小学校入学が近づくにつれ、考えなければならないことの1つに「ランドセル選び」がありますよね。幼稚園や保育園からランドセルメーカーからのカタログが配られてきているころかと思います。
我が家の次男は今5歳の年中なので、これからランドセル選びが控えています。
最近小学生の腰痛について話題になっていますね。ランドセルが重いのではないか、成長痛か?色々考えられていますが、確かに長男(小1)のランドセルは大人でも重いと感じます。
長男は身長も体重も上の学年に間違われるくらい大きいので、ランドセルの重さに対しては「大変だな。頑張って!」くらいにしか思っていませんが、身体が小さいお子さんをお持ちの保護者の方は
- 「重いランドセルを背負って学校まで歩いて行かれるのだろうか」
- 「身体を壊さないか心配」
と思っておられることでしょう。
今回は小学生の腰痛やランドセルとの関係について
- 小学生の腰痛の原因はランドセル?
- 小学生の腰痛、ほっておいても治るの?
- 小学生のランドセルは重い・・
- 毎日のランドセルを軽くする・重さを軽減するコツは?
- 新1年生のランドセルの選び方!重さで後悔しないチェックポイント
- うちの子、体が小さいけどランドセル背負っていける?
- ランドセルは気安く買えない?「ラン活」の実態とは?
この内容でお伝えしていきます。
記事を読めばお子さんの腰痛に対する対処法や、ランドセルの選び方・ランドセルにまつわる対処法が分かりますよ。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
小学生の腰痛の原因はランドセル?
最近増えている小学生の腰痛については【ランドセル腰痛】と呼ばれています。
文字通りランドセルが重いことで引き起こされている腰痛だと言われていますが、実際はランドセルの中身が原因なのです。詳しく解説しますね。
「ランドセル腰痛」の原因とは?
①教科書が分厚くなった
学習指導要領が改訂されて授業時間が増えたこと、教科書のサイズがA4サイズになったことで教科書に厚みが増し、サイズも大きくなっています。そのため、教科書だけで重みが増しているのです。
②ランドセルが大きくなった
①のように教科書が大きくなるということは、ランドセルも教科書が入るよう大きくしなければなりません。ランドセルが大きくなることで、やはりある程度重みが増してしまうのはやむを得ないようです。
③教科書以外の教材が多い
持っていくものは教科書だけではありません。
水筒・体操着・給食当番で使う白衣・上履き・絵具セット・習字セット・メロディオンなどの教材も合わせて持っていかなければなりません。特に月曜日は持ち物が多いです。
また今年度からタブレットを使った学習もスタートしていて、1人1台支給されています。タブレットもキーボード付きの頑丈なカバーを付けているので、かなりごつく重たくなっています。
身体が大きい我が家の長男でも、持ち物が多いときは学校から帰ってくると「重かった~」と話しています。
④姿勢が崩れている
小学生で腰痛を訴えているお子さんは、姿勢が崩れていることが多いと言います。
今の小学生は、ゲームやタブレット・動画視聴などメディアに触れている時間が長く、下を向いていることが多いです。そのため、日常生活で姿勢が崩れやすい環境にあります。
加えて重たいランドセルを持っていると、身体が頑張って支えようと無理な姿勢を取ることで腰痛が出てくるのです。
小学生の腰痛の原因として【成長痛】もあるのではという話もあります。成長痛とはどのようなものなのでしょうか。
「成長痛」とは?
①成長痛とは?
幼児期から思春期にかけて、足を中心に痛みがあることを言います。痛みが出るの時間帯は夕方~夜間で、寝ているときに痛みで目が覚める子どももいるとのことです。
しかし朝には痛みは消えていて、受診しても特に異常がない場合は成長痛であると言われます。
男の子は特に、痛みを感じやすいそうです。この記事を読んでいるお父さんには身に覚えがあるのではないでしょうか。
②小学生の腰痛は成長痛なの?
成長痛は足に痛みが出ることが特徴です。
それに、痛みが出る時間帯がある程度決められていることも考えると、腰痛が成長痛とは考えにくいですよね。
小学生の腰痛、ほっておいても治るの?
小学生の腰痛は放っておくと姿勢が歪んだまま成長してしまいますし、将来腰痛持ちやぎっくり腰になりやすくなります。お子さんが腰痛を訴えたときは、1度医師に診てもらうことをオススメします。
以下の様子が見られるときは、ランドセルや姿勢の歪みだけが原因ではない可能性もあるので注意してお子さんの様子を見たり、訴えを聞きましょう。
- 痛みの訴えが長く続く
- 痛み方が強い
- 反るときに痛がる
- 歩き方がいつもと違う
- 強い衝撃を受けたなど何か原因が考えられるとき
お子さんが痛がっている姿は、親としては心配になりますよね。1度受診しておけば安心にもつながります。
ランドセルの重みについて対処するのは限界があるので、腰痛が起こりくくなるようストレッチや体操をして、腰痛予防につとめましょう。
腰痛が出始めてからでも効果があるストレッチを紹介します。
腰痛に効果があるストレッチ
①おしりを伸ばすストレッチ
- 足を前後に180°開く
- 前に出ている足を90°曲げる
- おしりをゆっくり降ろす
②腰を伸ばすストレッチ
- あぐらをから片方の足を、もう片方の足乗せる
- 足が乗っている方の足は前に出す
- その姿勢のまま上体を前に倒す
③背中を伸ばすストレッチ
- 足を開脚して、片方の足を曲げる
- 伸ばしている足のつま先に手が付くように上体を曲げる
- 手は身体の上からつま先に付くように曲げていく
詳しい解説は動画を貼っておきますので、参考にしてみてください。
身体が硬い人のための別メニューも解説していて、分かりやすかったですよ。自宅でできますし、運動不足の大人にも効果があるので、親子で一緒に習慣付けてみてはいかがでしょうか。
腰痛に対して、コルセットが必要になる場合はどんなとき?
