そんな人は、自分の意思疎通の未熟な部分を、他の人が補ってくれていたことにも気づいていないと思います。
たまたま、自分の未熟な部分を補ってくれている人に恵まれていると、その自分が未熟だった部分を補ってくれない誰かに出会った時に、「あいつは指示待ち人間だ」と思う事もあります。
そもそも、指示待ち人間と言われている人はそのことに対して何とも思っていない人もいます。
実際に困っているのは、指示待ち人間がいると思っている人の方です。
指示待ち人間がいると思った人は、その人とコミュニケーションをとることで、自分の意思疎通力を上げ、自分の器を広げるチャンスが訪れています。
このチャンスを生かしてみるのもいいかもしれませんね。
指示待ちの人を直す方法や、動かす言葉とは?
では、どのように指示待ち人間と思っている人と意思疎通をすればいいでしょうか。
具体的な方法を3つご紹介します。
1:頼みたいことは具体的に話す
このくらいわかってくれるだろうと思う事は自分や相手に対しての“甘え”だと自覚しましょう。
伝えにくいことでも、やってもらいたいことがある時は全て明確に伝えます。
2:ルールは一貫させる
前回はこれはOKだった。
でも今回はNGというパターンを無くしましょう。
子供のしつけでも見られがちな場面ですが、例えば「テレビから3m離れて見てね」と伝えていたのに、お友達が遊びに来ている時は近くで見てもいい。といったような、自分の意思が入りコロコロルールが変わると、相手は混乱します。
ルールは、決めた側も守りましょう。
もし守れないルールなら、ルールの方を変えればいいだけです。
ルールを変える時も、相手に理由やいきさつを話し、相手の意見も取り入れて決めましょう。
3:「これをしてはダメだ」という言い方ではなく「こうしてほしい」と伝える
上司との会話でありがちですが、上司が部下に「これはダメだ」と伝える事があります。
その「ダメだ」が、部下を動けなくしていくことに気づいてください。
「ダメだ」という言い方ではなく、「こうしよう」「こうしてほしい」という言い方に変えましょう。
自発的に動く人になってほしいけど勝手に動くのは困る!
「自発的に動く」と「勝手に動く」の違いは何でしょうか。
それは、誰かの行動が自分にとって良い方に働くと「自発的に」、悪い方に働くと「勝手に」という判断になるということです。
勝手に動かれて困ったことがあったなら、それは相手に明確に伝えましょう。
勝手に動かれて自分が困ったと思ったとしても、実は自分の判断よりも勝手に動いたと思っていた相手の判断の方が総合的に見て正しい場合もあります。
時には謙虚さも必要です。
相手の考えの良い部分は自分にもダウンロードし、お互いが成長し合える関係でいられることが理想だと思います。
こちらの動画も良かったら見てみて下さい。
【仕事の話】指示待ち人間と言われたくないけど、勝手にやっても怒られる
まとめ
■この人は指示待ち人間だと思っている人に問題がある
- 指示待ち人間だと思うのは“コミュニケーション不足”と“思い込み”が原因
- 実際に困っているのは“指示待ち人間のレッテルを貼られた人”ではなく、“レッテルを貼った人”の方
- 指示待ち人間と出会ったら、自分の未熟さを再確認し器を広げるチャンス
■指示待ち人間と思っている人と意思疎通する具体的な3つの方法
- 頼みたいことは具体的に話す
- ルールは一貫させる
- 「これをしてはダメだ」という言い方ではなく「こうしてほしい」と伝える
■「自発的に動く」と「勝手に動く」の違い
- 誰かの行動が自分にとって良い方に働くと「自発的に」、悪い方に働くと「勝手に」という判断になる
- 勝手に動かれて困ったことがあったなら相手に明確に伝える
- 自分の判断よりも、勝手に動いたと思っていた相手の判断の方が総合的に見て正しい場合もあることを知っておく
そうして、指示待ち人間と思っている人とのコミュニケーションを取ろうとして、理想通りにいく場合もあればそうでない場合もあります。
もし、どうしてもこの人とは相性が悪いようだ、話が全くかみ合わない、と思ったのならいっそのこと距離を取ることをお勧めします。
あなたにとっては相性が悪くても、他の誰かにとっては相性が悪くない場合もあるので、他の人に委ねて、自分は関わるのはやめておくことも指示待ち人間と付き合う方法の1つです。
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