を思ったか」「それによって何を学んだか」も書き加えるとさらにいい作文になります。
9)「修学旅行」
普段とは違う場所・かんきょうで色んな体験をします。泊りの旅行なので家や家族とは異なった体験をしているので多くの思い出ができたでしょう。
- 行った場所
- 体験したこと、楽しかったこと、思い出や考えていることをわかるはんいで具体的なエピソードを書いてくださいね。
(例)おふろにみんなでいっしょに入ったこと
10)「ランキング」
私の卒業文集を見ると、自分なりのランキングを作っている子がいました。(きらいな人などはNGです。)
- 学校・学級の好きな所
- 好きな〇〇(給食・勉強・遊び)
- もしも10年後、修学旅行に行けるならどこに行きたい?
☆病気などの理由で、学校の行事にはほとんど参加できなかったり、転校があってクラスメイトとあまりなじめなかったり、行事に参加はしたけどあまりいい思い出がないという子には「両親やお世話になった先生への感謝」「こういう大人になりたい」などのテーマでもいいですよ。
卒業文集の構成
卒業文集におすすめの構成は?
- 基本的な構成…「書き出し」「メイン(中心)」「まとめ」になります。
一人あたり、だいたい600文字前後を割りふられると思いますので、各文字数の割合としては、「書き出し」1割・「メイン(中心)」8割・「まとめ」1割という形です。
予め、げんこう用紙に目安の目印を付けておくと書きやすくなります。
では、1つ1つ解説していきましょう。
段落1:書き出し
段落構成2のメインテーマ(思い出)に話をつなげるための”つなぎ文”です。
(例)
- 「6年間の小学校生活を卒業する」…情報
- 「小学校生活を振り返って」…内容
「情報」「内容」の2つにまとめると良いです。
段落2:メイン(思い出)
- 特に印象に残っている思い出をふり返って書いていきましょう。
段落3:メイン(将来の夢や目標)
- 段落2のメインテーマと同じくらい大切な段落構成になります。
段落4:(まとめ)終わりの言葉
- 最後の文章は、長々と書くことなく数行程度にまとめるようにしましょう。
- 主に書くのは、「感謝の言葉」「別れの言葉」です。
- 学校生活で顔を合わせてきた、仲間や先生などに感謝の気持ちをこめて書きましょう。
- 中学生になったらがんばりたい事などを一言そえて書くのも良いでしょう。
読みやすい構成とは?
しっかり中心を決めることが大事!!
(理由)
中心が決まっていなければ、何のことを伝えたいのか読んだ人がわかりにくい作品になってしまいます。なので、きちんと「中心に書くこと(将来の夢など)」を書きましょう。
このルールさえ守れば読みやすい構成になります。
卒業文集を読みやすく・うまく書くコツ
卒業文集を読みやすく・うまく書くコツ
ポイント
- 「結論」から書くこと。
- 「なぜそう思ったのか。」「それは〇〇だから」という流れに持って行くと自然な文章を書くことができます
※段落構成を考えてからげんこう用紙に、まとめて書いていくことが上手に書くコツです。まずは、自分の中で存在の大きい体験をふせんに書き出してみよう。
※ふせんなら、順番を入れかえするのに便利!
「学校行事」「友達のこと」「先生のこと」「将来の夢」などに大きく分けて、その中でも、特に「あなたらしい体験」が書ける物を考えます。
卒業文集で悩む「書き出し」と「しめの文章」例文
卒業文集で悩む「書き出し」と「しめの文章」例文
「書き出し」
(例文1)
- 入学式、知らない子ばかりでとても不安でしたが〇〇小学校でたくさんのお友達ができました。
(例文2)
- 6年間をふり返って一番心に残ったのは〇〇だ。
(例文3)
- 6年間をふり返るといろいろな事がありました。
(例文4)
- わたしは、この6年間で多くのことを学びました。
(例文5)
- もうすぐ小学校を卒業すると考えた時に、たくさんの事を思い出します。
「しめの文章」
(例文1)
- 今までの小学校生活はたくさんの友達や先生に支えられて楽しく過ごすことができました。
(例文2)
- みんなと出会えて本当によかった。ありがとう。
(例文3)
- たくさんの思い出ができた小学校生活でした。
(例文4)
- 今まで過ごしてきたことを忘れずに、これから将来に向かって歩んで行きたいです。
(例文5)
- これから中学生になっても小学校で学んだことを大切にがんばっていきたいです。
マネして書いてみよう!小学生卒業文集の例文!