コルセットが必要になる場合は、医師が治療上必要と判断された場合が多いです。
【腰椎分離症】【脊柱側弯症】などと言われている疾患は、治療上コルセットが必要なことがあるようです。
その場合は医師の指示がありますので、その通りにすると良いでしょう。
小学生のランドセルは重い・・
ランドセルの素材によって多少の違いはありますが、平均して1000g~1300gほどだと言います。だいたい500mlのペットボトル2~3本分くらいの重さですね。
我が家の長男が毎日持っているランドセルの総重量はどうなのか、気になって測ってみました。
特別な持ち物がない、通常のときで3.6kgでした(教科書・ノート・水筒)。これに上履き、体操着、白衣などが加わると相当な重さであることが分かります。
手提げカバンに入れて持たせようか考えたときもありましたが、子どもは手がふさがるのを嫌がりできませんでした。
確かに、転んだときや走るときなどは手ぶらの方が良いですよね(行き帰りの通学路で走ってほしくはありませんが)
毎日のランドセルを軽くする・重さを軽減するコツは?
少しでもランドセルを軽くしてあげたいですよね。そのためのコツを紹介します。
①肩ベルトの長さを調整する
ランドセルがお子さんの背中にピッタリ合うように肩ベルトの長さを調節してあげてください。
背中に隙間ができるとより重く感じます。
夏と冬で服装が変わるとフィット感が変わるので、わたしはダウンコートを着るようになってから長男の肩ベルトを調節しました。
②重たい荷物を背中側・上に入れる
教科書やタブレットなど重たいものは、ランドセルの背中側に入れてあげると重心が安定して重さ軽減につながります。
またランドセルの上の方に水筒などの重たいものをのせるのも良いです。
③ランドセルの中身が動かないように調節する
わたしが小学生のとき、ランドセルを背負って走ると中身が動いて走りにくい、重いと感じていました。
ランドセルの中身は動かないように工夫すると良いでしょう。我が家は毎日水筒を持って行っているので、背中側から教科書・ノート⇒水筒⇒筆箱の順番で詰めています。
ただ、水筒がランドセルの中でフタが開いてしまい、教科書もノートもビショビショになったことが2回ほどあります。水筒のフタが開かないようにしたり、ビニール袋をかぶせるなど工夫が必要かもしれません。
④重さ軽減のためのアイテムを使う
実際のアイテム例を載せておきますので、参考にしてみてください。
肩ベルト
肩ベルトには、【ランドセルを身体に密着させる】【重心を身体に近づける】【ランドセルの高さを上げる】効果があり、重さを感じるのを軽減させてくれると言います。
身体の小さいお子さんで、肩ベルトを1番小さくしてもフィットしない、肩ベルトがズレてしまうというお子さんにはオススメでしょう。
ふわりぃチェストベルト
肩パッド
肩パットは、ランドセルの肩ベルトに取り付けることによってクッション性が増して肩への負担軽減、重さ軽減の効果があります。
ランドセルの重みによって、肩の痛みを訴えているお子さんにオススメです。
まもるちゃん ランドセル肩パッド
そもそも教科書を学校に置いてきてはダメなのか?
各学校によって方針が違うので、お子さんの通っている学校に聞いてみましょう。
我が家の長男の場合は、音楽・道徳・図工といった家で宿題が出ないような教科に関しては学校に教科書類を置きっぱなしにしています。毎日ランドセルに入っているのは算数・国語の教科書・ノート、自由帳、連絡帳、お手紙類を入れる袋です。
教科書を電子化してはダメなの?
2024年にはデジタル教科書になるという話も聞きます。
今年度からタブレットの配布が始まっているので、今後デジタル化が進んでいくのかなと思えますよね。そうすれば、タブレット1台持っていくだけで良いので、ランドセルの重さに関しては解消されるかもしれません。
しかしセキュリティーの問題や、子どもたちが長時間タブレットを使用することで目の疲労を訴えること、破損したときの費用が多額になることなどがデメリットとして考えられています。
新1年生のランドセルの選び方!重さで後悔しないチェックポイント
ランドセルの材質によって重さは変わるのか、どこのメーカーが軽いのかチェックしていきます。
①材質によって重さは変わるのか?
