最近、息子が妙にイライラしていて、何を話しかけても無視したり怒ったりしてくる…
そんな息子に、どう接していいか悩んでしまいますよね。
もしかして育て方が悪かったのかも…などと考えてしまうかもしれません。
でも大丈夫です。
思春期の男子はイライラするものであり、きちんとした成長の過程です。
ここでは、思春期の男子はなぜイライラするのか?
どのような接し方が適切なのか?父母のならではの接し方はあるのか?
良い叱り方、悪い叱り方などについて、しっかりとご紹介していきます。
思春期の男子がイライラする理由は?
思春期の男子がイライラする理由は、思春期には男性ホルモンが増えるからです。
この時期に心も体も成長し、大人に近づくのですが、ホルモンの関係で心理状態が複雑で、とても不安定な状態になります。
必要以上に話しかけたり、子供には子供の考えがあるのにそれについて深く追及したり、否定したりするとイライラしてしまいます。
これは男子が大人になるならば誰しもが通る道であり、決して親の育て方が悪いとか、子供が悪いということではありません。
そのことを踏まえたうえで、下記に示すようなことに注意して子供のイライラに接しましょう。
思春期の男子のイライラに対する接し方は?母親、父親ならではの方法はある?
ではイライラしている子供にどう接したらいいのか。
やってはいけない接し方をご紹介していきます。
まず大切なことは、“話しかけすぎないこと”です。
イライラしている時に必要以上に話しかけられると、大人でもイライラが増しますよね。
「今日は学校で何があった?」など、必要のない質問、確認はイライラの原因となります。
全く話しかけず無関心なのもダメですが、きちんと用のある時や、ちゃんと聞いておきたい、話しておきたいことなど、節目の時にだけ声をかけるようにしましょう。
イライラしていても、大切な内容なら返事やアクションをとってくれるはずです。
また、何かを話しかけるときに”否定から入る”のはいけません。
例えば、「その音楽変なの、もっと他の音楽聴けば?」などです。
これはさすがに大人が言われてもイラッとしますが、もっと小さな否定や注意でもイライラしてしまうのが思春期です。
親が思っていることと子供がやっていることが違うと、つい注意したり、なぜそうなったのかという子供の心理を知りたくなってしまいますが、そういったときは、「どこでその音楽を知ったの?」など、質問で理由やきっかけを軽く聞くくらいにしておきましょう。
これもしつこく聞くとイライラしてしまうので、軽くライトに聞きましょう。
そして、子供に対して、“親(自分)が絶対に正しい”という言い方をしてはいけません。
大人になりかけている思春期の子供には、それなりにきちんと自分の考えや意図があって、しっかりした考え方をしている場合があります。
その考えを聞きもせず頭ごなしに親の言うことを聞かせようとするのではなく、親が考えている以外にも子供なりの道筋、生き方があると考え、子供のサポートにまわってあげられると最良です。
その中で、こうしたほうがいいよ、などと大人目線の注意点をあげたりする程度におさえましょう。
もちろん非行に走るなど、あからさまに子供が悪い場合もありますが、そのことにもきちんと理由がありますので、ただ怒るのではなく、質問してどうしてそうなったのか聞いてみてください。
また、“子ども扱いをしない“ことも重要です。
思春期の子供は、親の想像以上に周りの目を気にします。
家族で外食している姿を友達に見られた、などは思春期の子供にとっては最悪の事態です。
自分が子供扱いをしているところを見られてしまったわけですから。
なので、皆で外食に行こうなどと言っても断られるかもしれませんが、それも大人になるための一歩だと思って見守りましょう。
なぜなら、思春期の子供は、自分はもう自立している、と見られたいからです。
なので、友達などが周りにいる場合は、話しかけたりするのはできるだけ避けましょう。
ただし、“完全な無関心”というのもいけません。
子供に関心のない態度をとっていると、子供の心が親から離れ、非行に走るなど、自分は親に必要とされていないんだという気持ちになってしまいます。
難しいですが、遠くからしっかり見守って、サポートしてあげているという状態がベストです。
そして、母親と父親の在り方、接し方についてですが、叱るべき事柄はきちんと叱り、でも基本のスタンスは遠くからサポートしてあげる形にしてあげてください。
叱る場合ですが、父親にも母親にも叱られると、子供は更にイライラし、ストレスをため込んでしまいます。
飴と鞭のように、ご両親で役割分担をしてあげてください。
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