小学生卒業文集の例文(ポイント付き)
すごく、悲しく、くやしいです。
でも、私たちはコロナに負けないよう色々工夫をし、先生とも相談しながら実現出来た「運動会」!
玉入れ、つな引きなどクラスが一つになって手にした勝利!すごくうれしかったです。
リレーなどの個人競技では、声を出しての応えんが出来なかったけれど、心の中で「がんばれ!」とせいえんを送りました。
わたしは、アンカーだったのでバトンを受け取りダッシュしました。
あと一歩で負けて、結果は2位とくやしかったけどがんばって走りぬいたあとのスッキリした気持ちは今でも覚えています。
そして、たくさん練習した「ダンス」。
みんなで楽しく、笑顔でおどれてうれしかったです。
コロナで開会式・閉会式は教室で放送を聞くという少し変な感じだったけど「運動会」が出来て良かったです。いい思い出が出来ました。
〇組のみんなと同じクラスで良かった。ありがとう!
コロナがあっても、みんなで考えて行動に移せば実現出来るという事を学びました。
校長先生、そして先生方、六年間たくさんのことを教えていただいてありがとうございました。
六年間通ったこの小学校で、先生や友達と過ごすことはもうないのかと思うと悲しくなります。
でも、〇〇小学校で学んだことを忘れず、中学校に行ってもがんばりたいと思います。
ポイント
- 強く思い出に残ったことを自分の言葉でまとめる。
- お世話になった先生などへの感謝の言葉は欠かせません。
- 中学校でもがんばるという決意も書く。
タイトルの決め方もご紹介
多いのが、「〇〇の思い出」や「将来の夢」ですが、せっかくならオリジナルのタイトルをつけたいですよね。
例えば、「あと一歩」や「たくさんの思い出を胸に…」などにすると、
「何があったのだろう?」「どんな気持ちだったのだろう?」と読む人が想像しやすくなり、目を引くタイトルになります。
☆文章を書き終えてから、使えそうな単語を見つけてタイトルにすると簡単ですよ。
親はどこまでアドバイスする?
小学生卒業文集の作文で、親はどこまでアドバイスする?
卒業文集の目的は、子どもたちにとって成長や思い出をふり返る機会をあたえる物なので、テーマ、タイトルは出来るだけ子供自身が決めるのが一番良いと思います。
- テーマについてのアドバイスをするなら、小学校で思い出に残っている事や印象に強く残っている事などを親子で話し合い探しましょう。
- テーマが決まったら次は、書きたい事をふせんに書き出す。
- 数年後、何十年後に自分が読んだ時を想像させる。
どのタイミングでアドバイスをするの?
きつく聞こえるかもしれませんが、「子供が助けてと言って来るまでがまんする」です。
卒業文集は、文章作成を通じて手元に残る自身の思いをこめた記念品を作るという意味合いもあるので見守ってあげてください。
その代わりに、助けを求めてきた時はたくさん話し合ってアドバイスしてあげてください。
まとめ
■卒業文集の書き方
▼しっかり中心を決めることが大事!!
(理由)
中心が決まっていなければ、何のことを伝えたいのか読んだ人がわかりにくい作品になってしまいます。
▼書く時のポイント
- 強く思い出に残ったことを自分の言葉でまとめる。
- お世話になった先生などへの感謝の言葉は欠かせません。
- 中学校でもがんばるという決意も書く。
「何が起こったか」だけではなく、「その時何を思ったか」「それによって何を学んだか」も書き加えるとさらにいい作文になります。
■おすすめテーマ
▼「一番書きたい事」「一番思い出に残っている事」をテーマにすると書きやすいです。
☆卒業文集は、国語の集大成でもあるので6年間で習った漢字はきちんと書きましょう。
今回ご紹介した「卒業文集の書き方のコツ」を実践するだけで、あなたの悩みは解決できますよ。
さあ、早速行動に移してみましょう。
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