- 合革製⇒約900~1200g
- 牛革製⇒約1000~1500g
だいたいの平均値です。
ランドセルの重さ自体はどこのメーカーでも平均値で作られていることが多いので、ランドセルの重さ自体を重視して選ぶよりも【背負いやすさ】【軽く感じるか】が重要だと思いました。
各メーカーによって、肩ベルトにこだわっていたり背中のクッションにこだわったりで、いかに軽く感じられるかを重要視して作られているので、メーカーを決めてからランドセルを選ぶと良いでしょう。
大手メーカーの特徴を紹介します。
①ふわりぃ
- ランドセルの重さ:980g~1200g
- 値段:3万9千~6万9千円
- 種類もデザインも豊富にある
- A4フラットファイルが収納可能
公式サイト
②セイバン 天使のはね
- ランドセルの重さ:1100g~1300g
- 値段:6万500~7万7千円
- 6年間の修理保証付き
- 肩ベルトの付け根に独自の樹脂パーツを入れることで、背中の重心を上部に持ってくることができる。そのため、軽く感じるようになっている
公式サイト
③フィットちゃん
- ランドセルの重さ:1100g~1300g
- 値段:4万6千~7万7千円
- 肩ベルトのクッションが従来のものより2倍アップされ、更に背負いやすくなっている
- ランドセルの淵に反射材がついており、暗くなってからの帰宅や雨の日でも安心
公式サイト
④イオン かるすぽ
- ランドセルの重さ:980g~1390g
- 値段:3万800~7万7千円
- 背中のクッションが立体形状になっていて、背中をしっかり支えてくれる
- 荷物が少ない時に中でガタガタしないよう「仕分けジョーズ」仕切りが付いている
公式サイト
重さの他にも値段や、ランドセルの色・デザイン・機能など選ぶポイントはたくさんあります。
保護者の方、お子さんと相談してメーカーを選ぶと良いでしょう。
うちの子、体が小さいけどランドセル背負っていける?
身体が小さいお子さんをお持ちの方で、どのように工夫をしたか調べてみました。
- 最初はランドセルが重くて後ろにひっくり返って起きれなくなったことがあったが、そのうち慣れた(天使のはね使用)
- 肩が痛いと言うので肩パットを入れたら痛いと言わなくなった
- 最初は身体が小さいのに重たいランドセルを持たせるのがかわいそうだったけど、慣れてきた(イオンかるすぽ使用)
- 最初は肩が痛いって言ってたけど、段々言わなくなった(天使のはね使用)
調べてみると、身体が小さいお子さんでも大手メーカーのランドセルを使用していました。慣れてくるというところが大きいのかなという印象を受けました。
ランドセルは気安く買えない?「ラン活」の実態とは?
①「ラン活」とは?
小学校入学を控えたお子さんのためにランドセルのカタログを取り寄せたり、展示会に行って実物を見に行くなどの活動のことを言います。
ここ数年は、少子化ということもあってかより良いランドセルを子どもに買ってあげたいという親心から早い時期に「ラン活」が始まっています。
②いつ頃から買うといいの?
年長になった春から資料請求を始め、早い人では5月ころにはランドセルを購入しています。
人気のデザインや色に関しては、6月には完売してしまうケースもあると聞きます。
だいたい夏休みにおじいちゃん、おばあちゃんと展示会やお店に訪れランドセルを買ってもらうというケースが多いようなので、9~10月には機能性が良いランドセルや人気のデザインの大半は完売してしまうようです。
我が家は6月にランドセルを買いました。夏休みにみんな買いに行くという情報をネットやテレビで見たので【混む前に】【完売する前に】と思い6月にしました。
特にメーカーやデザインにこだわりはなく、息子には「できれば色は黒がいいんじゃない?ママ黒好きだし、カッコイイと思うな~」と黒を希望するよう誘導したくらいです。
息子が選んだのはイオンのかるすぽです。
まとめ
小学生の腰痛の原因はランドセルなのか?腰痛の原因、ランドセルはなぜ重くなるのか、ランドセルを買う時のコツ、時期などについてまとめてきました。
ポイントはこちら
- 教科書が大きく厚くなってきたこと、タブレットの導入などで重みが増している
- 腰痛の原因は姿勢の歪み、筋肉が硬くなることで発生する
- 腰痛予防のストレッチを習慣づけよう
- ランドセル自体の重さよりも【軽く感じる】かが重要
- 各メーカーで軽く感じるよう工夫がされている
- メーカーを決めてからランドセルを選ぶと失敗がない
- ラン活は早い時期から始めた方が選ぶ種類が豊富にある
小学生で腰痛が出るのかと最初は半信半疑でしたが、実際子どもが背負っているランドセルを持ってみると「これは腰を痛めてもしょうがないわ」と思える重さです。
お子さんがランドセルを背負ったときに、軽く感じられる工夫をしてあげましょう。
これからラン活を控えている保護者のかた、6年間使うものですし色々悩むかもしれませんがお子さんが気に入ったものを買ってあげると大切に使ってくれると思います。
メーカーや機能について情報は調べておいて、親子で納得のできるランドセルを用意できると良いですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
コメント